「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア政府が、ウクライナ軍事侵略を決定した根拠<2023・4・4ウクライナ紛争>

2023-04-12 15:57:48 | ウクライナ紛争

既に、クリミア軍事侵略からドンバス地方(東ウクライナ)への介入を始めた時から、計画は、決まっていたと思います。その後、すぐベルゴルド州ヴァイルキに巨大軍事基地の建設を始めています。だから、ウクライナ軍事侵略は既定路線でそれに沿って準備をしてきたと思います。

クリミア軍事侵略が、あまりにもスンナリと成功しました。おそらく、今回と似たような下準備をして、それから軍隊を派遣したと思います。当時のクリミア半島の住民は、親ロシア派の人々が、多かったようです。

クリミア半島には、ロシアの海軍基地がありますし、その前からロシア人に人気の観光地です。そのような経緯があって、ロシア人はウクライナ人の3倍の給料をもらっていることを、知っていたのです。ロシアのクリミア侵略が、すんなり現地で受け入れられたのには、これも大きな理由だそうです。

BBC
ロシア諜報機関が「軍よりも成果」 ウクライナ侵攻で=英シンクタンク報告
2023年3月30日
https://www.bbc.com/japanese/65110329

英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は29日、「ウクライナ侵攻において、ロシアの保安・情報機関が軍よりも成果をあげている」との報告書が公表され、その内容をBBCが報道しています。

記事から引用>
39ページに及ぶこの報告書は、ウクライナの情報機関職員からの情報や傍受した通信、入手した文書、現地調査などをもとに作成された。ロシアが外国の転覆を狙って実施する秘密作戦について、西側諸国に警告するのが目的。
<引用終わり

ほぼ、クリミア侵略の時も同じことをしていると思います。

かなりの事前準備をしています。様々な情報入手とか協力者とスパイのネットワーク作りとか、いろいろやっています。

ただ一つだけ、ロシアの連邦保安局(FSB)には、欠陥があります。自分たちのお手柄になるように部分的に話を都合よく作り上げてしまします。
今回の件では?
「侵攻前にプーチン氏に伝えられた最初の評価では、ロシア軍はウクライナで歓迎され、ウクライナ政府はすぐに崩壊するとされていた。」

つまり、これは侵略開始前後に流れていたプロパガンダとほぼ同じですし、ロシア兵も一部はこのような話を聞かされていたようです。行けば、拍手して迎えられると思っていた兵士もいました。

ロシアの連邦保安局(FSB)の事前工作は、念入りなものであり十分になされていたと思います。

そして、現在のウクライナの大統領の選挙での勝利もあるいは、連邦保安局(FSB)が何らかの工作をしていた可能性があります。理由は、本来親ロシア派の多いはずの東部と南部での支持が多かったことです。ただし、これは確認された話ではありません。

ロシアの連邦保安局(FSB)の事前工作は、多分ある場面にも及んでいたと思います。

ヘルソン州のウクライナ軍が、ドニプロ河の西岸に撤退するときに、橋を全く破壊していません。だから、ロシア軍は容易にドニプロ河西岸に侵攻することが出来ました。撤退するときに爆破命令を出す責任のあったものが、出さなかった疑いがあります。後日、ウクライナ政府高官が解任されていますが、この責任を問われたのではないか?と言われています。

ロシア軍がドニプロ河西岸から撤退するときは、全ての橋を完全に爆破しました。こうするのが、普通でありしないのは、利敵行為です。

勿論、この作戦はクリミア軍事侵略の段階から将来に予定されていたと思います。ロシアの独裁者は、軍事的な準備は整ったと判断していたのでしょうね。だから、連邦保安局(FSB)に事前工作の開始を命令したのであろうと思います。記事によると、2021年6月の時点で開始されています。

そして、具体的に意思決定したのは8月頃で4人の人間が決めたそうです。独裁者、情報機関のトップ2人、国防相。国防相は、賛成ではなかったとの話です。

「侵攻前にプーチン氏に伝えられた最初の評価では、ロシア軍はウクライナで歓迎され、ウクライナ政府はすぐに崩壊するとされていた。」

この報告の下に、作戦開始を決定したのでしょうね。そして部隊動員の準備をしながら、ウクライナ国境付近に部隊が集結し始めたのが、11月からです。

ロシアの連邦保安局(FSB)の報告の決定的な間違い(または捏造)が、なければ、あるいは軍事侵略の時期は違っていたかもしれません。

ロシアの連邦保安局(FSB)が、具体的にどのような事前準備や工作を行っていたか・を、明らかに示したところに報告書の価値があります。つまり?油断していたら、他の国もやられる!と、言う意味です。現に、モルドバではそうなっています。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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