「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

5月2日Economistの取材の中で国防省情報総局のスキビツキーが交渉の可能性に言及<ウクライナ紛争2024.05.05

2024-05-06 19:10:24 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

チャシブ・ヤール陥落の可能性を報道したメデイアは、2つあります。
アメリカのAP通信とイギリスのエコノミストです。
これを、最初に記事にしたのは航空万能論です。

2024.05.3
『ウクライナ軍、チャシブ・ヤール崩壊はアウディーイウカと同じで時間の問題』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-collapse-of-chasiv-yar-for-the-ukrainian-army-is-just-a-matter-of-time-just-like-audiiivka/

AP通信の方は、独自取材のようで現地の空撮映像も報道しています。空撮映像自体は、他にもありますのでスクープではありません。しかしネットの映像とAP通信が報道の中で取り上げる映像では信頼性が違います。
もちろんこれは、ウクライナ軍の取材許可がなければ出来ません。

一方でイギリスのエコノミストの方は、ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長への取材です。

どちらもチャシブ・ヤールの陥落は、時間の問題であることを伝えています。

そして日本語版を持つ外国メデイアは、ほぼこの情報を無視しています。日本語版への何らかの検閲です。これは、よくあります。英語版や現地語版と日本語版に内容の違いがあることの方が、むしろ多いです。
例えばBBC日本語版を見ても、日本語版を見ただけであって全部を見ているわけではありません。

日本のメデイアが、イギリスのエコノミストの取材の方を報道しました。
3つ紹介しますが、メデイアの「報道の自由度」を比較するのに丁度よいと思います。
全部、内容が少しづつ違います。
読むとメデイア自身でも検閲がされていることが分かると思います。情報元は、全部同じです。

ウクライナ東部の要衝「陥落は避けられない」…高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に
2024/05/04 06:22
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240504-OYT1T50028/

ウクライナで新たに547平方キロ制圧 年初来、東京23区の9割相当―ロシア
2024年05月05日07時06分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050400286&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

共同通信
要衝陥落「時間の問題」 兵器不足、交渉も視野
2024年05月05日 07時43分
https://www.47news.jp/10880436.html

このうち2つのメデイアは、ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長がウクライナ政府とは違う内容をコメントしたことを報道しています。
<時事通信>
『「戦争は交渉によって終わらせることができる」と述べ、軍事力だけでロシアを駆逐するシナリオは難しいと示唆・・・』
<共同通信>
『ロシア軍を国境まで押し戻せたとしても戦争は終わらず、交渉を通じた終結しか道はないとの見方も示した。両軍は交渉の可能性を視野に、自国が「最も有利な立場」となるために攻防を続けていると述べた。』

共同通信は、多分エコノミストの報道内容をそのまま転載したのだろうと思います。
時事通信の内容は、完全に誤解を招きますね。
だから共同通信の記事を参考にするとよいと思います。
もっといいのは、エコノミストの記事を自分で読むことです。
航空万能論
APのリンク
Drone footage shows devastation in Ukraine’s strategic eastern city of Chasiv Yar as Russians near

https://apnews.com/article/russia-ukraine-war-chasiv-yar-drone-footage-5e4787a1e914d49028a464aa8afb0238

エコノミストのリンク
Ukraine is on the brink, says a senior general
https://www.economist.com/europe/2024/05/02/ukraine-is-on-the-brink-says-a-senior-general

ここまでやって正確な報道と言えると思います。
個人ブログは、きちんと記事元とリンクを示しています。
日本のメデイアは、全部ないです。
そもそも落第と言えます。
その中で一番マシなのは、共同通信でした。

そして共同通信は、なぜチャシブ・ヤールの防衛が難しいかも書いています。
タス通信からの転載
『チャソフヤールをロシア側が事実上包囲したと語った。チャソフヤールに入る複数の主要道路がロシア側の射程内に入っており、ウクライナ側は兵員や兵器を補充できないと説明した。』

ロシア側は、包囲が完了して主要道路がロシア軍の射程内に入っていて人員の移動も補給も出来ないと話しています。
これは、アウデイーイウカの最後の時よりひどい状況です。
それを間接的に伝えたのが航空万能論の記事です。
もう負傷者の搬出が車両では出来ないそうです。
人間が担架で人力で夜間にドローンの目を盗んで何とか搬出しているそうです。
こんな状況は、メデイアは一切伝えません。

<航空万能論の記事>
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-media-says-it-is-unclear-whether-chassiv-yar-will-be-able-to-be-protected-due-to-lack-of-personnel/

こうして見てくると、日本のマスメデイアに存在価値があるのかどうかさえ疑わしくなってきます。
ウクライナ紛争に関しては、個人ブログの方が圧倒的に優れています。
そして、日本国民は嘘とプロパガンダの垂れ流しを読まされる・と言うわけです。

まあ、それは脇に置いて元に戻ると❓
ゼレンスキーは、交渉や話し合いを一切拒否しています。

しかしウクライナ軍の高官は、こう述べました。
『ロシア軍を国境まで押し戻せたとしても戦争は終わらず、交渉を通じた終結しか道はないとの見方も示した。両軍は交渉の可能性を視野に、自国が「最も有利な立場」となるために攻防を続けていると述べた。』

最後は、交渉を通じた終結しかないと発言しました。
このような常識的な話すらゼレンスキーは拒否しています。ほぼ精神的な病気ですね❓
しかし、ウクライナ軍はそう考えておらずウクライナ軍としての考えを外部に示したと言えます。

ザルジニーもエコノミストを通してザルジニー個人の見解として実際にはウクライナ軍の考えを外部に示しました。去年の10月です。

つまり、このままウクライナ軍劣勢の状況をゼレンスキーが放置するなら、ウクライナ軍はウクライナ軍の判断により行動する可能性を外部に示したと言えます。
どう行動するのかは、私は知りません❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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