「北の山・じろう」日記

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ウクライナ紛争の経緯とウクライナに吹き始めた秋風<ウクライナ紛争2023年10月

2023-10-20 18:28:11 | ウクライナ紛争

「膠着状態」に入ったウクライナ戦争の不都合な真実...西側の支援はそろそろ限界か?
2023年10月11日(水)12時30分
亀山陽司(著述家、元ロシア駐在外交官)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102775.php

ロシアのウクライナ軍事侵略は、突然始まった印象があります。だから、ロシアはとんでもない極悪に見えます。嘘もよくつきますしね?
しかし、よくよく歴史的な考察を加えてみるとウクライナの方にも相当怪しげな部分が見えてきますし、ロシアの言い分にも一方的に否定できない部分もあります。

ごく簡単に言うとロシア・ウクライナ・ベラルーシは、スラブ民族の原型と言える国家で本来一つの国家であると言えます。団子三兄弟と言ったところですね。
長男ロシアが弱り目の時に次男のウクライナが分家独立を強行しました。弱り目ロシアは、それを黙認するしかありませんでした。
「じゃあ、俺も・・」
と三男ベラルーシも分家しました。三男ベラルーシは分家はしましたが、長男に逆らうことはしませんでした。ロシアの家族として行動しています。

今のロシアのウクライナとの国境のベルゴロド州付近が最初にスラブ民族の祖先が住み着いた土地と言われています。団子三兄弟の国境付近にあります。その最初の民族の祖先は自分たちの故郷の部族を「ルーシ」と呼びました。今のスウエーデン南部の古代ゲルマン人です。ロシアはロシア語表記で「ルーシ」です。ベラルーシは「美しきルーシ」です。すぐ反発するウクライナだけは、「辺境・国境地方」と言うへそ曲がりな国名にしました。歴史的経緯を考えるなら「南ルーシ」です。

だからウクライナ紛争は、家族内のもめごとと言えるしどちらかと言うと、国に例えるなら内政に近い問題です。これが分からないとウクライナ紛争の性質が分かりません。

独立後、ゴタゴタの絶えなかったウクライナは経済的に困窮し親ロシアの独裁者ヤヌコーヴィチが大統領がロシアから融資を受けて急場をしのぎます。そしてこの間、EUが相当ウクライナに介入して、簡単に言うとEUに引き込もうとしています。
EUとロシアが、ウクライナの綱引きをしてウクライナに金を貸し込んだロシアが、一旦は勝利しました。しかし、それで収まらない親EU派がアメリカの助けを借りて事実上のクーデターを起こして、2014年ヤヌコーヴィチを大統領の座から追放します。ヤヌコーヴィチが逃れた先が東ウクライナです。

※ご参考
『なお、このクーデターに背後でアメリカが関与していたことを、当時のバラク・オバマ米大統領が明言している。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD

以前にも書きましたが、ヤヌコーヴィチ追放をアメリカの謀略によるクーデターとプーチン氏は判断しました。

この時点で現在に至るウクライナ紛争が勃発しました。プーチン氏は、クーデターを違法なものとして実力介入に踏み切りました。即座に行ったのが・・・
『ロシアのクリミア侵攻』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E4%BE%B5%E6%94%BB
『ドンバス戦争』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89

なぜ東ウクライナかと言うとヤヌコーヴィチが東ウクライナに逃げたことでも分かる通り、ロシア系住民が多く親ロシアの地域だからです。ロシア語話者を保護するというロシアの言い分は、全然おかしくありません。

つまり元々古い時代からロシア領であったウクライナが旧ソ連の崩壊時にロシアの弱みに付け込んで独立し、その後EUやアメリカの支援を受けて、親EU派が西側に寝返ろうとした構図があります。寝返らせるために当然、さんざんEUとアメリカが工作しています。だからロシアがブチ切れるにもそれなりの理由があります。
他人の裏庭に乗り込んで荒らしまわって舎弟をそそのかして裏切らせたら、誰だって激怒するでしょう。

ロシアが2022年までウクライナ侵略を控えたのは、その間にウクライナがよりを戻すのを待ったのだろうと思います。ロシアの側にも軍事侵攻する準備がなかったのでしょうね?
ウクライナがロシア側に戻る気配もないし、ロシアの軍事的な準備が整ったので、2022年にウクライナ侵攻を開始したと言うことです。

つまり、これは2014年に始まって今も続くどちらかと言うとロシア圏内の勢力争いと言えます。だから果たしてそれ以外の国が関与していいのかどうかさえ疑問なケースです。
ロシアにしてみれば2014年から続いている身内の争いです。だから他人は口出し・手出しするな!と言う気持ちだと思います。

ウクライナ紛争が2014年のゴタゴタで始まり現在も続いていると解釈すると、ロシアが2022年に開始したウクライナ侵攻はその一部であり、それほど驚くことでも違和感のあることでもありません。

こう考えると、ウクライナのプロパガンダも相当おかしいでしょう?
『世界の自由主義と民主主義を守るために!全体主義の侵略者であるロシアと戦っています!』
相当、現実と乖離しているんでないですか?

要はウクライナをめぐるEU&アメリカ組とロシアの戦いです。ウクライナをNATOに引っ張り込んでしまえば、NATOの勢力圏がロシア国境まで拡大して有利でしょう?だからアメリカは2014年ごろに謀略を用いてまでウクライナの2014年革命を成功させたわけです。

結論、このような醜い綱引きの結果の仕上げがロシアのウクライナ侵攻です。ロシアにしてみれば、ロシア領の回復の意味もありますし、もっと切実なのはNATOとの国境線を以前のポーランド国境に戻すことです。

このように見てくるとロシア極悪のプロパガンダとウクライナ=自由主義・民主主義の闘士のプロパガンダは、すごく都合よく作られたものである事が分かると思います。

そのプロパガンダが通用するうちは、お金(軍資金)も集まります。
しかし、プロパガンダは集金用に脚色された相当眉唾なものである事が徐々にわかってくると?

そうです。プロパガンダに熱狂した春と夏が過ぎると?
秋風が吹き始めると熱狂も去り?
わびしい現実に目覚めると言うわけです。

つまり?
こんな痴話げんかみたいな戦争は、さっさと折り合いをつけて止めろよな!

要は、どっちもどっちであり!
最後は、当事者同士で好きにしたら!

どうも、世間の話はこうなりつつあるようです。
それにしてもキレイなプロパガンダを作って拡散して軍資金を集めまくったゼレンスキー大統領は、詐欺の達人のように見えなくもありません。

よりベターな対応は。金を出すのを止めて当事者同士に話し合いをさせることだろうと思います。
よく考えてみると?
ロシアは、早い段階からそうしろと言っていましたね?

冷静になって考えてみると?
西側は、すごい間違った事をしているんじゃないだろうか?
最近、ウクライナのプロパガンダから覚めてみると、そう思えてきました。

どっちにしてもこれまでの経緯がこんなつまらないことであるなら、死んでいくウクライナ人とロシア人は気の毒の極みです。
こんな事で死人を増やす必要はないんだから、さっさと止めさせるのが周囲の親切と言うものでしょう。



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