帰省ついでに上方落語を見ておこう、とて
昨日は「高津の富亭」へ。
久し振り(5年ぶりくらいか)の文太。
あまり年を感じさせない人ではある。
少し頭が薄くなったかな。
「深山隠れ」を楽しみにしていたのだが、
ネタ変更(ハメの問題か?)で残念。
「味噌蔵」(文太):△
マクラは「3ぼう」(食いしん坊・泥棒・けちん坊)。
ネタは、江戸より良いとは言い難い。
個人的には、番頭がもっと表に出てくる
(子が出来たおかみさんを里に帰させる、旦那を祝いに行かせるのが番頭)
方が好み。
宴会の場面が割にあっさりしていた。
あと、「鯛を見せて驚かせる」話をするのであれば、
旦那が帰ってきた際にそれを女子衆の懐に入れさせるのは、
平仄が合わないと思う。
(「ねんねんよ」も確かに楽しいのだが。)
旦那の「向こうで見たから目を回さなくて済んだ」といった
ギャグも入れられないし。
そこに限らず、全体に仕込みをもっと回収して
ウケを取りにいっても良いのでは、と感じた。
例えば定吉が「空の重箱」「古い履物」などで行っているのだが、
江戸でやるような「重箱を忘れてくる」
「右と左で違う履物を履いて帰ってくる」といった会話はなし。
ちと勿体ない気がする。
旦那が帰ってきたときに豆腐屋で
「味噌田楽を焼いている」まで言ってしまうのは
少し言い過ぎかな、と思う。
「高津の富」(文太):△+
普通にやっていて、普通に悪くなかった感じ。
若干、大風呂敷の客は若い感じ。
扇子で扇ぎながら笑うのも、確かに手だな。
独りキチガイの雰囲気が良い。
繰り返しの部分の科白を減らし、リズムを楽に作っていたように思う。
くじを突き合わせる部分はきっちりと考えて作られていると感じた。
特にやり過ぎという感じもなく。
…まあ、このネタ、どこをどうすればどこまで良くなるか、
よく分からないのだが。
「口合小町」(わかば):△-
入門して20年、か…。
相変わらず話し方が不安定で、
ネタを安心して聞ける、というレベルではない。
それでも、何となく味のように感じられた。
それが(唯一)20年の値打ちかも。
「嵐雪抄伝」(文太):△+
講釈ネタらしい。
雰囲気は良いが、ムチャな話だなあ。
終わって鶴橋で雀三郎を見ようか、とも思ったが、
考え直してやめにした。
そちらは、またそのうちに。
昨日は「高津の富亭」へ。
久し振り(5年ぶりくらいか)の文太。
あまり年を感じさせない人ではある。
少し頭が薄くなったかな。
「深山隠れ」を楽しみにしていたのだが、
ネタ変更(ハメの問題か?)で残念。
「味噌蔵」(文太):△
マクラは「3ぼう」(食いしん坊・泥棒・けちん坊)。
ネタは、江戸より良いとは言い難い。
個人的には、番頭がもっと表に出てくる
(子が出来たおかみさんを里に帰させる、旦那を祝いに行かせるのが番頭)
方が好み。
宴会の場面が割にあっさりしていた。
あと、「鯛を見せて驚かせる」話をするのであれば、
旦那が帰ってきた際にそれを女子衆の懐に入れさせるのは、
平仄が合わないと思う。
(「ねんねんよ」も確かに楽しいのだが。)
旦那の「向こうで見たから目を回さなくて済んだ」といった
ギャグも入れられないし。
そこに限らず、全体に仕込みをもっと回収して
ウケを取りにいっても良いのでは、と感じた。
例えば定吉が「空の重箱」「古い履物」などで行っているのだが、
江戸でやるような「重箱を忘れてくる」
「右と左で違う履物を履いて帰ってくる」といった会話はなし。
ちと勿体ない気がする。
旦那が帰ってきたときに豆腐屋で
「味噌田楽を焼いている」まで言ってしまうのは
少し言い過ぎかな、と思う。
「高津の富」(文太):△+
普通にやっていて、普通に悪くなかった感じ。
若干、大風呂敷の客は若い感じ。
扇子で扇ぎながら笑うのも、確かに手だな。
独りキチガイの雰囲気が良い。
繰り返しの部分の科白を減らし、リズムを楽に作っていたように思う。
くじを突き合わせる部分はきっちりと考えて作られていると感じた。
特にやり過ぎという感じもなく。
…まあ、このネタ、どこをどうすればどこまで良くなるか、
よく分からないのだが。
「口合小町」(わかば):△-
入門して20年、か…。
相変わらず話し方が不安定で、
ネタを安心して聞ける、というレベルではない。
それでも、何となく味のように感じられた。
それが(唯一)20年の値打ちかも。
「嵐雪抄伝」(文太):△+
講釈ネタらしい。
雰囲気は良いが、ムチャな話だなあ。
終わって鶴橋で雀三郎を見ようか、とも思ったが、
考え直してやめにした。
そちらは、またそのうちに。