コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

疲弊

2016年03月09日 | よろず覚え書き
北海道はご多分に漏れず全人口は減っています。
しかし札幌市の人口は増えています。
ブラックホールのように都市部が人口を吸収しているわけです。
かつて韓国を訪れた際、ソウルの人口が韓国全人口のうちの4割近くを占めていると聞き愕然とした記憶があります。
非都市部の人口が都市部へ流れているというのは産業構造の地滑り的な変化を物語ります。
一次産業が衰退し、二次産業は雇用を提供できなくなっているのが日本の現状のように思えます。
儲けの多い産業は雇用を提供せず、人を必要とする、例えば介護・福祉関係はまともな給与を提供できていないと国会でも指摘がありました。
恐るべき格差社会の進行です。

松山に居た頃、愛媛・高知の境をよく車で飛ばしたものです。
そして山間の村落を眺めながら、長い年月の間の営々とした人の暮らしに感慨をおぼえました。
そしていまやの日本中限界集落だらけ。
山間の村落だけが限界集落化しているでけではなく、都市部周辺ですらかつての団地は高齢化・限界集落化を迎えつつあります。
行政は集約化により行政サービスの効率化を図ると称していますが、住み慣れた土地から追い出される点では津波と原発事故で故郷を捨てざるを得 なくなった 東北沿岸部の姿と重なります。
若者は現金収入を求めて都市部に職を求め、親の世代は取り残され、非都市部は高齢化の一途です。
かつて農村部からは兵隊に若者がとられ、高度成長期には安い労働力として二次産業に集約され、三ちゃん農業化しました。

年齢構成的には高齢社会であるのは否定できません。
人口減少部でも高齢者(かつて高度成長期を支えた)がそれなりに生活できるようにするのが国の責務であると思うのですが・・・・。
少子化を防ぐ方策は保育園を増やすこと、などとハコものには目がいくが中身の人には目がいかない。
「保育園落ちた日本死ね」に対する犯人探しのごとき首相答弁ならびにヤジ。
自己弁護しか頭になく、問題提起の背景に対する想像力の欠如。
シンゾー君のペットの厚生労働大臣にはまともなことを考える頭はあるのでしょうか?

今年の札幌は例年より雪が少なく、雪解けは昨年よりさらに早くなりそうです。
窓から眺める北高のグラウンドには早くも融雪剤が撒かれていますがいくらなんでも早すぎませんかね~。

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