木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

10月30日 宮沢のモミジ谷!

2009年10月30日 | 活動日誌その他
10月30日 菅古道北部と稜線ルートの調査研究の一環として、宮沢ルートの踏査を行いました。

 その入口である宮沢の現在です。
 自生する数種類のカエデやモミジ、広葉樹の紅葉が真っ盛りでした。普段は車止めで一般の立ち入りが少ないためか、こうした景色がこの場所に存在することはあまり知られていないようです。

 この宮沢は先日開通した「菅古道:熊沢道~風吹き峠稜線~宮沢~菅古道(里道)」のラウンドトレイルの一部ですが、途中に江戸時代(天明期・嘉永期の馬頭観音を含む)の石造物が3基確認されており、昔は稜線越えで木曽福島側に降りる古道であったと推測されます。

 登山口までのアプローチは現在林道を使っていますが、馬頭観音碑の位置や碑面が川に向いているところを見る限り、本来の古道はもっと沢沿いについていたようです。
 現在確認されている3基以外にも「もう一基小さいのがここより上流、川のそばにポツンとあった」という話もあるので、丁寧に踏査すればまた新たな石仏が見つかるかも知れません。

 沢の水流も多く、風倒木を片づけ、下刈やちょっとした除伐など、少し森に手を入れるだけで素晴らしい紅葉の名所となる可能性を秘めていると確信しました。
 来年にはぜひともここも公開できるような形にしたいものです。



しいたけキター!

2009年10月29日 | 活動日誌その他
 昨日、菅古道の森で試験的に作ったヒラタケ・ナメコがしっかり出ていましたので、自宅の裏のホダ木をのぞいてみると・・・
 やっぱり!! しいたけがニョキニョキと。

 このしいたけは、以前菅古道で間伐材の利用という事で、皆とシイタケのコマ打ちをやった時のもの。どうやら先週何度か雨が降ったせいか、急に出始めたようです。

 おかげさまで、しばらくは鍋の材料も確保できそうです。


10月28日 元気づくり事業視察

2009年10月28日 | 活動日誌その他
10月28日 長野県木曽地方事務所による平成21年度元気づくり支援金事業の視察がありました。


きさらぎブランド創生プロジェクトでは、黍などの雑穀も生産

 1,菅古道復元と稜線ルート整備事業・2,きさらぎブランド創生プロジェクト・3,「菅古道の炭焼き」復活と地産地消特産品(白炭)開発事業。以上3件の進行状況の確認です。

 先日開通したばかりの風吹峠稜線ルートにも登って、しっかり成果をみていただきました。


 普段の行いが良かったためか、稜線からはしっかりと「槍・穂高」の姿も確認できました。今後は展望確保のため、周辺に密生した灌木類の枝打ちや間伐も行ってゆく予定です。


「源流図書館」・・・&学校図書館の現状は

2009年10月27日 | 活動日誌その他
10月27日 全国学校図書館協議会が実施している「学校図書館調査」の2009年の調査結果が公表されました。

 これによれば、学校での平均蔵書冊数は、小学校8,318冊、中学校10,351冊、高等学校22,547冊。図書購入費(2008年度決算)は、小学校52.4万円、中学校は71.9万円、高等学校は79.1万円とのことです。

 木祖村では、来月11月15日にいよいよ 源流図書館 が開館することとなりました。
 木祖小学校の空き教室を利用し、公民館図書・小中学校図書の他、長らく死蔵されていた旧村史編纂室の蔵書も一元管理。図書司書も配置しています。

 一般質問で強く要望した内容や機能、村の政策である上下流交流との相乗効果という点ではまだまだですが、今まで木祖村内に書店はなく、郡内にも公共図書館がなかったという環境を考えると、ようやく一般住民や子供たちの読書環境が世間並みに整えられた気がします。

 人を育てる(コンクリートから人へ)時代へ・・・。 


洋菓子になった地蜂

2009年10月26日 | 活動日誌その他
10月25日 地域づくりフォーラム中信ブロック大会(国営アルプスあずみの公園)に行ってきました。

 その会場で遭遇したのが、大町地蜂愛好会がこのほど開発した
 地蜂クッキー !

 私はもともと海育ちなもので、信州の食とはいえ蜂の子とかイナゴ、そしてザザムシなど残念ながら抵抗がありました。
 しかしこれは正直 イケます!
 焼菓子にしたことで、クッキーの食感に包まれて「虫を食べてる」という感じがまずありません。自分でも意外なほどポリポリと数枚食べてしまいました。蜂蜜の甘さも絶妙。これなら地域特産品として話題にもなりそうです。いやあ~脱帽。

 この日は、元気づくり支援金活用団体による事例発表が3件ありました。

 中でも生坂村の「本気で農家目指す人支援します事業パート3」に興味をそそられました。10世帯30人が新規就農し村内に定住した実績があります。

 どんなやり方が木祖村にあっているのか、来年度の元気づくり事業に応用できないものか、皆と相談していきたいと思います。


菅古道の炭焼窯新設開始

2009年10月23日 | 活動日誌その他
 本年度の元気づくり支援金事業:「菅古道の炭焼き」復活と地産地消特産品(白炭)開発事業が本格的に始まりました。今年は白炭の試験生産を始める予定です。

 昨年作った黒炭用窯の隣に、半地下式の白炭用窯を作るのですが、現状はまだこんな段階。 整地して自然石を運び込み、基礎となる部分に取り掛かったところです。

 窯体の粘土や上屋用の木材はすでに準備済み。他に休憩小屋も作りたいという希望もあるようですが、まだ先は長い・・・
 協力者・参加者募集中です。


 炭焼小屋の上部を通る古道からは、一部牧草地となった野中原が眺められます。日ごとに紅葉が染まってくる里山の景色です。


10月21日 もうすぐスキーシーズン

2009年10月21日 | 活動日誌その他
 木祖村ではそろそろ、朝に車のフロントガラスが凍るようになってきました。


 早いもので、御嶽山の反対側、標高が少し高いチャオスキー場ではオープンの準備が始まっているようです。今年の冬は暖冬予想(?)が囁かれていますが、さて、わが村のスキー場は???

 木祖村の「やぶはら高原スキー場」は、内陸ということもあり、雪質もパウダースノーで中央線からワリとアクセスの良いスキー場です。
 今年も沢山のスノーボーダーでにぎわいますように!


10月19日 風吹峠稜線ルート整備作業

2009年10月20日 | 活動日誌その他
10月19日 風吹峠北方稜線のルート整備作業を行いました。8:30~
 「菅古道復元と稜線ルート整備事業」の続きです。

 天気に恵まれたこともあって、前回きれいにしたビューポイントからの素晴らしい眺望は以下の通り。


御嶽山方面



奥木曽湖:味噌川ダム(矢印)


 稜線沿いのルート途中には、「槍・穂高」が見えるポイントもいくつか確認しました。眺望を確保するため倒木の処理や若干の枝打ちが必要になりそうですが、このルートが、木祖村で最も気楽にハイキング可能かつ眺望が期待できる場所となることに、ますます確信を得たところです。・・・こうご期待!



10月17日 木祖村日進市合同育樹祭

2009年10月17日 | 木祖村議会と議員
10月17日 今年も平成21年度木祖村日進市合同育樹祭が奥木曽湖「平成日進のもり」で開催され、日進東中学校と木祖中の生徒さんをはじめ日進市と木祖村住民、あわせて約120人が参加しました。

 今年の作業内容はちょっと趣向を変え、ヒノキの枝打ちのほかに、クマの樹皮剥ぎ防止対策です。村では昨年あたりからクマによる造林木被害が随所に見られるようになったため、樹幹にテープやロープを巻く対策を始めています。

 今回は、生分解ロープ(自然分解する紐)を使う方法がとられました。樹幹に地面から30センチおきに3~4か所、ロープ自在結びで一周巻き、結び目から余りを垂らしておくやり方です。見慣れない人工物が樹木に巻きついているとクマも警戒して近寄らないとかで、効果があるそうです。
 場所は去年より南に若干登った5号山。背丈ほどのクマザサが茂る範囲での作業となり、ロープを樹幹に結び終えた後、藪こぎで作業道に脱出するまでが大変でした。

 昼食会も会場を変え、下界の「老人福祉センター」で。作業を終える昼ごろには雨が降りはじめ、体も冷えてきたところです。今年も日進市の皆さんとトン汁&「杲流」で体も心も温まりました。

 
副市長と市議会(左) 日進市職員(右)の皆さん



10月16日 政府の補正予算執行停止

2009年10月16日 | 活動日誌その他
10月16日 平成21年度補正予算の執行停止事業を閣議決定されました。
 マスコミでは3兆円に届くか云々と騒がれましたが、こちらとして一番気になるのはその内訳です。

 以下執行停止リスト
 平成21年度第1次補正予算にかかる事業のうち執行を見直す事業 [PDF]
 http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h21/sy211016_b.pdf

 文部科学省 平成21年度補正予算の見直しについて
 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2009/10/16/1251611_2.pdf

 これまでの為政者と異なる価値観で見た場合、これだけのものがムダもしくは不急不要と判断されたことになります。政権交代とはこういう事だというのを肌で感じます。
 上記を見ると、「内示後の自治体からの申請辞退」というのも含まれているようで、現場の混乱は避けられないかもしれません。村の財政にも当然影響します。

 収入が無い場合、借金できない場合、どう経営してゆくのか・・・
 それぞれの地方自治体も真剣に考える試練を与えられたのだと思っています。

木祖村の永久橋:菅橋

2009年10月15日 | 活動日誌その他


 木祖村で、木曽川本流に架かる最も古い近代橋梁「菅橋」(昭和8年竣工)です。
 下を流れるのは木曽川。上が現国道19号、中の緑色は中央西線の鉄橋です。
 ここから5、60メートルほど北上すると旧国道のガードレールが切れており、平成元年に大型ダンプもろとも落下した「新菅橋」の跡があります。下は緑色の淵を作っています。だぶんここが「岩淵」かと。古老の話によると、このフチでは網を打てば昔はアユなど川魚がいくらでもとれたそうです。

 今回一般質問で取り上げたこともあって、議会報に掲載するために改めて撮影に行ってきました。きちんと補修管理を行って村の名所として残せればと考えています。

 国道沿いの「P」(パーキング)に車を停めて、グルリと周囲を歩いてみましたが、相変わらずウ*コとティッシュの花が・・・

 平然と国道アスファルトの路面上でやる人の気が知れん。┐(´д`)┌.

比叡山でインフルエンザ対策?

2009年10月11日 | 活動日誌その他
10月11日 滋賀県に行ったついでに、延暦寺に寄ってきました。

 比叡山を訪れるのは実に4Ⅹ年ぶり。あまりの懐かしさに、無動寺谷~東塔~西等、途中車を使って横川(よかわ)まで巡拝してきました。

 世界遺産に指定されたこともあって、ドライブウエイ周辺が以前より小奇麗に整備されたような面もある一方で、本来の巡礼道や東海自然歩道は廃れた感じも受けます。
 ガーデン・ミュージアムなんて子供の頃はなかったよ・・・。一方、信長の比叡山焼き討ちを免れた唯一のお堂「瑠璃堂」は、訪れる観光客も少なく、延暦寺本来の静けさとともに、素晴らしい桧皮葺の堂宇が建っていました。

 横川の元三大師堂では、角大師さんの護符をもらってきました。
 疫病退散・魔よけとして入口に貼っておくと良いと聞きます。

 ・・・インフルエンザにもきっと霊験あらたかかも。


10月9日 議会活性化研究会(第3回目)

2009年10月09日 | 木祖村議会と議員
10月9日 議員有志による議会活性化研究会の第3回目です。

 前回までは議会改革にあたって何から手を付ければ良いかで、ブレスト的な会合でしたが、今回は各地の議会改革例を調べた結果の報告会になりました。

 議会改革に関する内容では、議会基本条例、通年議会と歳費、議員年金について。このほか身近な問題や村政に関する部分では、意見書又は請願・陳情についての研究。空家対策など・・・。


 「ここは親戚の多い少ないと既得権で議員が決まる。それが村の現実だ」
 ・・・3年前、ある年配の方から頂いた言葉です。

 新人議員が多くなったとはいえ、議会にいまだ旧態然とした部分も目につきます。国政では政権交代、市町村では30代の首長が現れる時代になってきました。
 今の時代にあった村議会を目指したいと思っています。


10月8日 議会報と議会録画放映

2009年10月08日 | 木祖村議会と議員
10月8日 議会報編集委員会。

 今議会ではやはり「道の駅構想」のトピックがメイン。一般質問でも2議員が触れているし、全員協議会での議案審議や本会議での質疑・討論でも時間を割きました。さらに、村が指定管理者にすると目されている運営母体:村おこしグループ(株式会社「源(みなもと)」)と議会との意見交換会も開かれています。

 議会報では、これらを住民にいかにわかりやすく報告するかが重要だということで、それぞれのまとめ方について話し合いました。

 発言をまとめていると、それぞれの発言内容にに若干の矛盾点や疑問点も出てきましたが、できるだけありのままを紙面上に報告することが、村民の意見を喚起することにもなると思います。 →→ 議会報をこうご期待!

 なお、本日から9月17日に開催された本会議の様子、村長施政方針~一般質問が木祖村チャンネルにて放映されました。今後1週間朝7:30~と夕方18:30からの2回放映されます。

 相変わらず自分の質問している姿をみるたびに、その未熟さに凹む・・・orz・・・
 どうしても再質問で感情が表に出てしまい、あせったり、言葉につまったりでした。

 それにしても、カメラさん。どうせなら答弁者の表情を映して下さい。為政者の表情というのは心の中を何よりも雄弁に物語っているものです。

 議会報もそうですが、行政に携わる者は説明責任を果たすこと。広報し周知するまでが仕事だと思います。


10月7日 続・続・道の駅構想意見交換会

2009年10月07日 | 木祖村議会と議員
10月7日 道の駅構想意見交換会(第3回目)

 村と議会と道の駅運営予定者との意見交換会です。
 今議会でもするどい指摘がありましたが、道の駅構想については村が運営方針も事業計画も不明確な部分が多く、また地元住民への説明も十分とはいえないまま、スタートしてしまいました。

 村はやる気のある人を支援し官民連携という形で進める方針ですが、住民の約半数が不安・疑問視しているのは否定できません。議会としては、まちがいのない運営ができるように協力するという立場で、事業計画に提言していくつもりで、事業計画と進捗状況にチェックをいれることになります。

 今日は主に建物の基本設計について。村側から、これまでの意見を踏まえ、公衆トイレの位置や物販スペースとレストランの間取りについて若干の変更があったことが説明されました。
 懸案であった南側進入路についても飯田国道事務所と協議のうえ、空けられることになりそうです。将来的には隣接地も買収できる可能性も高くなりました。

 中途半端に小さい道の駅をスポットで作るだけに終わらず、国道19号沿い飲食店周辺の整備・開発という長い目でみてゆくことも必要かと。高齢化でかつての賑わいが失われつつある薮原地区を活性化させるという点でも、相乗効果を生む形につなげていきたいものです。