


所在地:滋賀県甲賀市水口町山上字下り苗代・岩ノ谷 map:http://yahoo.jp/PDSHrJ
現 状::山林
区 分:平山城
遺 構:曲輪・土塁・堀切
築城者:山上氏
城 主:山上氏
標 高:210m 比高差10m
訪城日:2014.4.25
現 状
山上集落にある「休養センターやまびこ館」が目印。その南にあるグラウンドが山上館跡で、道路を挟んで東側にあるのが山上城。
山上城は、飯道山をピークとする山塊の南東麓の台地上に営まれる山上集落東端の独立丘上にあった。山上公民館南側の町民グラウンドには山上館があったと伝えられ、山上館から堀切を挟んた山中の集落寄りのピークに所在したのが山上城である。
登城にはグラウンド東側の路地を南方へ向かうと、途中に畑地内を上る山道が現れる。途中は高低差のない道を進み、上りだしたら間もなく屈曲して虎口aに辿り着く。
基本プランは東西約30m×南北約20mの単郭であるが、甲賀でよく見られる方形ではなく歪な楕円状である。南辺から西辺にかけては高さ約1.5mの土塁がめぐり、北側は地形が自然下降している。これは後世の破壊を受けた可能性があり、本来は四方に土塁がめぐっていたと考えるのが普通であろう。
東側の土塁は幅が広く約5m四方の平面が確保されていて、土塁というよりも曲輪の1つの様相である。
虎口aを出て城道が屈曲する東端b付近は土塁を組み合わせて堀切の役割を造っている。
山上の地は、信楽との境界付近に位置し、杣川を見下ろす台地上に所在することから、戦略上重要視されていたと考えられ、山上城・山上館をはじめ、さらに南方には山上Ⅰ・Ⅱ城も築かれていた。
歴 史
詳細不明。
山上城は山上館の東隣にある丘陵に築かれている。
館との間は堀跡とも考えられる一段下がった道によって区画されているだけである。
基本的に単郭の城で、西から南面に対して土塁が巡り、東側にも一部土塁があり幅広になっている。南東部が開口して虎口になっており、一度右に折れて入る構造になっている。
東へ続く尾根に一条の空堀があり、そこから竹林となって平坦地と段が付いているが、堀や土塁などは見あたらない。












土塁の上の平削地
山上城・・・遠景
参考資料:滋賀県中世城郭分布調査、甲賀市誌(甲賀の城)、淡海の城
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