北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

米FRB議長・バーナンキの金融政策

2012年12月12日 | 日記
2期目のオバマ政権にとって就任式以前の大問題は、言わずと知れた「財政の崖」問題です。ブッシュ減税の終了と米連邦政府予算の強制的歳出削減。民主党と共和党との政治取引によって、崖からの転落は「回避」されるのかもしれませんが、矛盾の本質的克服にならないことも周知の事実です。この状況に対して米FRB(連邦準備制度理事会)議長・バーナンキが打った手が、QE3―さらなる超金融緩和政策です。前議長・グリーンスパンは学者出身の経済実務に携わるアナリストでしたが、このバーナンキという人物は経済学者で、専攻テーマは29年大恐慌とか。彼の29年大恐慌総括は、金融政策の出動が遅れたので大恐慌事態を招来したというもの。彼にとってQE発動は経済理論どおりで、まったく正しい対処ということになるわけですが、それが「3」にまで進んでいる事態はどうとらえているのでしょう?超金融緩和政策は、確かに経済の心臓が即時ストップすることは回避しえていますが、経済全体の体力をさらに衰弱させていることも確かで、いずれにせよ近々死が訪れることを阻止することはできません。