2024.09.7
侵攻926日目、ロシア軍のウクライナ東部に対する攻勢が止まらない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/926th-day-of-invasion-russian-military-offensive-in-eastern-ukraine-shows-no-sign-of-stopping/
ロシア軍はウクライナ軍の隙を突いて、アウデイーウカ郊外からポクロウシクPokrovskの東10km地点まで猛烈な勢いで進撃しました。
一気にデイミトロフМирноградとポクロウシクPokrovskでの決戦に突入するのかと思っていましたが、どうもそうではないようです。
①ポクロウシクPokrovskまで10km未満の地点まで進撃して、取り敢えずそこでアイドリング状態に移行しました。
現在は、もっぱら事前砲撃を加えているようです。
②その南にある大きな市街地を持つ拠点のセリダブSelydoveを攻撃しています。ここはウクライナ軍もそこそこ兵力を配備しているようで、郊外まで肉薄したロシア軍との接近戦が起きています。今のところ、互角の形勢です。一気にロシア軍が攻め切るのは、難しそうです。
③その更に南東方向にルートE-50とヴォブチャ川Vovcha Riverに沿った戦場があります。
このエリアを、『ヴォブチャ川~クラスノホリフカ』方面と仮称して日記では表記します。
これから起こるであろう戦域を考えると、こう呼ぶのが一番分かりやすいと考えたからです。
略図を見て分かる通りルートルートE-50を超えたヴォブチャ川Vovcha River沿いのエリアが、現在戦闘地域になっています。
そして①②③の中で最もロシア軍が活発に攻撃しているのが、この③の『ヴォブチャ川~クラスノホリフカ』方面です。目先のロシア軍の攻撃は、この方面が第1順位のようです。①と②は、後回しでしょうね。
ここにマリンカMar'inkaの北側に位置するクラスノホリフカKrasnohorivkaが関係してくるのは、ヴォブチャ川沿いにロシア軍が南下してくると、クラスノホリフカの北に大きな包囲されたエリアが出来つつあるからです。
※クラスノホリフカKrasnohorivkaについて少し説明
クラスノホリフカKrasnohorivkaもウクライナ軍の強力な要塞でマリンカMar'inkaが去年の暮れに陥落した後長いこと、ウクライナ軍の抵抗拠点でした。
『クピャンスク戦線とマリンカ戦線(クラスノホリフカ)<ウクライナ紛争2024/08/11』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/2af133d30fa0d1f0a18abb1d376f0f8d
ロシア軍がクラスノホリフカを完全に制圧したのが8月の初め頃です。こんな小規模な拠点が単独で8か月ロシア軍の猛攻を防いでいました。
増援部隊を送って防御を強化すれば、まだ防衛は継続していたと思います。ここに送るべき増援部隊はクルスク戦線に送られました。
いかにクルスク侵攻作戦が的外れで身勝手な作戦か分かると思います。増援部隊を送って補強すれば、まだまだ戦えたはずのドネツクの激戦地をウクライナ軍は、自ら放棄しました。その悪影響は、ドネツク州全域ですでに出ています。
このような長期間に及ぶ激戦の後でしたのでロシア軍も小休止に入り、部隊の休養と補充と補給を行っていたと思います。
・・・・・・・
このような経緯を経てクラスノホリフカKrasnohorivkaのロシア軍も行動を再開したようです。
北方向と北西方向に進撃を始めました。
北西方向に進んでヴォブチャ川Vovcha Riverを南下中のロシア軍と合流すると、クラスノホリフカ北側のエリアを大きく包囲することが出来ます。
現在、ネヴェルスケNevel's'keにはウクライナ軍の部隊が守っています。包囲が完成するとこのエリアにいるウクライナ軍は降伏するか日干しになります。普通は降伏すると思います。
まだ西のヒルニクHirnyk方向に撤退は可能ですが、長い平原を横切りますので相当、追撃は覚悟しなければなりません。
※ウクライナ軍の撤退命令は、常に遅すぎます。手遅れになってから撤退命令を出すので、それで無用に戦死したウクライナ兵は、かなり多いと思います。
本当にウクライナ軍は兵士をゴミのように扱います。
ロシア軍は、攻撃の時は突撃命令を出してかなりの損失は出します。しかし、それは勝利の代償です。ウクライナ軍は無駄に兵士の命を捨てます。その積み重ねが現在のウクライナ軍の兵員不足です。こんな調子では少々兵士を追加しようと不足するのは、当然です。
※大分、枝葉をたくさん書きましたが、ロシア軍は③の『ヴォブチャ川~クラスノホリフカ』方面の攻撃を優先する姿勢を鮮明にしました。
①と②は、後回しでしょうね。
従ってロシア軍は、当面はヴォブチャ川沿いにある各拠点を攻撃しながら南下すると思います。
ハリツイニフカHalytsynivkaは大体制圧したようで更に南下しながら西のウクライナスクUkrainskを攻撃中です。
同時に南のゼランネ・ペルシェを攻撃し始めたようです。
更に器用にヒルニクHirnykの郊外にも迫りつつあるという状況です。(投入兵力の多さが分かります)
ヒルニクHirnyk~クラヒウカKurakhivkaまで攻め下るとクラスノホリフカKrasnohorivkaの真西に行きつきます。
ここまで行くと東の東西に長い貯水池が退路を塞ぎますのでクラスノホリフカの北側の広いエリアの包囲が完成します。既に現在ロシア軍が制圧したのと同じです。このエリアにいるウクライナ軍は陣地を守る以外、何もできません。(兵力が足りないからです。おまけに孤軍になっています。)
ロシア軍は、このエリアを制圧するほかに、もう一つ重要な目的があります。
ウクライナスクUkrainskまたはヒルニクHirnykから西に進撃してツクリネTsukuryneを制圧する事です。
ここを制圧するとポクロウシクPokrovskからクラホヴェKurakhoveに行く鉄道路線を完全に遮断できます。鉄道路線を遮断すると南ドネツクは、補給(兵站)のほとんどを失います。
既にコスティアンティニフカKostyantynivkaをロシア軍が制圧していますのでウーレダーVuhledar方面のウクライナ軍は補給が非常に苦しくなっていると思います。
そのためパヴリウカPavlivkaにいるロシア軍が、西への進撃作戦を開始して西の拠点のヴェリカ・ノボシルカVelyka Novosilkaを目指しています。
こうやって書いてくると中部ドネツクと南部ドネツクは、もう西の方に撤退して西にあるウクライナ軍の重要拠点を守るしかないと思います。
ロシア軍の勢力圏に近い東の方は、放棄するしかないでしょうね❓
こうなった理由は❓
ウクライナ軍の参謀本部が中部ドネツクを軽視して、クルスク侵攻作戦に残っている軍事リソースを投入したからです。
私が「クルスク侵攻作戦は、ドネツク州を捨てたのと同じだ」と言うのは、このような状況を指して言っています。
その通りでしょう❓
もうこうなっては、予備兵力のほとんどをクルスク戦線につぎ込んでいるウクライナ軍に対応のしようは、ありません。
ウクライナ軍に出来ることは、西に撤退して西にある重要拠点を守ることだけです。
ヴェリカ・ノボシルカVelyka Novosilka
セリダブSelydove
クラホヴェKurakhove
ポクロウシクPokrovsk
地図を見ると分かりますが、ドネツク州の下半分で要塞になりそうな拠点は、これしかありません。
だからロシア軍に西への突破を許すことは、ドネツク州防衛にとっては致命的な結果をもたらします。
ウクライナの参謀本部は、ドネツク州東側の防衛ラインや要塞がドネツクを防衛してきたことを忘れているのだろうと思います。
ドネツク州東側の防衛ラインを突破されてしまえば、西には防衛ラインはありません。
どうなります❓
ドネツクの西の隣のザポリージャ州とドニプロペトロウシク州で防衛戦を戦うことになります。
スタロマイオルケStaromaiors'keやウロジャインUrozhaineの西に10kmもいかない場所が、ザポリージャ州との州境です。これまでロシア軍がザポリージャ州に進撃を控えていたのは、ドネツク州のウクライナ軍が強力でそれを許さなかったからです。
ドニプロペトロウシク州は、今年の6月ごろは40km以上遠く離れていました。到底ロシア軍が手の届くような場所ではありませんでした。
今、それほど遠くありません。
セリダブSelydoveかポクロウシクPokrovskを抜いて少し進撃すればドニプロペトロウシク州です。
たった2か月少々で、ここまで戦況が悪化しました。
ゼレンスキーとシルスキーは、本当は「ロシアの回し者」でないのか❓と私が疑うのには、確かな状況証拠があります。クルスク侵攻作戦を計画して実行したのが、その証明です。
「ロシアの回し者」でなければ、ロシアにウクライナを売り渡した「売国奴」です。
それくらいクルスク侵攻作戦を実行した罪は重いと言えます。
ウクライナが敗北すれば、敗北の直接の原因です。
前線で必死に戦っているウクライナの将兵とウクライナ国民は救われません。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
2024.09.7
侵攻926日目、ロシア軍のウクライナ東部に対する攻勢が止まらない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/926th-day-of-invasion-russian-military-offensive-in-eastern-ukraine-shows-no-sign-of-stopping/
※私が日記で書く◎◎戦線は、私が独自に名称を付けたものです。戦場の数が多すぎて、一々その戦場を表記しようと思うと字数が多くなりタイトルにすら入らないかもしれません。
そのため各大まかな戦場を区切って◎◎戦線と表記しています。
バフムト~トレツク戦線は、今回新しく名称を作りました。字の通りバフムト~トレツクТорецькにかけてのエリアを指しています。
これまでこのエリアでは、戦闘は少なかったです。
どうやら、これから戦闘が増えそうです。
略図の2枚目の上の部分
バフムトの南西方面です。このエリアには、それほど戦略的な価値がありません。重要度の低いエリアです。だから、これまでは放置されてきました。
トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面でロシア軍が圧倒的に優勢になりましたので、その北の方のバフムトの南西方面をロシア軍が攻撃を始めました。
ウクライナ軍の拠点のほとんどないエリアですからロシア軍が進出するのは、それほど難しくないと思います。
しかし戦場には優先順位があり、優先順位の高い戦場でまず戦闘が起きます。そこで決着が付くと優先順位の低い隣接したエリアが次の戦場になります。
トレツクТорецькの東のドゥルジバDruzhbaから北上してもこのエリアに到達します。トレツクТорецькは市街戦になり余裕のできたロシア軍は、おそらく線路沿いに北西方向に進撃しつつ、北上も目指すのだろうと思います。
コンスタンチノフカКостянтинівка~バフムト~トレツクТорецькを線で結ぶと大きな三角が出来ます。
次の段階としてこの大きな三角のエリアの制圧を目指すのだろうと思います。
ロシア軍の作戦は、イヤになるほど慎重で計画的です。
順番にエリアを占領していきます。広大な土地を占領するには、結果として遅いようでもエリアを占領する戦術の方が確実で速いと言うことなのだろうと思います。
やはり2022年のハルキウ大敗北の失敗を繰り返さないための作戦であろうと思います。2022年は前線が伸びすぎて補給が追い付かなくなり兵力も足りなくなりました。そこをウクライナ軍がタイミングよく反撃作戦を実行したためにロシア軍は、ハルキウ州からの全面撤退を決めて、即実行しました。逃げ方が鮮やかだったので大敗走のように当時は、見えました。
しかし、やや失敗した部分もありましたがあれはロシア軍のハルキウ州からの全面撤退作戦です。
全部捨てましたが、兵員は大体無事で撤退しましたので、その後のロシア軍は、防衛戦を何とか戦う事が出来ました。
当時の人的戦力比は、ウクライナ軍70万人:ロシア軍14万人だったとのウクライナ側の見解があります。
だから領土を捨てて兵員を守ったロシア軍の決断は、今考えると大英断であった訳です。
当時は、ロシア軍をバカにして嘲笑していました。
このような事からの反省があるからロシア軍は、エリア進撃作戦を採用し、それを守っています。(補給=兵站と防御を重視します)
コンスタンチノフカКостянтинівка~バフムト~トレツクТорецькの大きな三角エリアが、次のロシア軍の攻撃(占領)目標です。
この方面のウクライナ軍が弱体化したのを見て、この作戦を決めたのだろうと思います。
ここが終われば、西の隣のエリアと言う流れでしょう。
このように攻撃していくと幹線道路T-0516の南側のエリアは、ポクロウシクPokrovskまで❓
ゾロ!ゾロ!ゾロ!っとロシア軍が制圧できるというわけです。
今のところ計画です。
しかし、何だか計画通りに行きそうな流れです。
これが可能になったのは、ドネツク州全域のウクライナ軍が弱体化したためです。
クルスク侵攻作戦のデメリットです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
※一応Hara Blogの管理人のコメントを転記します。中立の立場でブログを管理しているそうです。特にどちらを支持すると言う事では、ないとのことです。
しかし、ロシア側からの引用が中心なのでロシアの視点で戦況を見ることが出来ます。
ウクライナからは、進軍ラッパしか聞こえませんので実際の戦況を知ることは不可能です。
そこで最近の記事を2本紹介します。
詳しくは、記事を読んでください。
2024年09月07日10:29
クルスク方面9月6日終わりまでの状況 ウクライナ軍兵士と装甲車両への攻撃
https://hara.livedoor.biz/archives/52341196.html
2024年09月06日19:06
クルスク方面9月5日19時現在の状況 スジャとコレネボ地区での戦い
https://hara.livedoor.biz/archives/52341183.html
ゼレンスキー&シルスキーによるとクルスク作戦は成功しておりウクライナ軍が順調だそうです。
一方、Hara Blogが伝えるロシア側の見解では、ロシア軍は予定通り順調にウクライナ軍を迎撃しているようです。
ロシア軍の今の戦術は、ウクライナ軍を引き付けて叩く戦術です。それが順調に推移していると言っています。
スームイ州での攻撃についても少し触れています。
ロシア側の報告は、かなり詳細で具体的です。
ウクライナ軍もロシア軍も双方、順調だそうですから1~2か月くらいすると、どちらがより順調なのか分かると思います。
もっとも最近では、ウクライナ軍が進撃しているから順調とは言わなくなりました。ウクライナ軍がロシア領を保持しているから順調と以前とはニュアンスが変わりました。
進撃は止めて(これ以上無理だから)占領地を守ると言うことなのだろうと思います。
Hara Blogの記事を見る限りでは、どっちかと言うとロシア軍が順調なような印象は受けます。
まあ、しかしロシア側も膨らませているかもしれませんから、もう少し様子を見ないと分かりません。
ドネツク州のロシア軍は順調と言うより快調です。
だからクスルク州のウクライナ軍は、順調程度では到底足りないと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
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航空万能論2024年6月22日略図
2024.06.22
ロシア軍がホルリウカ方面の支配地域を拡大、シュミー集落を占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-expand-their-area-of-control-towards-horlivka-occupying-the-village-of-shumi/
この時期のロシア軍は、トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面では、やっとドゥルジバDruzhbaとピヴニチネPivnichneの郊外を制圧して市街地に接近しつつあるところです。
ニューヨルクNiu-Yorkでは、全く動いていません。
ポクロウシクPokrovsk戦線では、まだ大きな貯水池(カルリブスケ貯水池)の東側でウクライナ軍を攻撃中です。
オチェレティネOcheretyneの西のウクライナ軍の要塞のソキルSokilの周囲を攻撃しています。
ノボセレフカ・ペルシャNovoselivka Pershaは、まだ余裕でウクライナ軍が支配しています。
つまり、この時点でウクライナ参謀本部が急いで増援部隊を送り込んで防御を強化すれば十分、ロシア軍の進撃を阻止することは可能だったと思います。
そうすれば、トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面は、まだウクライナ軍が支配していた可能性が高いと思います。
ポクロウシクPokrovsk戦線は、大きな貯水池(カルリブスケ貯水池)の東側の防衛ラインでロシア軍を支えることが出来たと思います。
9月6日の戦況略図
2024.09.6
ロシア軍がチャシブ・ヤールで前進、ポクロウシク方面でもヒルニクに急接近
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-on-chasyb-yar-approaching-hirnik-in-the-pokrovsk-region/
4枚目トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York
5枚目ポクロウシクPokrovsk戦線
ここは、拠点があり塹壕があり陣地があるエリアです。
そのエリアをたった2か月と10日程度で、これほどロシア軍が進撃してしまいました。
この時期がウクライナ軍が、これらの戦場から精鋭部隊を引き抜きクルスク侵攻部隊を編成していたころです。同時にクルスク侵攻部隊を優先して砲弾やミサイル、ドローンの東部戦線への供給を絞りました。
この動きを見てロシア軍が一気に攻勢をかけて前進を始めました。
その結果、このエリアでは前線崩壊が起きました。
到底、塹壕戦ではあり得ない速度でロシア軍が進撃しました。
特にポクロウシクPokrovsk戦線は距離が長い分圧倒的な速度でした。
今は、ポクロウシクPokrovskから10km以内に迫り予備砲撃中です。ルートE-50の南側を現在、攻撃中です。
このような進撃は、普通あり得ません。
6月の時点では私は、仮にポクロウシクPokrovskにロシア軍が迫るとしても年末か年はじめだろうと推測していました。過去日記にそれを書きました。
たった2か月くらいでそれが現実化しました。
戦況を見ている者としては、信じられない思いで毎日のロシア軍の進撃ぶりに目を剥いていました。
ウクライナ参謀本部の無謀なクルスク侵攻作戦の反作用として、このようなドネツク州でのウクライナ軍の前線崩壊を引き起こしました。
※略図の6枚目
前線崩壊は、ドネツク南部でも起きました。
ウーレダーVuhledarの南のパヴリウカPavlivkaにいたロシア軍は、その西のプレチステイフカPrechystivkaに進撃し制圧しました。ここは8日で10km進撃しているそうです。
更には、プレチステイフカPrechystivkaの西7km位西まで戦闘エリアが広がっています。
その西の拠点であるヴェリカ・ノボシルカVelyka Novosilkaを目指して進撃中です。
※これらが、ウクライナ参謀本部の無謀なクルスク侵攻作戦が招き寄せた結果です。
実質的には、中部ドネツクと南部ドネツクを放棄したと言えます。
それをシルスキーとゼレンスキーは、以下のように強弁しています。まあ、大失敗でした!とは、言えないでしょうけれど・・・
個人的には、これがウクライナの敗北の直接の原因になると思います。私の推測では、今後急速に戦況が悪化していくと思います。
2024.09.6
シルスキー総司令官、ポクロウシク方面で敵の前進を食い止めること成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-shirsky-succeeds-in-halting-the-enemys-advance-in-the-pokrovsk-area/
何のためにこんな馬鹿げた作戦を考えだしたのか❓
ゼレンスキーの人気取りと支持率アップのためでしょうね❓
この戦争の直接の原因を作ったのはゼレンスキーです。
それは、支持率低下に喘いでいたゼレンスキーが大統領選の再選を目的に支持率回復のためにしたのだろうと思います。
そして2022年4月停戦合意が出来た時、それを蹴って戦争を激化させたのもゼレンスキーです。
おそらく敗戦の原因を作るのもゼレンスキーです。
「この戦争はクリミアで始まりクリミアで終わる」
⇒この戦争はゼレンスキーで始まりゼレンスキーで終わる
「ゼレンスキーのゼレンスキーによるゼレンスキーのための戦争」とも言えると思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
大谷翔平の史上初「45-45」達成弾も空砲に…ドジャース接戦を落とし2連敗
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409070000470.html
<ドジャース1-3ガーディアンズ>
翔平君は4打数2安打1打点、45号ソロと大活躍でしたがドジャースは接戦で競り負け。
これで45ー46となりメジャー初を更新中です。
50ー50も行けそうな流れです。残り31試合。
シーズン160安打は、自己ベストとタイ。
塁打数は325が最高なので、今日の安打を加えて339塁打は自己ベスト更新中。111得点も自己ベスト更新中。100打点は自己ベスト・タイ。年間82長打も自己ベスト更新。
翔平君は打者では超一流とは言えません。
今、超一流の仲間入りをしつつあります。
今の成績を継続すれば、超一流です。
翔平君の特徴は、45-46が示す通り5ツールプレーヤーです。
だからHRの特徴のある、やはり超一流のジャッジとはHRや打点の部分で比較してもジャッジの方が優れているのは当然です。
ジャッジが投手で10勝できるかと言うと無理です。
46盗塁も無理だと思います。
ジャッジは、ジャッジで素晴らしいと思いますし、翔平君は翔平君で素晴らしいと思います。
※しかしドジャースは、プレーオフはピンチです。
ドジャース深刻事態 開幕ローテ投手全員が負傷者リスト入りに…11勝先発右腕ストーン右肩炎症
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409070000124.html
また先発投手が足りなくなりました。
こうなるともうすぐ復帰予定の山本由伸が、実力通りの投球ができるかどうかが、プレーオフのカギになりそうです。
本当にドジャースの編成は、もう後退させないとダメだと思います。また投手コーチやフィジカル・コーチなどのスタッフにも問題があるでしょう。
これほど投手に故障が連続するのは、編成部門とコーチ部門の両方に問題があります。
エンゼルスも同じです。だから年間を通じて故障者が多発していました。
これは運が悪いとか選手の責任だけでは、なく、何か他に問題があると思います。
※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b
バクー・トビリシ・ジェイハンパイプライン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
BTC Co. の株主構成
イギリス>BP>30.1%
アメリカ>シェブロン>8.90%
アメリカ>コノコフィリップス>2.50%
アメリカ>アメレーダ・ヘス>2.36%
ノルウェー>スタトイルハイドロ>8.71%
イタリア>ENI/アジップ>5.00%
フランス>トタル>5.00%
欧州安全保障協力機構 (OSCE)の会談中の1999年11月18日にイスタンブールで政府間合意が調印
2002年建設開始
2005年公式な竣工式
ジョージア大統領ミヘイル・サアカシュヴィリ
これを見ると色々な当時のコーカサスの地政学が見えていきます。
まず株主構成を見るとBTCパイプラインを企画したのはイギリスであろうと思います。ここにアメリカとノルウェー、イタリア、フランス、日本を引き込んでた多国籍企業グループを編成して欧州安全保障協力機構をバックに、この話を政府間合意まで持っていきます。
ルートは、原油生産国のアゼルバイジャンからパイプライン経由国ジョージアを経て積出港を持つトルコに至ります。
この当時イギリス・アメリカ・ヨーロッパの資源メジャーがアゼルバイジャンやカザフスタンの資源に食い込もうとしていました。
そして当時のジョージアの独裁者の大統領ミヘイル・サアカシュヴィリがジョージア側で計画推進に協力しています。しかし露骨な反ロ政策を取り続けたため、その後追放されました。
ミヘイル・サアカシュヴィリは、事実上アメリカの傀儡です。しかし株主構成を見るとアメリカの裏にイギリスがいた可能性が強いです。企画イギリス、実行アメリカの組み合わせです。イギリスもかなり国際的な裏側の汚いことに関与しているようです。
そしてこの計画の実現のためにアメリカの傀儡になるジョージア大統領が必要であったことが分かります。
このパイプラインの権益を守るためには、ジョージアはEUの影響下にあることが望まれます。
ところが、ジョージアでは独裁者のミヘイル・サアカシュヴィリに対する反政府運動が強まり、結果として政権交代が起きてミヘイル・サアカシュヴィリは追放されました。その後、亡命していたのがウクライナです。
現在のジョージア政府は、その政治勢力が政権を握っています。「グルジアの夢=民主グルジア」です。
「グルジアの夢」は、ジョージアの国益を第一に考えています。要は、外国勢力の介入を排除した自分たちの政府を作ることを目的としています。
だからアメリカやEUの内政干渉に強く反発しています。
理由は、アメリカの傀儡と思われる独裁者のミヘイル・サアカシュヴィリが強硬な反ロ政策を取り、南オセチア紛争 (2008年)を引き起こしました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
この戦争は、直ぐにフランスが停戦を持ち掛けて納めました。その時、ジョージア側の代表として動いたのが現在のジョージア大統領です。
これが、原因となりジョージアでは独裁者のミヘイル・サアカシュヴィリに対する反政府運動が強まり、やがて政権交代が起きて今の政権党である「グルジアの夢=民主グルジア」が政権を握り、今も政権を維持しています。
EU(+アメリカ)としては、自分たちの傀儡にもう一度政権を握らせたいと考えています。その傀儡勢力が、ジョージアの民主化を主張するグループです。
現在のジョージア政府を、何かにつけてEUが批判するのは、これが大きな理由です。
ジョージア政府は、2014年以降のウクライナを見ています。つまり傀儡として利用されれば、またロシアとの政争の具にされることを、良く知っています。
だから頑固に中立政策を堅持しています。
特にジョージア政府が親ロシアであるわけではありません。南オセチア紛争を考えれば反ロシア感情の方が強いと思います。しかしEUにくっつけば、反ロシアの政争に駆り出されるのは、分かり切っています。
「だからジョージア政府は中立を堅持したい。」
「EUはジョージアを傀儡化したい。」
これが、EUの様々なジョージアへの内政干渉を生み出しています。
※別の話
こうして考えるとイギリスはアメリカの陰に隠れて相当ウクライナに食い込んでいると思います。何か資源・エネルギー関連の権益を狙っているのでしょうね❓
何だか、このあたりの戦争の裏にはイギリスの企画した小汚い計画があるような気がします。
アメリカをけしかけて戦争をやらせているんだろうと思います。
BTC Co. の権益にあれ程イギリスが大きなシェアを持っているのを見ると、イギリスは何かウクライナがらみで企んでいると思います。
それがアメリカの政策と合致するからウクライナ紛争を引き起こしたような気がしてきました。
見ているとイギリスの戦争の煽り方は異常なほど熱心です。それほど深く関与するには、理由があると思います。
アングロサクソン連合は、怖いですね❓
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
プーチン氏は、以前バイデン大統領を支持すると発言しました。今回趣旨を変えず民主党ハリス氏支持を表明しました。
半分、冗談でしょうけれど本心は、どうなのか❓
①侵攻の「主目的」はドンバス占領、越境攻撃で達成容易に プーチン氏
2024年9月6日 15:53 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3537476?cx_part=topstory
②プーチン氏、米大統領選で「ハリス氏支持」表明 皮肉か
2024年9月6日 13:02 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3537445?cx_part=related_yahoo
意外に本音の部分もあるかもしれません。予測不能のトランプより予測可能な民主党の方が相手にしやすいのは確かです。
<そのコメント>
「まず、バイデン氏は自身の支持者全員にハリス氏を支持するよう勧めた」
「さあ、われわれもそうしよう。彼女を支持しよう」
「彼女は誘うように笑う。それは彼女が万事うまくいっていることを示している」
「(前米大統領のドナルド・)トランプ氏は歴代のどの米大統領よりも多くの制裁をロシアに課したが、ハリス氏がうまくやっているなら、そうした行動を控えるだろう」
※これまでプーチン氏の言動を見てきた限りでは、プーチン氏はウクライナや西側と違い余り嘘は言いません。もちろんプロパガンダ(自分の主張)は、いいます。それ以外は、本当のことを言っているケースが多いです。それを全部プロパガンダにしてしまう西側の方が、嘘をついているケースは、しょっちゅうあります。色眼鏡で見ると西側の嘘が本当のように聞こえますが、色眼鏡を外すと反対の場合が多いです。
プーチン=トランプ支持の決めつけも色眼鏡です。
「ロシアは戦争継続に困っている⇒即時終戦を主張するトランプの方がロシアに有利だ」
今、戦争はロシア有利で推移しています。ロシアがそれほど戦争継続に困っているとは見えません。
ロシアにとっては、トランプが強引に終戦に走るよりハリスが当選して従来路線継続の方が、ロシアには都合がいいと思います。
せっかくクルスク侵攻で更なる領土拡大の根拠が出来ました。長く戦争を続けて削れる領土が広い方がいいに決まっています。
戦争継続がロシアに有利なのは、長引くほどウクライナとヨーロッパの体力を奪い弱らせることが出来ます。二度とロシア潰しを企まないよう叩き潰したいと考えていると思います。経済的にです。ヨーロッパでは戦争が長引けば政治的には内部分裂が進み、社会的には混乱が拡大するでしょう。
戦争が長引いて困るのは、ウクライナとヨーロッパです。
だからプーチン氏がトランプを支持しているというのは、色眼鏡を通して見る西側によくある間違いだと思います。ウクライナ紛争を通じてみていると、西側の見通しは、ことごとく外れています。
①の笑顔を見てください。余裕の微笑みでしょう。これは勝利の余裕からくる自然な笑顔です。そしてプーチン氏が話している戦況も大体正確です。嘘まみれのゼレンスキーとは全然違います。勝っているから本当のことを言えばいいだけだからです。
むしろプーチン氏の本音は、ハリスが当選してほしいと思っていると思います。
普通に考えても誰だろうとゲテ者トランプは、イヤだろうと思います。その証拠に2020年大統領選挙でロシアがトランプのために介入した形跡は、ありません。
2016年大統領選挙にロシアが介入したのは、オバマ(代わりにヒラリー)に対する報復または復讐です。
その意味は、宿題です。
ご自分で考えてみて下さい。
私の過去日記の中に答えがあります。
意外でしょう❓私はプーチン氏は内心ではハリス支持だろうと思います。
<大統領選挙の話題>
米大統領選、ハリス氏が資金面で優位 手元資金4億ドル超
By Trevor Hunnicutt
2024年9月6日午後 7:26 GMT+95時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/5Y4EKYT4ERM73A4SYHBASD6KNE-2024-09-06/
トランプ・メディア株、巨額含み益が露と消える-7月高値から69%安
Bailey Lipschultz
2024年9月6日 2:23 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-05/SJCI26DWX2PS00?srnd=cojp-v2-markets
※金の切れ目は縁の切れ目・とか言います❓
別の話
米政府、ウクライナ軍事支援で議会と緊急協議 期限切れ迫る
By Patricia Zengerle, Mike Stone
2024年9月6日午後 2:12 GMT+911時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AN4XJLB4IBNXPOYRUMXJBLUBSY-2024-09-06/
(写真がいいと思いました。)
(ボケ爺さんにおねだりするドラ息子・に見えませんか❓
(ドラ息子!次は、渋いバアちゃんだぞ!)
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27