朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第100回記念出没!ラクゴリラ

2012年10月23日 14時21分35秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は太融寺の「ラクゴリラ」の会へ。
2ヶ月に1度の勉強会が第100回を迎える記念会。
入門5年目くらいから16年続けている同期の会、というのは凄いものだと思う。

開場1時間程前に覗いて整理券を受け取る。
結局140人以上で、過去最大の入りだったそうな。


口上

紋付袴の4人が並んでの口上。
締めの花丸がやはり上手い。
「100回」を「飛躍会」と言い換えるのが流石。


「くまのプータロー」(雀喜):△+

第1回の前座だったということで、もう前座をやるキャリアではない彼が上がってくる。
「200回の前座もやる」は面白かった。59歳らしいが。
丁度少し上のキャリアに当たる4人に世話になっていることなどを
軽く話してネタへ。

まあ、雀喜らしい新作、ではあるな。
携帯電話で「プータローが歩く」テーマのBGMを間に流し、
様々な仕事・バイト先での失敗を繋いでいく。
このアイデアは面白いし、失敗の内容はそこそこベタであるが、
それぞれの失敗が積み重なっていく感じがない。

サゲは自然で良かった。


「いらちの愛宕詣り」(花丸):△+

軽く雀喜のマクラについて触れ、
染丸のお母さんについて少し話してネタへ。

まあ、よく分からんネタだなあ。
何と言っても「いらち」の人物造型がよく分からない。
江戸の「堀の内」よりさらによく分からん。
「いらち」と言いつつ、アホなのかイチビリなのか。

細かいギャグをいろいろ入れたりしていたが、
根本的なこのネタの分かりづらい部分が表に出てしまっていた。
最初から「小遣いと一緒になっている」と分かりつつ財布を放り込むのは
面白い作り方だな。
風呂場に行ってからの動きや会話は面白かった。


「立ち切れ線香」(文三):○-

「三道楽煩悩」の話を少し振る。
声が小さく、若干早いので聞き取りづらいところがあった。

ネタは、全体に丁寧に演っている。
文枝ラインで、途中に地の文で番頭の計略を喋らないあたりは良い。

基本的に人の死を絡めたりする「良いお話」なのだが、
ちと重くなり過ぎたきらいがある。
特に、母親が若旦那に小糸の死を語るところ、
少し泣き過ぎてしまっているように思う。
またその後の「もう女と名の付くものは雌猫1匹膝の上に乗せない」は
本当にそう思っているように見えており、
個人的には、ちとクサ過ぎるネタになってしまっている印象。
「お涙頂戴」になってしまうのは、あまり好みではないのだよなあ。

番頭は良かった。
若旦那は後半は良かったが、前半の最初の定吉を呼び止めるあたり、
「もともとウブな若旦那」より若干乱暴な感じがした。

サゲの切れ方は三味線とよく合っており、良かった。


「ちりとてちん」(南天):○+

「可愛がられる人」という話からネタへ。
いろいろ細かい科白や表情付けを加えて自分なりに面白くしていた。
最初の男が飲んだり食べたりするタイミングで「お誕生日おめでとうございます」と言う、
「ちりとてちん」の名前を付ける際に思い付く他の名前の工夫、
「竹」がいちいち「しょうもない」と言う前にいったん表情を崩して見せて
心から嫌なやつではない意地っぱりな様子を見せる、
「ちりとてちん」を持ってきた奥さんが奥に戻らずに
「たけ」の苦しんでいる様子を見ようとする、など。
「ちりとてちん」を作るところ、食べるところもクサ目にやっており、
陽気で良かった。

誰でもやるのだが、やはり「奥で三味線の音が聞こえるから」という
「ちりとてちん」の理由付けは要らないし、
流れが悪くなってしまうので入れない方が良いのでは、と感じた。


「堀川」(生喬):△+

ほぼマクラを振らずにネタへ。

全体に、喋り方がけっこう危なっかしい。
詰まることはなかったが、「あー」などで伸ばす箇所が耳に付いた。
喧嘩極道の2日目夜の科白で「今晩はうどん屋も出ていない」がない、
火事を聞いて駆け込まれる先の大工も、
「早く弁当詰め」「おじやん」と言いながら徐々に焦って怒りを募らせていく、
という科白の詰め方でもない。

喧嘩極道の親子はまあまあ。
母親の表情付け、声の出し方が若干生喬の作る丁稚っぽいところもあるのだが、
楽しげにやっている。
酒極道には、元々表通りの店の若旦那の軽さや上品さがなく、
「喧嘩極道が酔ったらこうなるのでは」という感じになってしまっていた。

猿廻しはまあまあ。
少しダラダラした感じはする。
ややスローペースだったのか、
一つ一つの科白を丁寧に聞かせるように語り過ぎていたのか。


ミニミニ抽選会

それぞれが2,3品ずつ持ち寄り、
お互いボケたりツッコんだりしながら進めており、
これも楽しめた。
何も当たりはしなかったが(笑)
コメント
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10月22日(月)のつぶやき

2012年10月23日 01時20分28秒 | つぶやき

「認めれば処分が軽くなると言われて虚偽の自白をした。」というのは、これまで数えきれないほど法廷で被告人が主張したこと。しかし裁判官のほとんどは、そんなことで嘘の自白をするはずがないという思い込みのもとに信用しなかった。しかし今回、そんなことがあるということが白日のもとに晒された。

kkmaruさんがリツイート | 890 RT

自白偏重って、結局変わらんのかなあ。いっそ自白そのものは一切証拠として認めない、くらいのショックを与えないと、警察の捜査能力は向上せんのかも知れない。


「再稼動」と「30年代の原発稼動ゼロ」は必ずしも矛盾するものではない。しかし原発稼動ゼロ実現のプロセスが明確でないから、再稼動の話をすると不信感が呼び起される。>時事ドットコム:川内再稼働に理解求める=「安全性確認なら活用」-民主・細野氏 jiji.com/jc/zc?k=201210…


バカな読売などが「大リーグに獲られないように、契約金の上限を撤廃せよ」とか言わないことを祈る。金の問題ではなく、読売などの日本の球団に魅力がないから大リーグに行くのだ。>時事ドットコム:大谷、メジャー挑戦=160キロ右腕、「憧れ強かった」 jiji.com/jc/zc?k=201210…


中日頑張れよ。これで読売が勝ったら、最終戦までもつれ込ませて主催者読売が儲けた、というだけの話になってしまうからなあ。>時事ドットコム:巨人サヨナラ勝ち、タイに=決着は最終戦へ-プロ野球CSファイナル第5戦 jiji.com/jc/zc?k=201210…


【更新情報】「世界の山中モデル」洗濯機に注文殺到 閣僚贈呈で kyoko-np.net/2012102201.html

kkmaruさんがリツイート | 384 RT

現代の株式会社の株主総会、取締役会の原型はギルドの管理機構。


そもそも捜査が一応終結し起訴までこぎ着けた事件で、保釈に反対する理由として証拠隠滅のおそれを検察官が主張するのというのは奇妙な話。捜査が甘かったのでまだまだ証拠隠滅可能なんですと裁判所に泣きを入れてるのと同じ。

kkmaruさんがリツイート | 41 RT

「認めれば軽くなる。」と対をなす脅し文句が「認めなければ重くなる。」つまり否認すると逮捕されたり保釈がきかずにいつまでも外に出られないぞ、ということ。そしてこれが厄介なのはそれが必ずしも嘘ではないということ。否認すると裁判官が身柄拘束を認めちゃう。これを人質司法と言います。

kkmaruさんがリツイート | 730 RT

「否認すれば保釈を認めない」のは、裁判所も嘘でも自白させるよう検察側を支援している、ということなのか?


週刊朝日、サン毎、文春、新潮、現代、ポスト、AERA、といった週刊誌を読むことがほとんどなくなった。自己実現願望やナショナリズム、ルサンチマンやら不安感やら嗜虐趣味を煽る記事が不快で読む気にならない。

kkmaruさんがリツイート | 38 RT

「無期刑と謂えども15年程度で仮釈放になる」という根拠のない噂。運用上終身刑化している。「犯罪白書」を見てみるか。


「エビデンスに基づく犯罪対策」に対する、「信仰に基づく犯罪対策」。現状分析なく、「治安が危険水域にある」なる信仰から対策が取られる。一体何が目的なのか?犯罪を減らすことなんか、どうでも良いと思っているのでは?


経済不況の緊縮財政下で治安維持費を増額するために、福祉・教育予算が犠牲になる。論拠のない「治安が悪化しているから」の主張により、福祉予算などの削減が正当化される。


刑務所の過剰収容は、治安悪化の結果ではなく、治安悪化「神話」の帰結。厄介なことに、刑務所に放り込んで異物を外部化し、抹消することが善であり、「美しい国」「清潔」「この世の楽園」につながる、と思う向きが多過ぎる。


政府に統治する権力、正統性を与えるのは結局「人々の信頼」。官僚主導なのも、結局官僚は正しい、或いはその片棒を担ぐマスコミが(少なくとも相対的には)正しい、と思っている国民が多いからではないか?


足利事件でも裁判官がまともだったらもっと早く冤罪が明らかになってた。RT @amneris84: @motoken_tw 冤罪を取材していると、あらゆる問題の根源は裁判所にある、と感じます。にも関わらず、ほとんど批判もされず、なんら責任も問われず、改革らしい改革も行われていない…

kkmaruさんがリツイート | 44 RT

@motoken_tw そういう個々の事件での判断もあるし、モトケン先生も指摘されたように、人質司法や自白頼みの捜査など、様々な問題の根本は裁判所が作った。自白調書さえあれば裁判所がどんどん有罪にしてくれるから、効率を考えれば、自白偏重の捜査に向かう

kkmaruさんがリツイート | 13 RT

ですね。RT @amneris84: @motoken_tw 可視化にしても…、裁判所の姿勢ひとつでできたはず。争いのある事件については客観的な裏付けがとれない限り自白調書は任意性に疑義があるとして採用しなければ、検察も警察も録音くらいせざるをえなくなるわけで。

kkmaruさんがリツイート | 17 RT

太融寺。「ラクゴリラ」100回記念の会。


「ラクゴリラ」終演して帰路。満腹満腹。


「正義の使者」と聞けば眉に唾をつけねば。警察・検察・裁判所。正義の名の下に犠牲者を生み出す者を信じるべからず。


なぜ「壁ドン」が今さら・・・ていうか新谷さんの名前、普通に載ってるし・・・ちなみにMAEDAXさんの「ドン!黙れよ ボイスカード」はまだうちにあります bit.ly/Rb4AX5

kkmaruさんがリツイート | 82 RT

「犯罪不安社会」(浜井浩一+芹沢一也)読了。統計と関わりなく犯罪「不安」から対策が独り歩きしていく様子とその結果を描く。二人の記述内容が全く異なり、二つの側面を感じつつ木に竹を接ぐ感もある。ここで挙げられた課題を社会全体で課題と認識させていけるか、今後考えていく必要があるだろう。


コメント
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