木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

選挙費用

2007年04月26日 | 活動日誌その他
 このたびの選挙費用を公開します。
 選挙運動は夫婦二人で行い、できることはすべて手作業・手作りを原則でやりました。無投票になったので選挙運動期間は告示日一日のみです。

人件費   10,000 選挙事務員1日分
電話架設費  3,885 携帯電話端末
通信費   10,000 プリカ代
交通費    1,794 ガソリン代
印刷費    3,600 用紙持込A3カラーコピー45枚
文具費    9,194 選挙葉書・インクカートリッジ・OA用紙(A3)等
食料費    1,545 弁当飲物代

合計 40,018-

 人件費については、選挙運動員が日額10,000円以内、車上運動員(ウグイス嬢)日額15,000円以内と定められており、支給できる者の数も一日あたり7人までと決まっています。
 知人親戚一同を総動員して日額7~7.5万円使う候補者もいるのでしょうが、あいにくIターンの自分にはそれだけの支援者を集めるツテもなく、むしろ選挙エリアが狭い事と、配偶者と二人だけでどこまでできるかを試してみたかったので、事前に届け出た選挙運動員は1名だけになりました。

 印刷費は通常選挙ポスターと選挙葉書の印刷代で、印刷屋に外注すると5万円前後と言われます。私の場合、選挙葉書は自宅のカラープリンターで印刷し、ポスターは自分のPCで自作しました。
 自作ポスターだと、プリンタのインクカートリッジ・A3用紙は印刷費に入れるものかもしれませんが、そのあたりは事務局の判断にお任せすることにします。

 選挙の収支報告はすべて領収書添付で提出しました。なお、選挙運動にかかったガソリン代やポスター印刷代は、公費負担されると聞いていたのですが、今回の木祖村の場合、費用弁償は無いという事です。

 村の財政が厳しい折なので、選挙費用をどこまで抑えられるか試してみたところです。おそらく極めて少ない事例になると思います。 


議員活動データファイル全12巻

2007年04月23日 | 木祖村議会と議員
 当選が決まった直後、セールスマンがやってきた。

 商品は「地方議会議員データファイル・全12巻」。

 よく会社の役員室や総務にならべてある、黒い表紙で金文字が背表紙に打ってあって、労働法や商法、税務関係の法令や事例を分厚いファイルにした形の、加増式書籍である。中身は地方自治に関する法規から質疑応答事例まで網羅した、議員にとっての百科事典のようなものである。

 そうはいってもオプション付全12巻で21万6千円。オプションなしも9巻セットで16万円近い。今私がアルバイトでもらっている月収をはるかに超えている。もちろん即日即決できる金額ではない。この金額を見た時「金持ちしか議員になれないみたいじゃないか」と思ってしまった。

 この出版元(販売元)は有名なところなので内容を疑うわけではなかったが、専門書は必ず図書館で中身を見てから買う主義だったし、また、中を見ずに20万の書籍を買えるほど裕福ではない。

 立て板に水のように説明されても、12巻の概要が一度に頭に入るわけがない。「新人議員さんの不安を解消するすべてのデータがそろっています」から始まって、とどめは「○○議員もお買いになりましたよ」

 時々チラリチラリと見せてくれるカタログをおいていってくれというと、これは営業用だという。カタログも資料もないの?と聞くと、あまり持ち合わせていないようで、営業カバンの中からようやく一部見つけて出してくれた。ゆっくり検討するからと言って、やっと帰ってもらった。

 それにしても、おもしろいセールストークだった。もしかして稀代の詐欺師ではなかろうかと思うほどの名調子。新人議員のあの人も、あの人も買ったと聞かされては、議員の面子にこだわる人なら思わず買うだろう。
 一番おかしかったのは、「今ご購入されれば専用本棚がついてきます」


 弁護士に六法全書や年々変わる判例集が必要なように、議員にとってもそうした資料や専門書が必要になるのは承知している。だが、おそらく誰もが一度は経験してきたように、百科事典全30巻を購入しても、全ページに目を通すことはめったにないのである。案の定、ネットで調べて見ると一冊1万2000円~1セット3万円ほどでバラ売りされていた。データファイルは必要に応じてピンポイントで利用しようと思う。
 それに何もこの本だけに頼らずとも、他に類似する単行本や機関誌でも知識や情報は手に入る。

 それよりも今は図書館で借りた議会関係の本を読破する方が先である。

 
 


 
 

 

当選証書

2007年04月22日 | 木祖村議会と議員
 朝8時50分に選挙立会人と共に村役場へ行った。

 役場2F大会議室。9時からの選挙会ということで、立会人だけが入室。中でどのような事が行われているのか知らなかったので、後に選挙立会人に聞いたところ、当選者の資格や選挙が適正に行われたかどうかを数名で確認し、最後に割り印を全員で押すのだそうだ。
 この時一人の選挙立会人が遅刻して来た。選挙事務局はその人の入室を拒否。議会軽視ということである。

 9時30分から当選証書の授与。表彰状を受け取るのと同様な儀式が行われ、フラッシュがたかれた。当選証書を受け取ると、いよいよという気になり、気持ちが引き締まってくる。

 午後、3年ほど前にお世話になった方に報告に行く。村外の人ですが気持ちだけ応援してくれた人だ。告示日当日に選挙ポスターが一枚無くなっていたことを話すと
「へえっ! そういうことって実際にあるんだね」と驚きを隠せない様子。

私:「もしかすると自作ポスターが珍しくて、コレクターが持っていったのかもしれません」
外:「まあ、前向きに考えればね(笑」
私:「一体誰が持っていったのかを考えると不気味ですが、そういう事にしておきます」
 
 私もまさかそのような事が自身に起こるとは思ってもみなかったので、少なからずカルチャーショックを受けた。この村で変えて行かなければならない事がこれからもどんどん出てくるような予感です。