「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2024MLB>フィラデルフィア・フィリーズの球団再建物語(デーブ・ドンブロウスキー)

2024-08-11 17:13:47 | MBL & プロ野球

私は時々、Wシリーズ優勝するにはフロントを強化しないとダメだ!と言います。
実際に過去、オンボロ球団を再建したり、あるいはポストシーズンで優勝な成績にチームを導くのは、GMであり編成本部長や球団副社長に有能な人材を招聘した球団ばかりです。

(1)ア・リーグ東地区オリオールズ
オリオールズは、2018年11月16日マイク・エリアスをGMに招聘した。
エライアス氏は大学卒業後にスカウトとしてカージナルスに加わり、2011年にはアストロズのGM特別補佐に就任。
まだ35歳の若手を抜擢しました。今41歳ですから当時は35歳くらいです。
チームを再建するのに時間がかかりましたが、昨年(2023年)強豪チームがひしめくア・リーグ東地区で地区優勝を果たしました。
『ア・リーグ最多101勝オリオールズのエライアスGM、MLB最優秀エグゼクティブ賞に選出』
[2023年11月8日12時40分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202311080000298.html

強くなったオリオールズは、今シーズンもヤンキースと地区首位争いを繰り広げています。
オリオールズの球団首脳が当時35歳の若手であったエライアス氏を招聘しなければ、オリオールズは今も地区最下位争いをしていたと思います。

(2)若くして才能を発揮した天才型GMの代表は、セオ・エプスタインです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%97%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
『2002年にジョン・W・ヘンリーがボストン・レッドソックスを買収し、エプスタインの元上司であるラリー・ルキーノをCEOに任命する。同年シーズン終了後にメジャー史上最年少(当時)の28歳でレッドソックスのゼネラルマネージャーに就任するが、あまりの若さに周囲からは「まだオムツがいる」などしばしば陰口を叩かれた。 』
<ワールドシリーズ優勝>
レッドソックス時代
2004年のワールドシリーズ - セントルイス・カージナルスに対して4勝0敗
2007年のワールドシリーズ - コロラド・ロッキーズに対して4勝0敗
カブス時代
2016年のワールドシリーズ - クリーブランド・インディアンスに対して4勝3敗

これ以上の天才GM(または球団副社長)は、居ないと思います。Wシリーズ優勝請負人です。そして、それはオンボロ・チーム再建請負人でもあります。

(3)ナ・リーグ東地区フィリーズ
財政難に陥り経営が苦しくなったフィリーズは、チーム再建を目指します。
そこで招聘されたのが、デーブ・ドンブロウスキー編成本部長です。
こちらは業界歴が長く過去GMを歴任、レッドソックスで編成最高責任者に就任し2019年9月8日に解任。2018年にWシリーズ優勝したのに解雇されました。

その後、2020年12月11日にフィリーズの編成本部長に就任します。この時、エンゼルスのGMに就任する話もあったようです。エンゼルスの「ド!ケチ!」オーナーは招聘しなかったのですね❓
だからエンゼルスは、ボロ!のままです。

デーブ・ドンブロウスキーはGMや編成本部長でWシリーズ優勝2回を達成した、業界のベテランであり実績のある人材です。フィリーズはベテランの腕に再建を託しました。

その後ドンブロウスキー編成本部長は監督の強化に乗り出します。
2022年6月にジラルディ監督を解任します。
その後の暫定監督がロブ・トムソンです。
<履歴>
2017年まではヤンキースで28年間、コーチなどを務めた
2018年にフィリーズのベンチコーチに就任
メジャーで監督を務めたのは今季が初

算定監督の年のオフに2022年10月10日~2024年までの監督契約をして今年が最終年です。
多分、契約延長になるでしょうね。

代行監督時代を含めて2年連続地区2位でポストシーズンの常連になりました。
今年は、地区首位を独走しています。
やはり、監督の強化が成功しました。
これは全部、ドンブロウスキー編成本部長の手腕によるものです。その功績が買われて現在は球団社長兼任のようです。

(4)大体、分かりましたね❓
チームを強化しWシリーズ優勝を狙う球団は、GMや球団副社長あるいは編成本部長クラスの人材を強化し、かつそのGMの下で優秀な監督を招聘しなければ、ダメだ!と言うことです。

ドジャースを見てください。
もう長いこと仲良しメンバーでやっています。
球団フロントや監督の能力が大丈夫なのかは大きな疑問があります。
2023年オフと今年の夏のトレードを見る限り編成本部長は明らかに能力に欠けます。10年近く前、若くして招聘されたときは有能な編成本部長でした。
それから10年近い時が流れ、しがらみも出来て昔の能力を失っているように見えます。
そうなってしまえば、他に人材を求めるしかありません。
「常勝チームを目指します!」
言うだけなら誰でも言えます。
現実は、どうですか❓

フロントと監督を強化したフィリーズに「ひねられて」ませんか❓


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