北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

NAZEN西部の反原発学習会

2012年02月09日 | 日記
今日の新聞やネットを見ていると、「大飯原発3・4号機のストレステスト審査書は妥当」との報道がされています。しかし、意見聴取会の模様をじかに見たものとしては、あれが「妥当」という結論に至る議論だったとはまったく思えません。この結論はデタラメです!昨日のブログに書き忘れていたことがあります。「傍聴」という名のモニター視聴室に入ってまずエッと思ったのは、200人と予定されていた傍聴者の半分以上がスーツ・ネクタイ姿であったことです。いわゆる「市民」の姿(どんな姿だ!?)が圧倒的に少ないのです。このスーツ・ネクタイ姿の人物たちの中には一定数の報道関係者はいるようですけれども、メモも取らずに聴いているのは原子力安全・保安院関係か電力会社・原発メーカーなどの企業関係者なのでしょう。「傍聴」形式の不当性を訴えた人に対して、「黙れ!」「退場だ!」などと叫んでいた人物がその中にいたもの。これは組織的な傍聴妨害ですね。


2/5(日)にNAZEN西部で反原発学習会を開催しました。たっぷりと学習したなあ!と、参加者全員が感じられたことと思います。ビラを受け取って初めて参加した女性もいらっしゃいました。かなりの参加者が残った交流会も大盛況!この学習会で多様なアプローチから明らかにされたことは、「収束宣言」「内部被曝は大丈夫キャンペーン」など言われているけれども、政府・電力資本の思惑とはまったく異なって、原発維持・推進政策は様々な形で頓挫を強いられている現実があること。しかしそれでもなお、再稼働と「復興=帰還」へ向けての強硬突破がねらわれていること。3・11の1周年を前後して、原発をめぐる大流動情勢が加速していることです。反原発ないし脱原発の動きは、ここにきて再び浮上しているように感じます。昨年来街頭にずっと出続けているのですが、昨年末以降の反応は違ってきています。表現するのは難しいのですが、「地に足のついた力強い反応」とでも言っておきましょうか。3・11郡山での「原発いらない!福島県民大集会」(こうした名称に切り返したことがすばらしい!)の動向が決定的なものになりますね。杉並を中心にした反原発行動をしっかりと積み重ねて、3・11福島に行きましょう!2・25反原発・反失業高円寺デモを打ちぬくぞ!

原発ストレステスト意見聴取会

2012年02月08日 | 日記
経済産業省で開かれた「第8回発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価{いわゆる「ストレステスト」ですね}に係る意見聴取会」を傍聴してきました。ほんとうにアリバイだね!メディア報道では、大飯3・4号機および伊方3号機について「一次評価審査書は妥当」という報道がなされるのでしょうが、聴取会での議論はそんな内容ではまったくありませんでした。「ストレステストに対する合否を決定するといったレベルよりずっと以前の議論をしている」「弱点を見つけて解析して安全かどうかを評価するのがストレステストであって、それよりさらにシビアな状況を想定して解析・評価していく…したがって、どこまでいってもこれで安全だと断言できる性質のものではないはず」「確率論的安全評価がいかに原発の安全を阻害してきたか」などの意見が、聴取会の批判派?懐疑派?懸念派?の委員から出されていました。それに対して原子力安全・保安院は意見を聞きおくといった姿勢で、議論して審査書をつくりあげていくのではまったくありません。審議会などではなく意見聴取会というわけです。黒木審議官は審査書の中途半端性を指摘されても、「地元の理解」と「大臣級の政治判断」をもって再稼動してく強硬姿勢を露わにしていました。安全の確認は二の次、三の次ってことです。まさしくアリバイです!
傍聴はあらかじめ会場への入室を拒否して、事前登録(身分証提示)のうえ別室モニター傍聴です。公開性はその内容を機械的に伝達すればクリアされるものではありません。裁判にしろ議会にしろ、同じ空気の下に傍聴者がいることで主宰者・主導者の専横を許さない緊張を強いることに意味があり、モニターで見せればいいだろうとはいかないのです。これが真の意味での「公開性」です。
聴取会を傍聴して、あらためて原発再稼動は絶対に許してはならないという確信を強めたところです。

石原伸晃代議士(石原一族)の暴言

2012年02月07日 | 日記
杉並選出の石原伸晃衆議院議員(自民党幹事長)が発言した胃ろう患者に対する「エイリアン」暴言が、メディアの世界でクローズアップされています。これはたんなる差別発言ではありません。石原伸晃議員は「社会の最下層で身寄りもない人の末期医療を担っている所に行くと…寄生したエイリアンが人間を食べて生きているみたい」と言っています。チューブを何本も体につないでいる患者の形態を、「気持ち悪い」などという意味あいで発言しているのではありません。「社会の最下層で身寄りもない」すなわち「金を持っていない貧乏人」は、末期医療を受ける必要はない、早く死んでしまえ、金持ちにたかるんじゃない…と言っているのです。ほんとうに許すことができません!これが彼の価値観・社会観の本音です。新自由主義の思想がこれなのです。石原伸晃議員からすれば、生活保護を受けている人も、失業保険を受給している失業者も、非正規労働者であるがゆえの低賃金で年金の掛け金も健康保険料も払えない青年も、すべてが「エイリアン」なのです。こんな奴らに、これ以上権力を渡しておいてはなりません。

徳島刑務所包囲闘争に600人

2012年02月06日 | 日記
星野さんをとり戻そう!再審全国連絡会議と労働組合交流センターによって、昨日徳島刑務所包囲闘争がかちとられました。全国から600人の労働者人民が集まり、獄壁を越えて星野文昭さんに声を届けました。本日面会した妻の星野暁子さんによると、すべてのシュプレヒコールが獄中の星野さんにも聴き取れたそうです。刑務官が右往左往していて、徳島刑務所始まって以来の闘争を叩きつけられたってところでしょうか。この闘争企画はヒットでしたね。参加したかった!

2/5NAZEN西部反原発学習会

2012年02月02日 | 日記
すでにこのブログでも告知してありますが、2/5(日)午後1時~阿佐ヶ谷地域区民センター第4集会室(「都政とくらし懇談会」で借りています)で反原発学習会が開かれます。「『収束宣言』と『内部被曝は大丈夫』のウソを暴く」と題して、すべての原発いますぐなくそう!全国会議=NAZEN事務局の島崎光晴さんに報告をお願いしています。参加費500円ですので、お気軽にご参加ください。報告のなかでは、日本の反核運動のありようを捻じ曲げてきた「原子力の平和利用」論のペテンについても触れられる予定です。日本共産党は街なかに貼ってあるポスターでは「原発からの撤退」と言い、地域では線量計を購入して放射線測定運動などをやっているようです。しかし昨年の3・11までは「原子力を核兵器ではなくエネルギー源に利用するのはよいことだ」と、消極的にではなく積極的に原発を承認してきたことについては知らんふりです…無責任だよね。これが無責任じゃないって言うのなら、いまだに「安全な原発には賛成」か「原発の全否定は科学技術進歩の否定」だと確信していながら、それを表面に出さないペテンですよね。そこらあたりもNAZEN西部の学習会でしっかり学びましょう。