木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

11月21日 カラマツ間伐材について

2007年11月21日 | 活動日誌その他
11月21日 カラマツ間伐材について「利用法を考えて欲しい」との事で、ある任意団体の人と打ち合わせをする。

 電話でお伺いしたところでは、
 カラマツ間伐材を何か有効利用したい。身近なところでは薪にすれば良いと思うが、WEBなどで薪を欲しがっている人を募集できないだろうか・・・という話でした。とにかく現状を見て欲しいと言われたので、間伐が行なわれている民有林を見に行きました。

 民有林では間伐された木がまだ運び出されずにその場に放置された状態です。ざっと見たところ、様々な太さのものが様々な方向に切り倒されていて、搬出だけでも大変そうに思いました。

 タダ同然でもいいから薪にして有効利用したいとの話でしたが、いろいろ話を伺っていると、ストーブは一般的に広葉樹が好まれ、カラマツだけですと火持ちが悪くヤニが出るので嫌われるという事。その一方でカラマツストーブという高温に強く、針葉樹もヤニまでも燃焼するものがあり、いわゆる薪ストーブよりも少し高価だけど近年普及しはじめているストーブがあるとの事でした。
 色々話をしているうちに、タダでは地元やボランティアに負担が大きいし、何事もタダではいずれ継続できなくなる。全ての間伐材を薪にするのではなく、他にもっと利用できる商品が作れないか等々様々な意見がでました。

 いずれにせよ、まずは「どんな間伐材がどれくらいあるのか」ということからはっきりさせなくては具体的なプランはできないという事になり、時間をかけて計画を立てることになりそうです。
 
 その一方で、先日の森林税導入の話題に伴い、これまでの林野行政に対する批判もあがりました。カラマツ植樹を推進してきた行政が、本来はこうしたプランを考えて実行するべきだというのです。
 思えばカラマツばかり作ってきましたが、国内の需要がない:売れないモノをどんどん作って来たわけです。いわばカラマツ人工林は民間会社で言うところの不良在庫。これだけ売れない商品を作り続けていれば民間会社なら潰れて当然ですね。
 なんにせよ、長野県の森林税導入によって、これらの問題にスポットがあたるようになったのはイイ事で、地元から様々な人たちが積極的に取り組むようになるきっかけになったと思います。

 とりあえず、カラマツの有効利用にどのようなケースがあるのかも含めて、皆で調べようと言う事になりました。じっくり関わっていきたいと思います。





 
 
 

11月12日 日進市内行政視察

2007年11月18日 | 木祖村議会と議員
11月12日 終日、木祖村議会議員の日進市行政視察です。

【行程】
 岩崎城歴史記念館 → 赤池小学校 → 昼食 → 
 名古屋市交通局市営交通史料センター → 新図書館 → 
 中部電力(株)人材開発センター(電力資料館) → 愛知池企業団地他…

1:岩崎城の建築誌によると、この史跡は地元区民により古城址の整備・保存が要望され、土地所有者の協力によって町の史跡公園となった経緯があります。その後、日進町(当時)による発掘調査を経て城址公園に整備され、さらに城郭が建設されて現在の歴史記念館となりました。地元の岩崎区と岩崎財産区が建設諸費用を支出して城郭を建て、市に寄付したとの事です。地元の人々の郷土のシンボルに対する熱い想いが伝わってきます。
 展示内容的は、単なる岩崎城の歴史だけではなく、日進市郷土史料館といった感じになっています。


2:赤池小学校。日進市で8つめの新設校で来春開校予定です。日進市の児童数(人口)増加の勢いもさることながら、こう地価が高くなっては簡単に学校も作れないという都会ならではの事情を聞きました。児童数に対しグランド面積ななかなかとれないそうです。
 この赤池小学校の図工室には、今年試作されたばかりの木祖村産のカラマツテーブルと椅子が納入されることになっています。案内してくださった関係者の方々に対し、議長も副議長も「今後も是非、木祖村のカラマツを使った机と椅子を!」とセールスに余念がありませんでした。

3、名古屋市交通局市営交通史料センターは、視察スケジュールが少し早く進んだので、コース途上に急遽見学することになりました。元国鉄マンの武居議長:「俺はついにこの帽子をかぶることは無かったなあ…」

4、新図書館。来秋オープン予定ということで、実は個人的に最も興味があった見学先でしたが、車中からの概観見学のみで終わってしまいました(残念!)。
 日進市の図書館建設事業は、平成9年からの基金積立てに始まり、市民が係わりながら、平成14年公募市民や学識経験者・各種団体代表者で構成する「新図書館検討委員会」が設置されたとの事。
 近年の図書館建設は、地域の生活施設と捉えられるようになり、まちづくりの基礎と位置づけられる事が多くなっています。郡内には図書館がありませんので、木曽地域の生涯学習・社会教育という面からも、木曽にも必要な施設だと思います。


  

5、中部電力人材開発センター。かなり濃厚な展示内容です。史料館というよりも、理系・工学系(電気関係)には見るものが多く、まさに新人研修にはうってつけといった内容でした。専門博物館のあり方を目の当たりにしたような感じです。
 なお、木曽川水系の開発で上流域との関係が深い「福沢桃介」のビデオがよくまとめられていました。


 今回の行政視察では、事業内容よりも、それに取り組む現場や地域、地元や民間の力を学んだような気がしています。




 

11月11日 日進市産業まつり

2007年11月16日 | 木祖村議会と議員
11月11日 9:00~「日進市民まつり」に併せ、日進市議会との交流会および現地視察を行ないました。12:00 木祖村議員団・日進市役所着。

 市役所広場を会場とした「産業まつり」には日進市および木祖村の各種団体が出展し、長野県木祖村との友好自治体提携15周年記念を祝う式典が行なわれました。ステージでは木祖村の「源流キッズ」の歌や踊りも披露され、様々な出店や抽選会でにぎわいました。

 
 源流の里/木祖村のブース:
「丸太切りでヒノキコースターを作ろう」が子供たちに大人気。順番待ちだ~!



  
おなじみ銘酒「杲流」         おやきも盛況         岩魚の塩焼きに外人さんも


 あいにく降ったり晴れたりと落ち着かないお天気でしたが、木祖村商工会の皆さんが朝からがんばって売り込み、しっかり木祖村のPRが行なわれていました。

 15:00~ 議会意見交換会。意見交換会では木祖村独自の教育行政について、木祖村の移住者受け入れ支援策は?といった質問があげられました。日進市としても十五年も交流事業をおこなって来た経緯から、宿泊型の体験学習等を木祖村に期待しているように感じました。


 17:00~ 懇親会 日進市はこの4月の市議選で定数24名中新人が11名、市長もこの7月に新たに着任されたばかりであります。木祖村議会もその顔ぶれを変えたことから友好関係をさらに深めるため懇親会が行なわれました。



村長自ら正調木曽節を指導! 木祖を知ってもらう意気込み充分でした。
宮崎県知事に負けないように、木曽ブランドを売り込んでいきましょう!



11月9日 長野県文化財保護研修

2007年11月09日 | 活動日誌その他
11月9日 平成19年度文化財保護研修:塩尻総合文化センター 9:30~


研修テーマ:天然記念物の保護と諸問題 ですが・・・

・事例発表 
 高森町 松岡城址愛護会
 松本市 須々岐水神社のお船祭り保存会

・問題提起
 県下の鳥獣保護対策について(県林務部森林整備課鳥獣保護係)
 猿害対策について (社)長野県文化財保護協会

・・問題提起の内容については、最近どこでも問題になっている鳥獣被害ですが、
これらは江戸時代からあった問題で、決して近年の山林崩壊ばかりが原因ではなく、むしろ鳥獣との付き合い方の変化であるとする現状の捉え方。農地の森林化等についての正しい理解を指摘する内容でした。他「ジビエ振興対策」(捕獲した獣肉は食って活用せよ?)等、なかなか興味深い内容でした。

 15:00~ 木祖村文化財保護審議会の一部メンバーで、薮原宿内の標柱立替物件の現状確認および説明文についての審議。

11月7日 木曽川源流の里むらづくりミーティング

2007年11月07日 | 活動日誌その他
11月7日 19:00~ むらづくりミーティング:木祖村民センター
 主催:木祖村役場。



 演題「源流のパワーと魅力」~上下交流と源流の価値への探求 ということで、多摩川源流研究所所長、中村文明氏の講演が行なわれました。

 中村文明氏は、源流の魅力にハマって独自に踏査を行い源流絵地図を作り上げるほどの自称「源流マニア」。多摩川の源流である山梨の源頭部に入って滝を調査した経緯や、それから「多摩川源流研究所」の開設へとつなぎ、人口1000人ほどの山梨県小菅村で源流を生かした村おこしを実行している人です。

 中村氏が語る源流の魅力は、まさに源流の里である木祖村の未来を聴衆に描かせるものでした。ユーモアたっぷりの語り口と源流に対する熱いエネルギーは、私達の夢をかきたて、そしてやる気を引き出してくれます。また、現在日本の各地で危惧される源流地域での過疎化問題、そして環境保全、源流の里づくりの事例など、その講演内容は非常に参考になり共感できるものでした。

 木祖村でも、数ある木曽川源流の素晴しさを下流域や全国へと発信し、交流を広げたいてゆきたいと思います。さあ、みんなで頑張ろう! そんな元気が湧いてくる講演でした。

多摩川源流研究所
中村氏の講演内容・活動についてはこちらもご参考ください。


11月6日 木祖村表彰委員会

2007年11月06日 | 木祖村議会と議員
11月6日 木祖村表彰委員会:役場3F委員会室
 出席者:武居・奥原・深沢・古畑・星、副村長・教育長・総務課長。

・平成19年度被表彰者の推薦について。
 
 木祖村表彰者の推薦は、「木祖村表彰条例」(平成6年制定)によります。
 基準を簡単に説明すれば、以下のようになっています。

【功労表彰】原則70歳以上
1、公職関係:村長(8年以上)、議員・助役・収入役・教育長(12年)、各種委員会・自治会長(16年)、条例委員(20年)。
2、産業関係:おおむね40年以上同一の職業に携わっていること。
3、社会福祉・保健衛生関係(職業30年・奉仕15年)
4、教育・文化関係(職業30年・奉仕15年)
5、その他。

 功労表彰の対象者は、年功序列や終身雇用もくずれた現代で事業所数が圧倒的に少ない過疎地では、どうしても公務員と世襲(個人家業)事業主以外は難しいような気がしますが?

【善行表彰】
1、村の公益事業に尽力し、または公務を助力し、その功績が顕著な者
2、村に対し特に多額な金品を寄贈した者
3、衆人の模範と認められる行為をした者

 今回は、年々被功労表彰者の人数が少なくなっているため、2年に一度の表彰とする事、記念品の内容についての議論を行ないました。




11月4日 木祖村の秘境・床並の滝

2007年11月04日 | 活動日誌その他
11月4日 床並沢の隠れた名瀑を見に行きました。


床並の滝

 床並沢は以前にも取り上げましたが、総ナメの河床(天然のウォーター・スライド)のほかに滝があります。地元では単に「床並の滝」と呼ばれているようですが、【トコナミ】か【トコナメ】と読むか、名前については一考を要します。

 床並沢は林道入口にゲートがあり自由に入れませんでした。先月(10月)下旬に村民有志によって下草刈や枝打ちなど周辺整備が行われ、今後は村の観光資源として、木曽川源流の秘境として公開の期待が高まるスポットです。

 
床並沢林道入口ゲート                見通しよくなったナメ床手前

 ゲート付近で重機に乗った地元のSさんとすれ違いましたが、滝の手前にはその朝ならされたと思われる道が20メートルほどつけられ、林道から滝を正面から眺める場所へと降りやすくなっていました。
 昔の写真と比べると、滝手前の川底があがって狭くなったように感じます。滝の上流と下流には古い堰堤があり、その堆砂状況を見ると、もし堰堤がなく放置されたままだったら、この沢はもっと早くに荒れ、人知れず埋没してしまったのではないかと。
 その意味では、今回この沢に村民の興味が集まり手入れをするという動きにつながった事は、自然景観保全の面からも良かったと思います。

 今回また、みごとなきのこを見つけました。

 


 うーーん、おいしそうですが・・・ナラタケかなあ???
 大きさは市販のしいたけより大きめ。傘の色は黄な粉みたいで表面はつやがなく粉っぽい。軸には薄い膜のようなつばがあって、やや中空。匂いは土?の匂いかな。
 図鑑をみるとキシメジだのトマヤタケだの似たよな写真があって、余計わからなくなる。食えるという確信がもてないのが悔しい!

10月31日 生ゴミ処理機 使用レポート

2007年11月02日 | 活動日誌その他
 10月31日 生ゴミ処理機(ナショナルMS-22)を使ってみました。


宣伝文句の「キッチンにおけるコンパクトサイズ」とは
このぐらいの大きさになります。


 第一印象はといいますと、上部構造はまるで炊飯器のようです。ウチ釜もついてるし。ウチ釜には持ち運びに便利な釣手と内部に撹拌用の羽が一枚ついています。

 


 キッチンに置くとにおいや音が気になるのではと思ったので、風呂場の脱衣所(洗濯機)のとなりにおきました。(村営住宅の場合)アースの設置も問題なく出来ます。
 早速生ごみを入れてスイッチ・オン。ブーーンと音がします。生ゴミ約400グラムの場合、約1時間30分動作します。ドアを閉めていると洗濯機より少し静かで何か動いているなあ・・・といった程度。処理機には排気口がありますが、生ゴミのにおいは全く出ません。新品の家電の匂いというか、強いて言えばプラスチックか機械の匂いです。

 処理が終わって蓋を開けてみると・・・

ぱっと見は、漢方薬か煎じ薬のようです。


 生ゴミが粉砕・乾燥されてサラサラになっています。少し大きいものはみかんの皮やバナナの皮。サカナの切れ端や煮物かすが混じっていたためか、少し佃煮の匂いがして、・・・なんだかご飯にふりかけにして食べられそうなおいしい匂いでした。

 みかんの皮だけを刻んで入れれば「チンピ」という生薬が作れたり(ちなみに柑橘類は引火成分リモネンを含んでいるので大量投入は×です)、ドクダミを摘んできて入れれば「どくだみ茶」なんかが作れるんじゃないか? とも思いましたが、たぶん処理温度が高温なので薬効がなくなってしまいそうです(笑)

 思っていたよりも清潔感もあって、これはすぐれもんです!

 以前、生ゴミのリサイクルに「ミミズ方式」を使ったことがあります。釣りえさのミミズを放り込んで土と生ゴミを入れていたのですが、生ゴミが多すぎるとミミズが逃亡をはかってしまいます。それでもミミズが大好きというコーヒー豆のカスが効いたのか、卵を大量に生み、それが孵ってまつ毛のようなミミズの赤ちゃんがうようよ増えました。
 秋ごろには2、3センチほどのミミズに成長し、ちょっと見ただけでも100匹以上に増え、順調に生ゴミを食べていたのですが、寒くなって冬はほったらかしにしてたら厳冬期を越せずに全滅しました。土が解凍した春にはミミズは完全消滅しており、ある意味でさらさらの園芸土ができたことは確かです。

 次に「ぼかし」を使ったバイオ式をやってみましたが、こちらはミミズよりも匂いが強くて気になるうえ、やっぱり厳冬期はカチンカチンに凍って、微生物が死滅したようです。

 生ゴミ乾燥機のすぐれたところは、ミミズ式・ぼかし式と違って室内においても全く問題ないこと(冬も外にでなくていい)。
 電気代は一回の処理に約16円。生ゴミの処理に電気代をかけることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、ゴミ処理袋を購入することを考えれば、あまり費用に神経質になることもないように思います。

 生ゴミ処理機はまだ使い始めたばかりですが、今後もレポートしてゆきます。


 
 

11月1日 木祖村自主放送開始から2ヶ月

2007年11月01日 | 活動日誌その他
11月1日 木祖村自主放送が我家のTVで視聴できるようになって2ヶ月目。



 木祖村自主放送は、木曽郡のケーブルテレビでは35チャンネルが割り当てられています。当初はブルーバックに文字表示だけのオフトーク放送。しばらくして「源流カレンダー」という木祖村イベントスケジュールに額縁がつきました。
 その後、村が力を入れている催しというか、積極的に村民の参加を促すイベントを紹介する方向のようで、10月は「健康福祉のつどい」の画面が増えました。静止画像2カットの変化でありました。

 そして11月1日現在。背景にイメージソングが流れるようになりました。曲は「森のしずく~Root of Hearts~」。
 従来からの源流カレンダー以外では「むらづくりミーティング」の1カットが放映されています。

 TV画面には、A4タテ書きのチラシがそのままタテ圧縮で入れてありました。



 ・・・ウチのような14インチの小さなテレビ画面では読めまっしぇん!
 それともフツーはもっと大型のテレビ画面やワイド液晶なんだろうか?

 
 ユーザビリティ優先で、お年寄りにも見やすい画面を期待いたします。