「北の山・じろう」日記

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クピャンスク戦線とマリンカ戦線(クラスノホリフカ)<ウクライナ紛争2024/08/11

2024-08-11 17:16:57 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.08.11
①クルスク方面の戦い、ウクライナ軍がプセル川を渡河してマクニフカに侵入
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kursk-ukrainian-troops-cross-the-psel-river-and-enter-makhnivka/

東部戦線では、クルスク州の戦闘とは無関係に戦闘が続いています。

<※マリンカMar'inka戦線>
ドネツク州中部でロシア軍の進撃が急ですので南部は、さっぱりロシア軍が進撃していないような印象があります。それは現在ロシア軍がドネツク州中部に傾注していて、他の戦場はイーブンペースで戦っているからです。

マリンカMar'inkaの北にあるクラスノホリフカKostyantynivkaは南ドネツクのウクライナ軍の強力な要塞の一つです。かなり長いこと抵抗を続けてきましたが増援部隊もなく戦闘を続けるうちにウクライナ軍は兵力と武器を失い、ついに力尽きました。
増援さえあれば、まだ戦闘を継続できたと思います。
これでロシア軍は、マリンカMar'inkaの目の上のたん瘤のようなクラスノホリフカを制圧したので北側と西側への進撃路が開けました。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kursk-oblast-russian-forces-push-back-ukrainian-forces-in-the-direction-of-suzha/
この記事の2枚目の略図を見ると分かりやすいです。
クラスノホリフカを制圧したことでロシア軍は北と西にまったく遮るものがないことが分かります。

上のポクロウシクPokrovsk戦線と併せて作戦行動をするならロシア軍が大きく占領地を西に拡大すると思います。


<※ハルキウ州クピャンスク戦線です。①の記事の略図の3枚目・・・>
クピャンスクの東を流れるオスキル川の東が現在の主な戦場です。
ピシュチャネPishchaneを制圧したロシア軍は、北側の台地にあるウクライナ軍陣地を包囲しようとしています。台地に陣地があると上から砲撃され前進できません。
この大地を制圧すると西のオスキル川まで突破するのがロシア軍の狙いです。
そうなるとピシュチャネPishchaneの南にあるウクライナの支配地は北のクピャンスクから切り離されて孤立します。
相当、補給が苦しくなっていますからピシュチャネPishchaneの南も攻撃中です。

ロシア軍がオスキル川まで突破してしまえば、ピシュチャネPishchaneの南を順次制圧しながら南下すると思います。ルガンスク州の支配を確実にし、かつ占領地を広げるのが目的です。
南のリマンЛиман方面に北から迫ることもできます。

ここもジワジワとロシア軍が支配地を拡大しつつありウクライナ軍が、時間の経過とともに苦しくなりつつあります。理由は兵力不足のウクライナ軍は増援部隊を送れないからです。

※こうして見てくると東部戦線では全部の戦場でウクライナ軍は増援部隊を必要としていることが分かります。
クルスク侵攻作戦の無意味さが分かると思います。
クルスクの狭い土地をウクライナが占領したところで、東部戦線で広い土地を失えば、何の意味もないでしょう❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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