「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ国内の権力闘争が、クルスク侵攻作戦の理由❓<ウクライナ紛争2024/08/23

2024-08-23 19:26:36 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

『ウクライナ国内の権力闘争が、クルスク侵攻作戦の原因❓』
これは私の推測であり、推測にすぎないことを前提に読んで下さい。

誰が考えても(素人も専門家も)今回のウクライナのクルスク侵攻作戦の合理的な理由は、思いつきません。
ロシアのド田舎のクルスク州とウクライナの工業地帯のドネツク州をバーター取引することには、軍事的にも経済的にも引き合うものではありません。
日本で言うなら北海道の過疎地域(北海道の方失礼!)と東海の工業地帯を、交換するような話です。

占領した面積が同じだから、「等価交換だ!」と言う屁理屈に納得できる人は、時事問題に関心を持たない方が良いと思います。
そのような人が「付和雷同!」して国論を形成すると、大体国家は危険な道を歩み始めるのは、過去の例が証明しています。

とまあ、結構皮肉は脇に置いて・・・

相当おかしく感じるのは、ウクライナ国内では少し前に停戦機運が高まりを見せていました。

①米ロが冷戦後最大の身柄交換、その意味することは❓<2024/08/04
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8066107ba4c70a9b0227af06d723d800
ウクライナ和平は進展するのか❓<2024/07/25
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7c2162259e80ac2b20bd1364b4d71eaf
ウクライナが得た外交上のフリーハンド(半分)<2024/07/22
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/0e3b87186e963143b7d4e2cd94b9cc20

この件についてあまり記事は書いていなかったようで過去記事では、これしか見当たりませんでした。
ウクライナ国内ではこの時期に領土割譲付き停戦論が、唱えられ国民の支持も増えつつありました。
そなままの流れなら、おそらくロシア側の停戦条件をベースにした停戦交渉が始まっていたかもしれません。
①の記事は、その前触れです。
おそらくアメリカとロシアの間で何らかの合意があった可能性があります。

これが(イ)ウ和平派です。
一方で主戦派もいます。(ロ)
これまでの主流派でゼレンスキー・一派を代表とするグループです。

もし停戦交渉が進展し和平が実現されたなら(ロ)のグループは、戦犯として糾弾されるでしょう。
ゼレンスキーは亡国の大統領として未来永劫ウクライナ国民から忌諱され弾劾の的になると思います。
(個人的には、それほどゼレンスキーの罪は重いと考えています。)

こう考えるとクルスク侵攻作戦には、まるで違う側面が見えてきます。
窮地に落ち入ったゼレンスキー・一派(=主流派)の起死回生のバクチ作戦です。どうせダメなら、一発勝負してから負けよう!と言うわけです。
フランスのマクロンの自爆解散と、よく似ています。
大体、構図は同じと言っていいでしょう。
つまり❓
クルスク侵攻作戦は、自分たちの権力維持を狙うゼレンスキー・一派(=主流派)の自爆作戦です。
「失敗すれば、あとは野となれ山となれ❓」

確かに瞬間的に停戦論は吹き飛び、西ウクライナ国内は沸き返りました。ゼレンスキー万歳機運も盛り上がりました。
しかし、それは瞬間的で気分的なものにすぎません。
一時の快感に現実を、忘れているに過ぎません。
やがて否応なく現実が戻ります。

和平派が黙っているわけではありません。
『クルスクは一時的に成功した。しかし、東部戦線をどうするんだ!』

本来なら東部戦線の苦境を覆い隠すはずのクルスク侵攻作戦の成功にもかかわらず、ドネツク中部戦線の苦境はこれでもか!と言うぐらいに強調されています。
それは、感度の鈍い日本のマスコミを見ていれば分かります。
実に丁寧にドネツク中部戦線の苦境を報道しています。

ウクライナ東部住民、前線付近から避難 ロシア進軍受け
2024年08月22日17時44分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=20240822046353a&g=afp
ウクライナ越境攻撃は「大胆な賭け」…成果強調するが東部防衛は手薄に、「まだ評価早い」見方が大勢
2024/08/22 07:53
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240821-OYT1T50183/
ロシア、ウクライナ東部の重要集落制圧と主張 10月までにクルスク州奪還計画か
2024/8/20 23:14
https://www.sankei.com/article/20240820-CCRCKBSVEZOTBC42B2MAF52GKU/

ウクライナ万歳の日本のマスコミですらこんな調子です。
それは、ウクライナのクルスク侵攻作戦が欧米の意図を無視していることを表していると思います。

海外では、もっと酷いです。
2024.08.20
ロシア軍を止められない理由、乏しいリソースをクルスクに移動させたため
https://grandfleet.info/european-region/the-reason-why-the-russian-army-cant-be-stopped-is-because-they-moved-scarce-resources-to-kursk/
2024.08.22
公正な和平は幻想、ウクライナとロシアを止めるのに妥協的解決策が必要
https://grandfleet.info/european-region/a-fair-peace-is-an-illusion-compromise-solutions-are-needed-to-stop-ukraine-and-russia/
2024.08.23
ロシア人は餌に食いつかなかった、逆にポクロウシク方面の戦力を増強
https://grandfleet.info/european-region/the-russians-did-not-take-the-bait-but-instead-increased-their-forces-in-the-pokrovsk-area/

クルスク作戦を批判してはいませんが、ポクロウシク方面で危機を招いたことを問題視しています。
事実上批判しているのと同じです。

では、ポクロウシク方面とトレツク方面の危機的な状況をリークしているのは、誰か❓
ウクライナ国内の停戦・和平派です。
ゼレンスキーの大失態を糾弾しているのと同じです。

クルスク侵攻作戦が何らかの成功を見れば、ゼレンスキーは無事かもしれません。
失敗に終わりポクロウシク方面とトレツク方面を失うことになれば、確実にゼレンスキー追放の動きが強まると思います。

全部総合するとクルスク侵攻作戦の目的は❓
ゼレンスキーの政権維持のための自爆作戦である可能性があります。
(失敗したら自爆するのみ・・・)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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