「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナで製作されるドローン<ウクライナ紛争2023年9月

2023-09-21 16:05:31 | ウクライナ紛争

ウクライナで無人機開発加速、地雷載せて走る無人機も…「技術革新だけがロシア打ち負かす手段」
2023/09/19 06:51
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230918-OYT1T50101/

ウクライナ政府は、ドローンがこの戦争の勝敗を分けると早いうちに考えてドローンを輸入するだけでなく、国産ドローンの開発と製造に取り組んでいます。

記事にある4輪式の自動車型ドローンは、今年の1月頃から作られて実戦でも活用されてます。当時は、戦車や特殊車両の攻撃に使っていました。
どうするかと言うと?
戦車などが戦場から離れたところで停車しています。後方の死角から鈍足のドローンが、えっちらおっちら近寄ります。後ろで、ドカ~ン!。戦争でなければ、笑い話みたいですがこれで戦車や特殊車両は破壊を免れても動けなくなります。後は、航空機型のドローンが上から爆弾を投下して結局、破壊されます。
塹壕破壊用のドローンは、積載量40kgですから塹壕を乗り越えられたら、もう防げませんね。塹壕の中の一同はご臨終です。

しかも、空を飛ぶドローンから操作するわけですからドローンのオペレーターの被害はないと言う優れものです。1月のころは、ラジコンカー方式でやっていました。半年で随分進歩しています。

飛行型無人機「バックファイア」は、ロシアのドローン防御装置を無効にしています。オートパイロットでコンピュータが自動で計算して爆弾を投下するのですから、完全自動方式と言えます。行動範囲は35キロでまだ短いですがこれを大型化すれば、飛距離も爆弾搭載量も伸びてロシア軍の脅威になるでしょうね?今でも十分脅威ですけれど・・・サイズが分かりませんけれど積載量7kgなら、ウクライナ特製の地雷爆弾が投下できます。これなら戦車は楽勝で破壊できます。

※オート・パイロット型のドローンの記事を読んだのはこれが初めてです。数か月前は、オペレーターが操作するタイプのドローンを使っていました。このタイプだとロシア軍のかなり近くまでオペレーター・チームが接近する必要があるので、かなり危険が伴います。オート・パイロット型は、その危険をなくしています。

以前、4ローター式のドローンでも積載量7kgを実現していました。対戦車地雷を爆弾に転用できるとすごく便利です。爆弾の材料が南部のザポリージャ戦線に行くと無数に埋まっています。堀起こして使えば戦争が終わるまで爆弾の材料に不自由しないと思います。ロシア軍の、ナイス・カンパ!ですね?

西側の援助資金を使って数千億円規模で政府や軍などが共同で設立した団体「ブレイブワン」が、それを統括しています。ウクライナ国内の企業500社以上参加して、ドローンの技術開発と製造を行っています。

むろんベースになるドローンは、国外にあります。それを輸入して使いながらウクライナの戦場に合わせて改造や新型を設計して製造しています。実戦に使えるめどが立った型式から量産していると思います。

ドローンの製造と開発技術が、この戦争の勝敗を決定するのは、今となっては明らかです。

そして一番大切なロシア軍の妨害電波の影響を回避するオートパイロット型のドローンを開発済みなのは、大きなメリットです。

これを用途に応じて様々な大きさを製造すれば、ほぼ全ての作戦に活用できます。当然、新しい技術が開発されればその都度、応用されるでしょうしね・・

ロシアは、不思議なほどに国内に製造業の育たない国ですから、ドローンの技術革新には圧倒的に負けると思います。今の開発ペースなら、来年にはウクライナで作られるドローンが世界最高レベルに達する可能性が大きいと思います。

ロシアは、戦争が長引けばロシアが有利だと思っています。しかし、戦争が長引けば進化したウクライナ製のドローンが、ロシア軍を攻撃し始めるのも確かなことです。

ロシアは、冬の到来を待っていると思います。秋の終わりに地面がぬかるみ始めると、戦車や重軍用車両の行動が出来なくなりウクライナ軍の攻勢は、いったん止まります。しかし、このようにドローンが進化していると・ぬかるみの季節にもドローン攻撃は続きそうです。

その後、地面が凍結したころにウクライナ軍の戦車が攻めてくるんでしょうね。ロシア軍は、去年の冬とは大分違うウクライナ軍を見ると思います。去年は、ウクライナ軍が兵員と武器装備の不足から、冬は専守防衛でした。今年は、ノンストップで攻勢を続けそうです。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。