「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ヴォブチャ川~クラスノホリフカの戦い>ベルヴォマイズケとクラスノホリフカのロシア軍が進撃開始<2024/09/08

2024-09-08 20:23:53 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.8
侵攻927日目、ポクロウシク・クラホヴェ方面でロシア軍の大釜が登場
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-927th-day-of-the-invasion-the-russian-cauldron-appears-in-the-pokrowsk-krahove-area/

「満を持して」と言う感じでベルヴォマイズケPervomais'keとクラスノホリフカKostyantynivkaのロシア軍が進撃を開始しました。

※関連日記
ポクロウシクPokrovsk戦線>ヴォブチャ川~クラスノホリフカの戦い<ウクライナ紛争2024/09/07
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7abf2af2292d61e4b8d3467c29ed8c2d

西を攻めておいて、次は東を攻めるという何というか農夫的なロシア軍の作戦です。堅実と言うのか着実と言うのか、ウクライナ軍に反撃の余地を与えない戦い方です。
見ていると鶏を両手で追い込んでいるように見えます。
もちろん鶏はウクライナ軍です。
やるだけ無駄のように見えます。

クラスノホリフカKostyantynivkaの北側にかなり広い空白地帯が生じました。
ほぼ草刈り場(取り放題)と言えるでしょう。
ポツンと離れたネヴェルスケNevel's'keにウクライナ軍の強力な要塞があり、ウクライナ軍が一応防衛していました。しかし今となっては孤軍となり、あとは包囲を待つだけです。
そのため現場指揮官の判断で撤退したのであろうと思います。今なら、まだ西のヒルニクHirnyk方面に撤退できると思います。平原の畑地帯を横切りますから危険ではありますが、包囲されるよりはマシでしょう。
8月から現場指揮官の判断で撤退する部隊が増えてきました。以前は馬鹿正直に現場死守命令を守って包囲されたり壊滅する部隊がありました。
そんな例を見ているうちに現場指揮官は独自に判断で行動するようになったのだろうと思います。

これでポクロウシクPokrovsk北部から西のヴォブチャ川の間の広いエリアには、ウクライナ軍はほとんどいないと思います。強力な要塞や防衛ラインの後方は、そうなっているケースが多いです。

クラスノホリフカKostyantynivkaのロシア軍は、細長い貯水池の南を西のクラヒウカKurakhivkaに向かって進撃しそうです。

ベルヴォマイズケPervomais'keとネタラブNetailoveのロシア軍は、南下して空白地帯を埋めるのだろうと思います。
その後、ヴォブチャ川Vovcha River方面に向かうでしょう。こうなるとヴォブチャ川Vovcha Riverの東側にあるウクライナ軍の小拠点は、飲み込まれると思います。抵抗のしようがないですね。

この流れを見るとヴォブチャ川Vovcha River沿いに南北にあるウクライナ軍の拠点は、それほど時間をかけずにロシア軍が制圧しそうです。

その後、ロシア軍がどっちに行くのか❓

①そのまま西に進撃してセリダブSelydoveの南の広いエリアの制圧に向かうのか❓

②南部ドネツクの補給拠点であるクラホヴェKurakhove制圧に向かうのか❓

セリダブSelydoveの攻撃と連動するなら①でしょうし、面的な進出を優先するなら②です。両方同時もあります。

マリンカMar'inkaの西のヘオリフカHeorhiivkaのロシア軍が、全然動きを見せていません。ヘオリフカHeorhiivkaのロシア軍が動き始めれば、同時作戦かもしれません。

ロシア軍のやりたい放題ですが、クルスク侵攻作戦を実行して、ドネツク州を軽視(放棄)した以上は、ウクライナの参謀本部は予定していることだろうと思います。

とは言え南ドネツクもかなり広いですから刈り取るロシア軍も大変ではあります。
既にドネツク州のウクライナ軍の防御は崩壊していますので、今更守るのは最早不可能です。
ウクライナは、「ルビコン川を渡った」と言えます。

ドネツク州を放棄する以上ウクライナがするべきことは・・・

最低限クルスク州全域を制圧する事。
そしてザポリージャ州とドニプロペトロウシク州を防衛することです。
それが達成できるかどうか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


「クレバ外相ら辞任」に関するBBCの記事とAFPの徴兵の際の男性死亡事件報道<ウクライナ紛争2024/09/08

2024-09-08 20:09:26 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

BBC
ウクライナのクレバ外相ら辞任、内閣改造へ ロシアの攻撃で死者増えるなか
2024年9月5日
https://www.bbc.com/japanese/articles/ced1j01yw4wo

※私がイギリスのBBCやロイターに批判的な日記を書くのは、BBCやロイターでさえイギリス政府の情報統制に従いイギリス政府の意図を優先している場合があると言っているだけです。
BBCやロイターは、日本のマスコミより遥かに上質であり公共放送としては、日本の公共放送など足元にも及びません。
要は、「イギリス政府の情報統制に従いイギリス政府の意図を優先している」部分を見抜いて取り除けば、非常に役に立つ上質の情報を読むことが出来ます。

※この記事は、『野党のイリーナ・ゲラシチェンコ議員』の発言を取り上げています。その内容・・・・・
『今回の内閣改造について、「大臣のいない政府だ。単独過半数の政党がない議会だ。知性と人事の危機なのに当局は見て見ぬふりをしている」と批判。統一政権の樹立と、ゼレンスキー政権の幕引きを求めた。』

簡単に言うとゼレンスキーの退任を求めています。
日本のゼレンスキー万歳マスコミは、決して報道しないでしょうね❓

日本のマスコミを見ているとウクライナ国内の政治の動きや社会で起きていることは一斉報道しません。非常にキエフ政府にとって不味いことは多々起きています。
ひたすらゼレンスキー万歳・ウクライナ万歳報道ばかりです。
日本政府の情報統制があるにせよ、余りにも酷すぎると思います。
だから日本の報道の自由度は70位です。
どこかの独裁国家のレベルです。
https://eleminist.com/article/3483
イギリス23位。
ウクライナ61位。
かなり政府の情報統制の強いウクライナですら61位です。
日本の情報統制の強さは、異常です。
これを国民は認識し考えるべきだと思います。
私は、ボイコットが一番簡単だと思います。
「新聞は読まない・テレビは見ない」
これをある程度の国民が実行すれば、テレビや新聞も少しは考えるでしょう。
独裁国家並みの新聞を読みテレビを見るから、いつまでたってもマスコミの姿勢は変わりません。
私は新聞は読みませんし、テレビも見ません。
それで特段困ることはありません。
「◎◎ゴミ」は、ボイコットしてはいかが❓

フランスのAFP(通信社)
徴兵担当者に殴打された男性が死亡か、検察が捜査へ ウクライナ
2024年9月7日 17:24 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3537635?cx_part=top_category&cx_position=3

ウクライナでは、去年から街中で強制連行するように市民を徴兵する軍事委員会(徴兵事務所)の強引で暴力的な方法が問題視されています。その様子を撮影した動画も多数アップされています。
方法は、ワンボックスカーで待ち伏せして対象者を発見したら有無を言わさす車の中に引きずり込み連れ去るという乱暴な手口です。
当然、その時多少でも抵抗すれば暴行を加えます。
軍事委員会(徴兵事務所)に到着した後も暴行を加える例も報告されています。
今回その暴行が原因で死亡者が出ました。
さすがに死亡者が出ては問題化して、それをAFPが報道しています。
これは、去年から続いていることです。
今年5月の法律改正後は、それが一段と悪化しました。

こうやってウクライナは兵士集めをしています。

それを嫌って国外に脱出したウクライナ人男性は去年の段階で65万人以上です。
その後もあるいは死の危険を冒して、あるいは賄賂を払って国外に脱出するウクライナ人男性は、後を絶ちません。

『ウクライナの徴兵問題と動員問題をロイターが報道<ウクライナ紛争2023.12.01』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/14bd98fc18ad8e64b1b0d59a919f6798
『BBCがウクライナ男性の徴兵回避出国を追跡取材<ウクライナ紛争2023.11.26』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/815aca31b886328ac71badc8cfaa60be
『流石にBBCもウクライナの国内問題を報道し始めました。日本語版の記事では出国者数を2万人と報道していますが、ウクライナ版では65万人としています。この辺りに微妙な報道統制もありますが、しかし問題を調査し報道する姿勢は評価できます。』
『ウクライナ国外に出国(逃亡)した動員年齢男性65万人・BBC<2023.11.25』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/91018955cb6e140cf598962b8d7d3826


なぜ逃げると思います❓

過激民族主義者の軍国的独裁政権のために戦争に行くくらいなら逃げた方がマシだと考える人が多いからです。

ウクライナの側から見てこんな戦争に何か意味がありますか❓

ウクライナ万歳・ゼレンスキー万歳の日本のマスコミは、この現実を一切報道しません。
すごく、おかしくないですか❓
⇒日本の報道の自由度は70位

ここまで酷ければ、国民の側がそれを認識して変わるしかありません。
よく考えて欲しいと思います。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


2024MLB>9月7日>菊池雄星8勝目、ドジャース勝利・翔平君は❓

2024-09-08 14:05:11 | MBL & プロ野球

菊池雄星が6回4失点で今季8勝目「決して調子が良かったわけではない」
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409080000246.html
6回99球7安打6三振、無四球、4三振4失点
苦しい投球内容でしたが味方の援護に助けられて今季8勝目を上げました。
ブルージェイズ打線の援護があれば、もう10勝くらいしていると思います。
本当に菊池雄星にとっては、アストロズが獲得に動いてくれたのは幸運でした。ブルージェイズにいたら今季は腐ったままでシーズンが終わったと思います。

アストロズも菊池雄星が登板した7試合は、負けなしです。
やはり雄星が投げれば試合を作ってくれる!と言うチームの信頼があるから雄星が投げる試合では打線も奮起するのだろうと思います。
雄星が7試合負けなしの試合を作ったので、マリナーズと地区首位争いをしていたアストロズは、5・5ゲーム差をつけて首位固めをしています。
残り20試合ですから首位は堅そうです。
プレーオフ進出が見えてきました。
アストロズにとっても菊池雄星の獲得は、左腕の先発の軸となる投手を獲得できたことになり、プレーオフに向けて絶好の補強になりました。
アストロズの投手分析班の能力は非常に高いと思います。
投手の故障者続出の某チームとは、えらい違いです。

アストロズも出足絶不調で最下位に近いところからジリジリと浮上して地区首位です。
8月に入りやっとチーム状態が好調になりました。
9月もその良い状態を保っています。
プレーオフの勝ち方を知っているチームですから、プレーオフでは強いです。
去年もそれほど強くは見えませんでしたがリーグ優勝決定戦まで勝ち上がりました。決勝戦でWシリーズ優勝したレンジャーズに3-4で惜敗しました。
プレーオフのダークホースに浮上しました。
菊池雄星は、大きなチャンスを得たと言えます。
残りの登板試合で頑張ってほしいと思います。
またプレーオフでも頑張ってほしいと思います。
あるいは❓

※ドジャースは、危なげなく勝利しました。
<ドジャース7-2ガーディアンズ>
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409080000473.html
翔平君は❓
明日、頑張ってもらいましょう!


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b


米共和党本流のハリス支持の理由<2024/09/08

2024-09-08 14:03:56 | アメリカ合衆国

①米共和党のチェイニー元副大統領、ハリス氏投票を表明 トランプ氏は反発
By ロイター編集
2024年9月8日午前 8:23 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/NMH5BB24KRKZNF5VPN4PUGSJD4-2024-09-07/

共和党のチェイニー前議員、ハリス氏への投票を公言 米大統領選
2024.09.05 Thu posted at 11:50 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35223570.html
(リズ・チェイニー氏)
「人々が認識することが非常に重要だと考える。私が今発言した、トランプ氏が投票を妨げる何かをもたらしている危険性についてだけでなく、我々には候補者を書く余裕はないと信じている。特に激戦州では」
「そして、保守派として、憲法を信じ、大切にするものとして、これについて深く考えた。トランプ氏がもたらす危険のために、私はトランプ氏に投票しないだけでなく、ハリス氏に投票する」
『チェイニー氏は、トランプ氏やトランプ氏による2020年大統領選の結果を覆そうとする試みについて批判の声を上げていたが、最終的にこうした姿勢によって下院での指導的な立場を失うことになった。チェイニー氏はさらに22年の予備選でトランプ氏を支持する候補との対決に敗れていた。』

リズ・チェイニー氏は共和党良識派の代表と言っていいと思います。トランプは、共和党内での独裁的立場を強化するために共和党良識派の選挙区にトランプ派の対立候補を送り込み次々に議員から追放してきました。リズ・チェイニー氏も2022年中間選挙でトランプの送り込んだ刺客候補に敗れ下院議員の議席を失いました。

①では、父親であるチェイニー元副大統領が今回の大統領選挙で党派を超えて民主党候補のハリス副大統領に投票すると表明した・とのことです。
『チェイニー氏は「わが国の248年の歴史において、トランプ氏以上にわが国にとって脅威となる人物は存在しなかった」と発言。「国民としてわれわれは、党派心よりも国を優先し、憲法を守る義務がある。だからこそ私はハリス副大統領に投票する」と述べた。
これに対しハリス陣営は、チェイニー氏がハリス氏を支持することで「党より国を優先する、共和党の運動」に加わったと述べた。』

更には・・・・・
『共和党ではジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の元スタッフや、息子であるジョージ・W・ブッシュ元大統領の元スタッフ数十人が、ハリス氏への支持を表明している。』

ブッシュ(パパ)大統領の元スタッフやブッシュJr大統領の元スタッフもハリス氏の支持を表明しているとのことです。

ほぼ共和党の本流は、トランプ排除で動き始めたようです。やはり共和党員であろうとトランプをアメリカの脅威と見る人が多いことを示しているように思います。

トランプは、こういった共和党内の本流の人々を排除して自分の共和党内での独裁的地位を作りました。排除された人々がトランプに反旗を翻しました。
数年前は、リズ・チェイニー氏は同調する共和党員は少なかったと言えます。しかし、今は同調する人が増えました。
「共和党が勝利することを優先するのか❓」
「共和党員である以前にアメリカを優先するのか❓」

私は、ややウクライナ紛争に拘り過ぎました。
ウクライナ紛争を終結させるためなら、毒を利用するのもありかな・と考えました。

しかし、連邦議会襲撃事件を思い出すなら❓
『2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件』
https://ja.wikipedia.org/wiki/2021%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E5%A0%82%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6

あれを、もう少し組織化すると暴力クーデターが成立していました。トランプが思い付きで扇動しただけだから単なる暴動的な動きで終わりました。
もし本当にトランプが暴力クーデターを意図して組織的・計画的に実行すれば、今でも暴力クーデターが成立する可能性があります。
そうなればアメリカで内戦が起きるでしょう。
アメリカ軍はトランプを支持しないと思います。
だから最終的にはクーデターは失敗すると思います。
しかし4年の大統領任期の間に自分の独裁体制を作ることは可能だと思います。

何よりトランプは、連邦議会襲撃事件で起訴され有罪を受けた犯人に恩赦を与えることを最初から公言しています。
あまり問題になりませんが、これは連邦議会襲撃事件は合法だと言っているのと同じです。
自分の独裁的立場を得るためなら非合法な手段も許されると言っているのと同じです。

トランプに乗っ取られた共和党も情けないと思いますが、独裁者は組織を乗っ取る才能があるのでしょうね❓

ヒトラーもそうでした。ヒトラーはナチス党の主導権を握ることに成功し、ナチス党を自分の独裁的地位を築くことに利用しました。ナチス党を道具として使い自分の気の狂った政策を実行していきます。
国民社会主義ドイツ労働者党
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E5%85%9A

トランプが共和党を乗っ取った過程は、ヒトラーがナチス党を乗っ取った過程によく似ています。
こうはっきり言えないから「民主主義を守るため」とか曖昧な言い方しか出来ません。
はっきりアメリカのヒトラーの台頭を防ぐ!と言えば分かりやすいと思います。
つまり❓今回のアメリカ大統領選挙で問われているのは、このような事であろうと思います。


※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


立憲民主党代表選候補者に見る政策の理解度<2024/09/08

2024-09-08 14:02:39 | 日本の政治経済

柏崎刈羽再稼働、泉氏前向き 野党連携・消費減税で温度差―立民代表選4候補が討論
2024年09月07日18時57分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090700336&g=pol

自民党の政治家も知識不足が目につきます。しかし、自民党は、党としての政策立案能力があります。国政を長く担ってきましたから低レベルであろうと国政を運営するためには政策を立案しないと行政を運営できません。
その意味で出来ることと出来ないことの区別は、理解しているようです。

エネルギー政策は、国の大切な政策の一つです。
福島第1原発事故後、これを批判し脱原発を目指す国民的運動が起きました。
野党の主張は、これに沿ったものが多いです。
自民党は、エネルギーの多様化は言いますが、脱原発は言いません。と言って批判が多いので原発の新・増設には消極的に見えます。

野党が気楽に脱原発を言えるのは、自分たちが政府を運営していくのではないからです。反対のための反対です。
野党が国民から評価されない一番大きな理由です。
机上の空論に近い政策を主張していれば国民から支持されないのは、当然です。

国の未来を左右するような重要な政策については、プロパガンダを叫ぶだけでなく、その主張が正しいのかどうか常にチェックする必要があります。10年前正しかったことが1今は現実にそぐわないことは、沢山あると思います。

脱原発は感情的な発想です。原発事故が起きたから原発は禁止。自動車事故が起きるから自動車禁止・と言うのと大体同じです。

自動車は国民生活にも産業にも必要不可欠なものです。
だから法律で安全規則を作り、性能を高め事故を少なくし事故の被害を小さくしようという努力が、継続し自動車の性能は昔に比べると信じられないほど進化しました。

原発もエネルギー政策の中の選択肢です。
原発を廃止して国が成り立つか国民生活が成り立つかを検討することが必要です。
野党の主張は大体、自然エネルギーで置き換えると言います。
実は、これはドイツの環境左派グループの主張のコピペです。ドイツ人は、ほぼ宗教と言うべき脱原発理論が描くバラ色の未来を信じて脱原発を支持しました。

しかし今判明したところでは、脱原発理論は感情的に決められたものでした。原発の経済性や安全性など重要な議論は、全くされていません。結論ありきで環境左派が政府ポストを押さえて密室的に強引に推し進めたものです。
この経緯に関しては簡単に日記に書いたことがあります。

こうしてほぼ宗教的な脱原発を強行したドイツ社会は、今どうなっているか❓
原発の大容量発電量を自然エネルギーに置き換えるのは不可能です。そのため電力供給は不安定になり電気代が鰻登りに高騰しました。今ではヨーロッパ一、電気代の高い国になりました。
そればかりが理由ではありませんが、ドイツは輸出競争力を失いました。輸出依存度の高いドイツ経済は長期低迷期に入りました。
これは当分続き回復の見込みはないと思います。

感情的・宗教的脱原発が、社会に与える致命的な悪影響はドイツが証明しています。

これは普通に調べれば簡単にわかることです。
このようなことを無視して未だに脱原発を主張する多くの野党は、選挙の票のために主張しているのです。
既にドイツで大失敗が証明された脱原発を無責任に主張するのは、無責任を通り越して社会を破滅に導くものです。
もちろん今の電気代が5倍にも10倍にもなっても構わないと思うなら脱原発を推進するのもいいでしょう。
日本が貧困国に陥るのは確実です。
それで、いいですか❓の話です。

脱原発を無責任に主張するのは、以上のような事です。
自然エネルギーは原発の代用には、なりません。
原発の代わりの電源を提示して、初めて脱原発が成立します。
現在の技術では、石炭火力かガス発電しかありません。
価格を考えれば石炭火力です。それは世界各国の温暖化対策に逆行するものです。

まじめにエネルギー政策を考えれば、誰でも同じ結論に至ります。
だから世界の国々は、よほど特殊な環境でない限り原発導入と増設をしています。
脱原発を実行したのは、ドイツ1国だけで既にこれは失敗しています。

これだけ説明してなお脱原発を主張する人間は、脱原発宗教に洗脳されています。それはドイツの環境過激左派と同じです。ドイツの環境過激左派は環境のためなら人間の数を減らせと言っているのと大体同じです。

脱原発を国政レベルで主張する無責任な政治家や政党は、国政を担う資格がありません。
まじめに実現可能で合理的な政策を研究するべきでしょう。そうしなければ国民の支持は得られないと思います。

立憲民主党代表選候補者を見ると頭が化石化しているのが3人。
まともなのが1人です。
これでは立憲民主党が国民政党になるのは難しいでしょう。
立憲民主党が誰を代表に選ぶかで外れ度合いが分かります。


2016年米大統領選へのロシアの干渉とその背景<2024/09/08

2024-09-08 14:01:43 | アメリカ合衆国

①2016年アメリカ合衆国大統領選挙におけるロシアの干渉
https://ja.wikipedia.org/wiki/2016%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%B9%B2%E6%B8%89
②米大統領選介入が成功した理由:2016年、ロシアはトランプ勝利と「分断」も狙った
2024年3月14日
https://www.fsight.jp/articles/-/50477
(2014年から米国内にSNSのアカウント)

2016年のアメリカ大統領選挙にロシアが干渉したのは、事実と考えて間違いないと思います。
しかし、何故ロシアが後日分かるような見え透いた内政干渉をしたのかについては納得のいく説明は、ありません。

説明できない何かがありそうです。
肝心な部分は誰も説明しません。
説明するとアメリカの非合法工作も説明しなければ、ならないからです。だからロシアが干渉した理由については、お茶を濁すような説明しか出来ません。

②の記事にヒントが書いてあります。
2014年からロシアは、米国内にSNSのアカウントを作り準備をしています。
2014年に何がありましたか❓
これが答えです。
答えは後で書きます。

2016年のロシアのアメリカへの内政干渉は、ある出来事に対するロシアの報復(または復讐)です。
報復(または復讐)の対象は2014年当時アメリカの大統領であったオバマです。しかしオバマは出られませんので代わりにヒラリーが報復の対象になりました。

要は米民主党に対する報復であり特にトランプを支援したわけではないと思います。共和党の候補であれば誰でも良かったのだろうと思います。
アメリカにとっては運悪くその時の共和党候補が最悪のトランプだったというわけです。

この点について世間では、すごい誤解をしていると思います。ロシアがトランプだから大統領選で支援したわけではなく、共和党候補だから民主党のヒラリーを勝たせないために支援しただけです。
それほどロシアがトランプに何か期待しているわけでもトランプを利用して何かをする意図もないと思います。

だから2020年大統領選挙ではロシアは全く介入していないと思います。おそらく今回も介入はしていないし介入する気もないと思います。
報復は一回だけで十分だからです。

私も引っかかりましたが、トランプが大統領になったらウクライナ紛争を止めさせる話です。
ロシアは、それを期待しているような話になっています。
ハンガリーのオルバン首相が、ウクライナ・ロシア・トランプと訪問し、その橋渡しをしたような形跡があります。
それとロシアがトランプの介入を望むかどうかは、別の問題です。

ロシアが戦争が長引いて困っており停戦に介入してほしいなら、トランプに期待するかもしれません。
しかし冷静に考えるなら現在戦況は明らかにロシア有利であり、戦争継続にロシアが困っている様子は見えません。
戦争が長引いて困るのは、既に国家破綻しているウクライナであり、ウクライナ支援が重荷になり経済が不況になりつつあるヨーロッパです。移民問題と貧困が絡んで社会不安が増大し極右勢力がどこの国でも台頭しつつあります。
戦争の悪影響を大きく受けているのは、むしろヨーロッパの方です。

こう考えるとロシアの本音は、ハリス氏が当選してアメリカのこれまでの路線を踏襲して戦争が継続することだと思います。
むしろ停戦話は、せっかくロシアの思い通りに推移してる戦争の邪魔でしかないと思います。
ロシアの今の目的は、ウクライナとヨーロッパが二度とロシア潰しなどと言う不届きなことを考えないように(経済的に)叩き潰すことだろうと思います。
「プーチンさん、許してください!もう、悪いことは金輪際致しません!」
このように話を持っていきたいはずです。

だから世間で言われていることは、まるで正反対だと思います。トランプの強引な停戦押し付けを強く望んでいるのは、ウクライナであり足抜けが出来なくなったヨーロッパだろうと思います。
そうして欲しいから「トランプ=終戦」の情報を拡散しているのだろうと思います。

世間が言うほどトランプをロシアが支持したり何かを期待しているようなことは、全然ないと思います。誰だって予測不能のゲテ物・トランプを好みはしないでしょう。
それは、ロシアとて同じです。

※さて、これではなんだか全然分かりませんね❓
単に世間話をしつつトランプとロシアの関係を見てみただけです。結構、こう見ると世間で言われていることと全然違うでしょう❓
ただし、これは私の推測にすぎません。

※2014年に何があったか❓
2014年ウクライナ・クーデター
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD

このクーデターが実際には、どのようなものであったかを知るならば、ロシアの報復の理由が分かります。
ヒントは、以下の記事の中に書いてあります。
『2月25日ニューヨーク・タイムズ紙の記事についてのスプートニクの記事<ウクライナ紛争2024.3.12』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/98bff74d894c1bb1baeed18e35167dfa
『2月25日ニューヨーク・タイムズ紙のウクライナにおけるCIAの活動に関する記事<ウクライナ紛争2024.3.12』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6bdadc066170ebf038e9bd3d4c42a88e
『元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏とは❓<ウクライナ紛争2024.3.12』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/9af39aad7bd5aa11e402af8d5496ac1f

※直接関係ありませんが、参考日記
ウクライナに眠る巨額の鉱物資源<ウクライナ紛争2024.06.12
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/754e9f6ec9be46288c1875dca378937f
ウクライナ紛争の背景②戦争が終わらない理由(塩原俊彦氏の投稿記事)<ウクライナ紛争2023.12.31
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/fcc70d7b4e6b2d14af50120afb2f95b1
ウクライナの2014年クーデターからウクライナ紛争を振り返る(国外に出たウクライナ難民)<2023.12.14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2b34425ed3fa9a8dda706779d1ce0d1
ウクライナ紛争の本質をズバリ!書いた記事(遠藤誉筑波大学名誉教授/理学博士)<2023.11.29
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/fdadeb86a7e5ad079199e3e835525ee8


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ポクロウシクPokrovskにウクライナ軍が3個旅団を増援に派遣との情報<ウクライナ紛争2024/09/07

2024-09-08 14:00:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.07 17:30
東部ポクロウシク方面でウクライナ軍が反撃 3個旅団が増援、ロ軍の攻勢やや鈍化
https://forbesjapan.com/articles/detail/73556

ほぼ投げ槍状態だったForbesのライターDavid Axe氏がやや状況が改善するかもしれない様子を書いています。
氏によると応援で派遣されたのが・・・
国家親衛隊の第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)⇒セリドベで戦闘中
第12特務旅団アゾフ(通称「アゾフ旅団」)
陸軍の第93独立機械化旅団
どれも「各旅団は最大2000人規模で数百の重装備を保有する」とされ、いわゆる機械化旅団の構成でそれなりの戦闘力は持っていると思います。
氏の推測ではウクライナ軍は、4〜5個の旅団を予備部隊を保有しており、ここから3個旅団を増派したようです。
さすがに何もせず見殺しには出来ないという事でしょう。

またウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)の6日の作戦状況評価
⇒「来るポクロウシク戦は、2024年の南西作戦域における敵の攻勢作戦のヤマ場になるだろう」

キレイにドネツク州の他の戦場は無視しています。
ポクロウシクPokrovskに焦点を当てて、他は無かったことにしようという考えが、露骨に見えます。
大体、ウクライナの参謀本部も同じ考えだろうと思います。
ポクロウシクPokrovskの陥落を遅らせて、時間稼ぎをしようと言うことだと思います。
目先の批判を封じるだけですけれど。

大体、これがウクライナ万歳筋の考え方だろうと思います。

David Axe氏もシッカリ!逃げの余地を残しています。
『装備の整った新鋭部隊がセリドベに投入され、反撃に乗り出したことで、不可避と考えられていたポクロウシク陥落の可能性は、現時点ではやや後退したように見える。』
万歳サイトでもこの程度の評価ですから、はっきり言ってここに至っての3個旅団増援は、ドネツク喪失の言い訳に過ぎないと思います。

その前のDavid Axe氏の記事
2024.09.02 16:00
ウクライナはポクロウシクを救えるか 主塹壕線わずか1本、頼みの綱の精鋭旅団は疲弊
https://forbesjapan.com/articles/detail/73433
2024.09.01 09:00
ウクライナが東部のポクロウシク方面に増援部隊を投入 現状は「焼け石に水」か
https://forbesjapan.com/articles/detail/73416

※これがシルスキー&ゼレンスキーの主張の根拠です。
2024.09.6
シルスキー総司令官、ポクロウシク方面で敵の前進を食い止めること成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-shirsky-succeeds-in-halting-the-enemys-advance-in-the-pokrovsk-area/

※しかし現実は、アウデイーイウカの西の郊外から激しい戦闘を続けてきたロシア軍が、予定地域まで進撃したので一旦停止して、部隊の休養や交代、あるいは補充や補給を行っているところだと思います。
ロシア軍の方も戦い続けており、それなりに損害も出ているでしょうし攻撃部隊は疲弊しきっていると思います。

※だからロシア軍は、ポクロウシクPokrovsk方面では現在進撃を停止中です。
セリダブSelydoveも現地軍が、やり合っていますがそれほど急激に攻める心算はないと思います。むしろ現在位置を確保することを優先するでしょう。

傾向としてロシア軍は、活発にあるいは激しく攻撃する時期と、アイドリング状態に入りしばらく休む時期がはっきりしています。
今、このエリアは休養中と言うことだろうと思います。
ウクライナが3個旅団増援部隊を送ったこととは無関係な事前の作戦計画であろうと思います。

★ウクライナ側の見通しもピントが狂っています。
「来るポクロウシク戦は、2024年の南西作戦域における敵の攻勢作戦のヤマ場になるだろう」
★全然、違います。
ポクロウシクPokrovsk攻撃は、大きくても単なる1拠点の攻撃にすぎません。
ロシア軍が計画しているのは、中部ドネツク~南部ドネツク全体の攻撃と占領です。単にポクロウシクPokrovskだけを問題にしてるのではありません。

私の表記を使えば・・・・
ヴォブチャ川~クラスノホリフカ方面
バフムト~トレツク方面
チャシブ・ヤルChasiv Yar方面
南ドネツク戦線ヴフレダルVuhledar方面
クピャンスク戦線オスキル川東岸方面

記事になっている戦場は、これだけあります。
ポクロウシクPokrovskは、重要ですが1拠点にすぎません。そして10km以内までロシア軍が進撃していますから防衛戦を戦ったところで、やがて包囲されます。
一旦、ロシア軍の総攻撃が始まれば何か月もちこたえるかの話にすぎません。

私の考えでは、ポクロウシクPokrovskの後方に突貫工事で防衛ラインを建設するべきだと思います。
ポクロウシクPokrovskの西には、防衛拠点になりそうな大きな市街地も地形もありません。
これを心配するべきでしょうね❓
(賄賂や汚職で要塞建設を胡麻化してはダメです。ポクロウシクPokrovskの要塞建設でもかなり手抜きがあったと言う話が、既にあります。と言うより真面な要塞が建設された方が少ないと思います。)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
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