産地にいったい何が?「チョコレート危機」の実態
カカオ豆価格は1年で3倍、現地からも不安の声
2024/04/07 9:40
https://toyokeizai.net/articles/-/746128
最近のチョコレート価格の急激な値上がりは、産地の不作によるものです。
しかし、記事を読んでみるとこれまで隠されてきた大きな問題に気が付きます。
カカオ農家の貧困です。
生産者の立場が弱いことに付け込んで、これまでバカ安値で買い叩いていた現状が見えてきます。
フェア・トレードの正反対です。
つまりカカオ農家の採算性を考えるならカカオ豆は、本来ならこれまでの価格の何倍もしていたことになります。
それをアン・フェア・トレードで安値で買い叩き続けてきました。
不作により数量が絶対的に不足してカカオ豆の高騰を招きました。
しかしガーナやコートジボワールの生産農家の貧困を救い適正取引をすれば、本来ならカカオ価格は、多分これまでの何倍もの値段を付けなければならなかったのだろうと思います。
ガーナやコートジボワールの生産農家を収奪することにより、これまでのチョコレートの安い価格が維持されてきたとすれば、考え直す必要があると思います。
例えば日本のメーカーが、ガーナやコートジボワールの生産農家と契約して本来の妥当な価格で農家から購入するなどの仕組みが考えられます。
あるいは、生産に必要なことを援助することもできます。
日本のメーカーが全員参加で抜け駆けできないようにすれば、可能だと思います。
これに限らず他人の収奪の上に安い価格を享受している例は、実に多いです。
今、大分値上げしましたが以前は外食産業は安さを競い合ってきました。これはパート労働者の低賃金によるものです。
あるいは通販の巨大企業があります。
やはり格安の理由は、労働者の低賃金か過酷労働かどちらかです。両方の場合もあります。
安いと言うことは、多くの場合誰かの収奪の上に成り立っているケースが多いです。
それでいいのかどうか、考え直すことも時々必要なような気がします。
チョコレートが高騰しなければ、アフリカのカカオ農家の生活苦など分かりません。
分かったら何とかしてあげて欲しいと思いました。
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