木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

木祖村平成21年9月定例議会/一般質問2

2009年10月02日 | 木祖村議会と議員
Q2、公共事業に源流の里らしい自然景観への配慮を


Q(星):長野県では県産材を利用した自然共生型の土木工事で、県民と地球にやさしい公共事業を推進している。自然環境に配慮した自然工法で本来の自然に近いものを将来のために残していく責任を、今私たちは負わされております。

①村内の道路・堰堤・護岸工事でも、現地発生土石や間伐材を利用した土留工や防護柵など、自然工法を積極的に取り入れ、源流の里らしい景観を作り出すような公共事業の展開を。

②最近計画が浮上した林道神谷峠線や鳥居峠線については、一部の土木業者のための一時的な事業との声も聞かれる。村では今後「水の始発駅フォーラム」という官制NPOにより山村ビジネスを展開する予定もあり、これらの作業道を将来的には一般に開放し峠への遊歩道として解放すれば、新たなハイキングルートや村民の山菜とりといったレクリエーションに活用することも可能かと思われます。税金を投入する以上、村民の土木・林業・木工関係者のみならず、できるだけ多くの一般村民にも公共事業の効果が享受できるしくみを作っていただきたい。この点についても村の考えを伺いたい。

A(副村長):①ご指摘のとおり、河川工法でも布団カゴや蛇カゴを使う工法が進められ、笹川上流でも自然石を積み上げた工法が災害復旧で行われる時勢となってきた。
 小学校前の砂防堰堤は加重や構造上永久構造物が必要とされたが、将来的には周囲の自然景観に合わせた吹き付けなど、今後の課題と考えている。

②神谷峠線については政権交代により凍結となった。計画されていた作業道は、原則切り土・盛土で、構造物は作らない。造林や除間伐がすんだら遊歩道にもなるし、放置すれば自然に戻る。今後も自然景観を重要視し、最大限の配慮をしながら工事を進めてまいりたい。