木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

9月29日 名古屋市水源地域視察会

2007年09月29日 | 木祖村議会と議員
9月28日 9:00~
 名古屋市議による名古屋市水源地域(味噌川ダム)視察会が行なわれました。



 この日、名古屋からの二つの団体を迎えるため、木祖村議員団は「緑の挑戦者」:除伐作業組とダム視察:どんぐり植樹組の2手にわかれました。私は後者のダム視察組です。

 名古屋市水源地域視察会には、「木曽川源流の森林育成基金」の創設のきっかけとなったスミ設備さんと、名古屋市の民主党市議団10名、愛知県議1名が視察に来村されました。
 まず役場で、味噌川ダムをきっかけとしたこれまでの上下流地域交流事業の経過を研修したのち、味噌川ダムや平成日進の森を視察。
 味噌川ダムでは、村長と所長の粋な計らいで、ダム概要説明中に味噌川の湧水「ちから水」で入れたコーヒーを味わっていただきました。

 

 その後、こだまの森でどんぐりの植樹を行ないました。名古屋市議の方が植えられたどんぐりが将来大きなナラの樹に育つように、この度の基金や新たな上下交流の輪が大きく広がってゆくのが楽しみです。

 なお、最近私はイノシシの農地被害の跡ばかり見ているせいか、どうもイノシシのケモノ特有の臭いが気になって仕方ありません。この日も植樹したこだまの森の湿地入り口でイノシシの足跡を見つけてしまいました。どうか、皆でせっかく植えたどんぐりが荒らされませんように!


9月27日 平成19年9月定例会4

2007年09月28日 | 木祖村議会と議員
9月27日 定例会再開

■議案第57号~60号 議決
 
■認定第1号~6号 議決
 認定第4号(同 村営水道特別会計際十歳出決算の認定を求めることについて)については水道料金の収入未済額(滞納料金)が問題になりました。公平さから考えると「払えるのに払わない人」については「水道を何故止めないのか」と。都会であれば滞納すれば即水道を止められてしまいますが・・・村では古くから山の湧水を引いていたり井戸をつかっていたこともあって、水はタダであるという感覚があるようです。また、村は最低限の生活を保障するという立場から水道を止めることは出来ないとの事。田舎の小さな村ならではの悩みです。

■発議第9号~12号 採択
 (以下建設農林委員会分)

・発議11号 真に必要な道路に要する財源の確保について
 反対討論があり挙手による採決となりました。国の道路財源に関する意見は多数あり、財源に関する表現を変えてはどうかとの意見もありました。
 私個人は現在県道や村道等に関してはこれ以上作る必要はないとの立場ですが、こと国道19号、特に毎年のように冬に最低2回は終日通行止めになってしまい、土砂災害がなくても陸の孤島になる現状を考えると、郡内の一部区間については緊急時の代替道路の必要性を痛感します。もちろん某地域のように何がなんでも大型バスが入れるような新規格の大型道路ではなく、(右岸道路については)最低限緊急車両が通れる程度のものであれば十分なので、細かい部分で今後も提案して行くべきかと思います。

・発議12号 鳥獣の保護および狩猟に関する施行規則の改正を求める意見書の提出について
 環境省の法改正によりわなの規制が非常に厳しいものとなり、狐クラスの小動物しか捕獲できなくなってしまいました。
 木祖村での昨年から本年までのイノシシ被害は甚大で昨年は一部地域ではそば畑が全滅し、水田も一部耕作放棄されたほどです。実際にいたるところでイノシシが荒らした跡を目の当たりにすると、対策はすでに防除どころではなく個体調整の必要性を実感します。
 自然環境の適正なバランス保持という点からも、法改正には熊・イノシシ・鹿の被害状況を知らない保護団体の要望だけでなく、山岳地域市町村等現場の声を反映されるよう強く要望します。

■議会全員協議会 13:00~
協議事項
1.人権擁護委員(任期満了)の推薦について

2.「木祖村ポイ捨て禁止条例」案の検討
 郡内ではすでに南木曽町と大桑村にて施行済み。広域的に歩調をあわせることで今回の条例案となった。

3.有害鳥獣対策、被害状況について
 これまでの熊(植樹したヒノキの皮をはがしてしまう)被害総額2600万円。

4.奥木曽グリーンリゾート(株)の報告
 スキー場の昨シーズン入れ込み数8万2000人。売上前年比-6%減。こだまの森はほぼ前年並み。TAICO CLUBに3000人来場。
 今後のスキー場の方針として、「高齢者・障害者にやさしいスキー場へ」とスキー場のバリアフリー化を目指し、駐車場整備(車椅子対応)を予定。

5.藪原宿の空家に関するアンケート結果について

6.農山村活性化プロジェクトについて

7.その他消防の広域化について 等



9月25日 菅古道(熊沢道)復活運動

2007年09月25日 | 活動日誌その他
9月25日 8:30~ 菅古道復元整備活動の進捗状況確認のため、現地踏査を行ないました。





 先日松本教育事務所から「文化財担当者中信ブロック会議」での事例報告要請があったため、近年積極的に古道整備活動を行なっている「菅古道」を取り上げることにしました。今日はその現状確認と写真撮影です。

 こちらの古道整備活動は菅地区にある「民蘇堂野中眼科資料館」(個人蔵)の裏手から「大宝元年」銘の入った石碑が確認されたことがきっかけで始まりました。旧菅村は中山道から分岐して野麦街道に合流し奈川(境峠)へ抜ける間道が通る地域で、村内でも比較的多くの馬頭観音(近世期)が残っている地域です。

 こちらは菅地区の地域協議会のもと、地元自治会や「きさらぎの里景観形成推進の会」「きさらぎの里を守る会」といった任意団体が自発的に連携し、地域住民の力を集結した形となって、ボランティアで整備活動が進められています。最近では、風吹峠の向こう側:木曽町の方から個人的に協力していただける方も出てきたとの話で、今後は木祖村から木曽町も含め、古道整備活動の広がりを期待しているところです。

 石碑については当初は「大宝元年」銘が入っているということで律令下の古道ではないかと周囲が色めきたったのですが、石碑の形式や他の銘などと考えあわせると近世期の石碑である可能性が高いと思われます。現在までに確認されております石造物等に関しては、いずれも近世以降のものばかりですが、以前村が行なってきた石造物調査から漏れていたものもいくつか確認されており、今後も何らかの発見があるのではと個人的にも期待している地域です。

 木祖村では、自立の村づくりの目的などとあいまって、地域の文化資産についての意識が高まり、地域連携の取り組みが始まったばかりです。

9月20日 9月定例会:一般質問2

2007年09月22日 | 木祖村議会と議員
9月20日 木祖村平成19年9月定例議会2
 星梓の一般質問および村の答弁の要旨2

Q2:住基ネットの利用状況とランニングコストについて

 住基ネットについては、平成18年の時点で杉並区(選択制)、国立市、および福島県矢祭町がいまだ不参加である。不参加自治体に対し総務省は「従来どおりの手続き」を事実上認めている。
 小さな自治体では、導入時に地方交付税交付金の財政支援があったため、最初の構築費用と設備投資はまかなえたが、平均すると1000万円前後の出費とされる。しかし、費用はこれだけではなく、毎年バージョンアップやシステムのメンテナンスが必要で、ある自治体では毎年300万前後の維持管理費がかかっていると聞いている。
 木祖村では住基ネットの導入費および、ランニングコストはどのようになっているか。また、同時に利用状況はどのくらいであり、どのような点で効果・効率化がはかられたのか。

A:(住民福祉課長)
 導入費用は リース契約(分割払い)の形で、平成14年から平成19年12月の確定時までで、799万6千235円、 システム保守等の維持管理費用は780万9千860円、システムのカスタマイズ費用として16年から18年で32万6千550円、住基カード作成委託料に2万1千448円である。結果6年間でハードリース、メンテナンス費用は1661万5千33円で、1年あたり268万9000円になる。なお、人件費は別途かかっていないが、電気代、回線使用料等は住基ネット部分だけという形では細かく出せない。
 本年8月までの住基ネットの利用状況は、付記転入転出は0件、住民票の広域交付は15件、住基カード発行数は14枚である。少しずつ利用率は上がっているがやはり少ないのが現実だ。業務の効率化については、住民票の転出入作業や窓口業務・年金確認手続きなどが簡素化されたといえる。

Q:(星:再質問)
 現状では年間3件以下の住民基本台帳の処理に、約270万の経費をかけている計算になる。費用対効果のバランスは悪いといわざるをえない。今後村としてできることは2つ考えられる。1つは経費に見合うようとことん活用し費用対効果のバランスをとる方法で、住基カードを普及させ、村独自の行政サービスを展開してゆく。もう一つは、徹底的にコスト削減を行なう方法だ。
 5年ごとと言われるシステム機器の入れ替えは、単純に新しい機材をリースすると割高になる。小自治体ではどこでもこれがかなりの負担になっている。先日の長野県の住基ネット参加の報道では「当初1000万といわれた導入費用が2~300万程度に収まる見込み」と発表された。機器の入れ替えを2年先送りして現機器を再リースした村もある。今後はもっとコストダウンできるようリース契約を研究して欲しい。
 また、上伊那郡のように広域連合にメインサーバーを置いて、参加する小自治体にはクライアント端末をおいて運用している事例がある。一つの村だけで住基ネットを管理運用するよりも経済的かつ効率的にも思えるので、複数自治体で共同運用した場合のランニングコストを比較研究してはどうか。
 さらに、小自治体の場合、村内での住基ネット本来の利用は極めて少なく、むしろ公的個人認証の分野が国税申告に利用される度合いが高い。住基ネットのメリットを受けているのはむしろ国なので、今後の関連機器入れ替えについても地方交付税を求めたり、もっと安い経費ですむシステムの構築や利用方法、制度の改善を求めて欲しい。
 今ひとつ、行政サービスとして効果が見えず、コストばかりが経常的に支払われる住基ネットについて、今後どう扱って行くのか、村としての方針を伺いたい。

A:(住民福祉課長)
 村も改正された住民基本台帳法に従って漫然と取り組んできた部分があり、費用対効果については改めて重要性を感じるところである。住基ネットは社会基盤のベースとなるシステムなので、将来的にはさらに多目的な利用や運用も言われている。単純に住基というよりも、国策としての様々な住民サービスの向上を期待し、住基カードの付加価値が高められ住民サービスにつながるように、今しばらくは国策としての制度を見守ってゆきたいと考える。
 いずれにせよ費用は市町村だけでなく国家的にもかかっているので、今後は住基ネットの有効性や機能性がはかられるように上に望んでゆく方針だ。我々のような小自治体では、人口規模に対するコストという点ではやはり不公平さを感じているので、機会があれば中央にもご指摘のような意見をあげてゆきたい。


9月20日 9月定例会:一般質問1

2007年09月22日 | 木祖村議会と議員
9月20日 木祖村平成19年9月定例議会2

 10:00~各議員による一般質問が行なわれました(9議員15件)。
 星梓の一般質問および村の答弁の要旨は以下のとおりです。

Q1:木祖村の地域振興を目的とした情報発信について

 木祖村のホームページ(以下HP)は平成13年に公式ホームページが立ち上がり、本年リニューアルされたが、検索システムも不十分で内容的に充実していない。村の産業や農業、特産品についての記載やイベント内容は、県や国その他のHPのほうが詳しく掲載されている場合があり、これでは本末転倒である。
 また、HPには「自治会」「議会」「各種会議」等のページもあるが、ほとんど白紙で担当者も管理者も存在しない。「村づくり協議会」など政策に関わる情報や村民の生活に密着する情報も見られない。このままではUターン希望者など村外から見られるHP本来のメリットがなく、村のパンフレットや全戸配布の源流カレンダーと同じ効果しか期待できない。
 ケーブルTV網は整備が終わった直後で「木祖村自主放送」はまだ試験段階だが、これらに関しても莫大な費用を投じてインフラを整備しているので、設備投資に見合った住民の目に見える活用をしていただきたい。
 HPと自主放送は、いずれも新しいメディアであり、村としても新たな行政サービスを問われている分野である。現行のホームページについては、村はどのような目的や理念のもと、どのような計画に基づき、これまで作成・運営を行なってきたのか。また、木祖村自主放送についても、村は今後どのようなビジョンがあるのか。

A:(総務課長)
 HPは昨年11月に、CMSシステムを導入し担当者から情報掲載できるようにリニューアルした。ちょうど木曽川サミットがあり、当初は上下流交流等のポータルサイト的位置づけを目指した。しかし、運用後は担当からの書き込みが少なく、上下流交流で多くのイベントを行なっているので、なかなか情報をあげてゆく余裕が無い。11月にはイベントが一旦落ち着くので、産業振興課とも話をしながら上下流交流のページもきちんと整えたい。他には村の文化財関係のページを入れる予定である。県や国のHPに流した情報も、今は各担当が別々に上げているので、もう一度情報の流れを整理してまとめてゆきたい。
 HPのアクセスログが非常に少ないので、もう少し充実させないと見てもらえないと感じている。村の基本計画作成にあたってのアンケート調査には、村のHPに関しインターネットがどの程度利用されているか、行政情報をどの程度取り入れているか問う項目を入れたので、その結果も参考にする予定だ。各種行政情報や申請手続きなどについては、情報取り扱いのリスク対応などについて内部できちんとした体制をつくる必要がある。
 村の自主放送についてはまだ本格的な操作段階なく、取材から編集までの具体的な番組づくりは見えていない。どんな体制をとればいいのか外部委託を含めて庁内で検討してゆきたい。

Q:(星:意見)
 CATVの「木祖村自主放送」チャンネルが開設されたことで、村には「広報きそ」に代表される紙媒体、従来からの防災無線等の音声、ホームページ、CATV放送の、4種類のメディアがある。
 紙と音声放送は一方通行の広報だが、双方向通信が可能なHPで公聴サービスや行政相談窓口を設ける自治体は増加する一方だ。行政が主体となって行う活動は、公開すべき内容のものはできるだけ公開することが必要であり、それが村民に対する行政の義務である。木祖村HPは、村政と村民、村と村外を結ぶ最も身近な情報伝達の手段となっていることから、わかりやすく、かつ充実した内容を求めたい。
 木祖村HPと自主放送が加わった事で、村の広報・公聴サービスの領域が広がるわけだから、これら4つの地域メディアのメリット・デメリット、運用ルールやそのあり方を検討し、それぞれのメディアの特性を生かした体制作りが急務である。農業・産業・地域振興のための情報発信、情報公開の推進、災害や村の危機管理体制といったあらゆる面から、木祖村独自の地域メディアのあり方について研究するため、「地域メディア研究委員会」の設置を求めたい。

A:(村長)
 施設や設備はしたが内容が伴っていないのが現状だ。HPもCATVも時代の主力だが、内容的に具体的な検討を進めていなかった。今回の貴重な提言を受けてこれから庁内で検討してゆきたい。
 どういう組織にするかは現段階では別として、将来的には村民参加でやることも考えられるので、まずは内部でしっかり検討したい。


9月21日 木祖村議会・合同委員会

2007年09月21日 | 木祖村議会と議員
9月21日 定例会第2日目 常任合同委員会連合審査会の開催

■付議議案等の審議 9:00~
議案第57号 木祖村基金条例の一部を改正する条例について
 「木曽川源流の森林育成基金」の造成にともなう改正。ネーミングに関して一部の議員から提案有り。

認定第1号 平成18年度木祖村一般会計歳入歳出決算の認定を求めることについて(以下概要)

 歳入:村税の滞納についての説明を求める。18年度は長野県県税収納センターの指導・研修により村県民税の収納率が向上。滞納繰越金の整理が行なわれたが、一方多年度にわたる繰越分で、事項による徴収権消失・回収不能分を整理したため、993万3千円と過去に無い多額の不能欠損処理となった。それについて滞納者に関する追求が行なわれたが、県のノウハウ吸収による綿密な徴収計画と更なる徴収努力を行なうことで今後はこのようなことのないよう確認。
 歳出:IT関連業務に関連した契約内容の再検討や業務効率の向上など、業務全般についての見直しを行なうこと(この件については、星個人の一般質問でも触れている)。財政援助団体への補助金・交付金に関し、各種団体からの決算報告書を吟味し適正な運用を指導されたい。
 村債について;18年度の村民一人あたりの村債は11万462円増え、基金は5万1547円増えた計算になる。

認定第2号 同 国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
認定第3号 同 老人保健特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
認定第4号 同 村営水道特別会計際十歳出決算の認定を求めることについて
認定第5号 同 農業廃水事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めることについて
認定第6号 同 公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定をもとめることについて

木祖村議会総務経済常任委員会審議事項 14:00~
■請願・陳情等
1:「私立高校に対する大幅公費助成をお願いする」陳情書について
2:「高齢者の医療制度に関する」陳情について
 内容の一部「75歳以上の現役並所得者も窓口負担は一割とすること」の部分について慎重論あり。

■議案第59号~60号について審査
 議案59号:平成19年度木祖村一般会計補正予算(第2号)について
 議案60号:平成19年度木祖村国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について



9月20日 平成19年9月木祖村議会定例会1

2007年09月20日 | 木祖村議会と議員
 9月19日から28日まで9月定例会が開かれました。

■村長行政報告 9:15~
1:有害鳥獣被害対策
  木祖村有害鳥獣対策協議会にて18年度報告と19年度事業の協議。
  ・イノシシ対策:5箇所¥516,480
  ・サル対策:テレメトリー6箇所¥1,869,210
        発信機3基¥125,400
2:「木曽川源流の森林(もり)育成基金」の造成
  下流域住民企業等から112万円の寄付があり、水源の森林育成・保全事業に役立てることに。
3:西山地区権利者会議
  ほ場整備測量完了により権利関係の手続きへ
4:カラマツ間伐材を利用した児童机椅子の配置(3年計画)
5:日進市交流事業15周年ほか
6:やぶはら高原ハーフマラソン大会中止について
7:総合防災訓練
8:寺の沢:災害関連緊急砂防事業着手
  19-20年度で完成。林道下流から木曽川への流路工は21-22年度。
9:源流夏祭り
  参加者約1000人。本年初めて一宮市長が出席されました。

■木曽広域連合議会の報告(深沢え・奥原)

■松塩筑木曽老人福祉施設組合議会の報告(深沢妙)

■一般質問 9議員15件 9:55~(詳細はこちら)

■議案第56号~61号、選挙1号まで上程、提案説明、付託。
 うち人事案件(教育委員・選挙管理委員会委員)については採決を行なう。

■認定第1号~6号まで上程、提案説明、付託。

■18年度決算審査意見書報告(松原代表監査委員)

 この日、時間延長により~18:30まで会議が行なわれました。






9月18日 森林税(再)の県民集会

2007年09月19日 | 活動日誌その他
9月18日 18:30~ 「みんなで支える森林作り県民集会」木曽福島合同庁舎。
参加議員:柳沢、平井、吉田(以上建設農林委員会)、武居、田上、深沢え、深沢妙、星。



 森林税導入についての県民集会です。
 過日の説明会と同じ内容でしたが、説明からタテマエの部分を極力除外して要約すれば以下のような内容になります。

 ・林野行政の失敗(木材価格の低迷や採算性の悪化等)や、山村地域の過疎化高齢化、林業従事者の減少から管理放棄森林が増加。
  ↓
 ・森林の多面的機能の低下や山地(放置森林域)を起因とする災害が増加するなど問題が噴出。
  ↓
 ・長野県の森林面積の半分を超える民有林では間伐期を迎える人工林(カラマツ)が30万haあり、早急に間伐が必要である。
  ↓
 ・森林整備(定期的な間伐)のためにお金が必要。
  ↓
 ・ついては(当面5億ほど必要なので、)新税導入により財源確保をしたい。

 県民からの質問が相次ぎました。
 今回の県民集会に集まった一般参加者が、主に林業従事者や山林所有者・各町村議会関係者が多かったこともあって、概ね森林税導入には賛成する傾向があるようです。税の使い道に関しての質問や山林整備についての提言が主なものでした。

 しかし、一般消費者や林業と直接利害関係のないサラリーマンにとって見れば、住民税に超過課税方式での新税導入にはもっと慎重であるべきと考えます。
 説明を聞けば聞くほど、財源確保は「取りやすいトコロから取る」話で、林野行政の失敗についての反省や見直しといったこれまでのやり方についての議論や説明はなく、山林所有者(民有林)の管理責任についての話もありません。
 このままでは私有林に対しても県税が投入されることになり、とても松本市や長野市といった都市部の理解は得られないように思えます。

 話が変わりますが興味深い事実があります。
 かつて田中県政時代に「県税収納推進センター」というのがおかれ、58億円(うち個人県民税は25億)にのぼる滞納額に対し、未収対策として徴収の強化や滞納整理が行なわれるようになりました。村井知事になってから「個人県民税対策室」として引きつがれていますが、平成16年時点での徴収率は92%。
  不能欠損で毎年どれだけの額を処理をしているかはわかりませんが、徴収率を数パーセント上げればそこそこの財源は確保できるように思うのは私だけでしょうか?

 県のスケジュールによれば、森林税はこのままですと12月県議会で可決され、来年4月には導入する公算が高いです。少し拙速すぎやしないかという意見もあります。
 いずれにせよ、まずムダをなくし、徹底してやるべき事をもっとやってから、増税に踏み切って欲しいものです。






9月18日 木祖村文化財審議委員会

2007年09月18日 | 活動日誌その他
9月18日 文化財保護審議委員会会議。13:30~

・協議事項:文化財説明版整備事業について

 本年より、村内文化財について老朽化したものや新たに必要となったものを中心に標柱と説明版を設置することになりました。今日はその設置箇所の選定です。
 当初は老朽化の激しい史跡名勝天然記念物や村指定有形文化財を中心に候補が上げられましたが、人目に触れる機会の多いものや、藪原宿の活性化を優先して設置場所が選ばれることになりました。
 また、標柱や説明版は旧来の鉄製のものはやめて、木にこだわって製作することとし、防水を意識して作られることになります。

設置予定箇所は以下のとおり。
標柱・説明版:
   菅のエドヒガンザクラ
   大平のシダレグリ
   花ノ木のハナノキ
   防火高塀跡(薮原宿)
   本陣跡(藪原宿)
   飛騨街道追分(藪原宿)
説明版のみ:
   田の上観音堂
   御鷹処跡(藪原宿)
標柱のみ:
   民蘇堂野中資料館

 財政難の木祖村ですが、村民に地域文化を再確認させ、村への来訪者に向けての積極的なPRといった取り組みが本格的に始まりました。今後も少しづつですがこうした文化財保護と活用は継続的に行なってゆく予定です。

9月17日 小木曽地区敬老会

2007年09月18日 | 活動日誌その他
9月17日 平成19年度小木曽地区敬老会。13:30~



 この敬老会のイベントは、2005年より自立を掲げた木祖村の呼びかけによって設置された地域自治協議会が大字単位の地区ごとで主催するイベントで、今年で3回目になります。

 木祖村の高齢者比率はすでに30パーセントを超えており、この日会場となった高齢者福祉センターには小木曽地区だけで約200名ほどの元気なお年寄りが集まり、長寿を祝うとともに様々なアトラクションが行なわれました。
 アトラクションでは小木曽民謡保存会や花扇会による歌や踊りのほか、元気なお年寄りが飛び入りで趣味のハーモニカを披露したり、得意の踊りを見せたりと盛り上がりを見せ、最後は3分の1の方が立ち上がって小木曽甚句を舞うほどに。

 何人かのおばあさん方は、自宅でつくって来たお惣菜や漬物を取り出して振る舞い、皆で料理の自慢をし合ったり、情報を交換したりとおしゃべりも健在です。
 まだまだ元気な方々が多いのに驚きました。これからも健康で長生きをなさって下さい。



9月15日 木祖小運動会

2007年09月16日 | 活動日誌その他
9月15日 8:00~ 木祖小運動会が開催されました。参列議員:武居、柳沢、古畑、奥原、深沢え、星。



 小学校の運動会に参加するなんて、何年振りでしょうか。

 競技が一番良く見える場所(来賓席)から観戦すると、宮の森団地の小学生の知った顔が良く見えます。久しぶりの運動会は観ているうちに懐かしさがこみ上げ、リレーや騎馬戦などは思わず応援に力がこもりました。

 


 それにしても、開会式の後は必ず全国区でやるものだと思っていた「ラジオ体操」がないのは意外でした。地域には地域にあわせ、学校ごとに特徴があるのが今風なのかもしれません。

 一番困ったのは来賓が参加する「長さくらべ」という競技。
 「ここにいる来賓は全員参加でお願いします」と言われ、一番若いから一番前へ出ろと押し出されたのですが、競技の内容を全く知りません。途中の箱からヒモを引き出し、向こうのイスに結ぶのだと聞いて飛び出しましたが、結んだ後どちらへ走ってゆけばいいのかわからない。キョロキョロウカウカしているうちに、戻って二番手の村長にタッチした時には、相手組と大差が開いてしまってました。・・・面目ない!

 来賓席の一番前に座ってて日に焼けたせいか、若干熱射病気味。遊び疲れも加わって夜は微熱を出してしまいました。日ごろから身体を鍛えておく必要を実感した一日でもありました。


9月12日 木祖村議会の一般質問

2007年09月12日 | 木祖村議会と議員
9月12日
 9月定例会の一般質問の提出が11日で締め切られ、本日午前、議会運営委員会が開かれました。

 関係者の話によれば、今回は議長を除く議員全員が一般質問を提出したとの事。これは関係者の知る限り「木祖村議会始まって以来のコト」だそうです。一般質問は9人15問です。

 なんでも、かつての議会では一般質問を行なうのは一部の3~4人の常連に限られており、12人の議員の中には任期中一度も発言しない議員もいたとの話です。そうした事から前回の議会では議員に対する不信感が高まり、それが議員定数の削減や議員報酬のカットにつながり、議員不要論まで飛び出したといいます。

 議会が活性化してきたのは喜ぶべきことですが、「言論の府」であるべき議会本来の姿を考えると、複雑な心境です。



9月11日 砂防事業を学ぶ3

2007年09月11日 | 活動日誌その他
9月11日 松本砂防事務所開放講座(3回目)。9:00~

 個人で参加している研修講座の3回目は、梓川流域の地域災害、自然と砂防えん堤についてがテーマです。

 島々谷土石流災害、奈川村土砂災害の経緯と奈川上流部の砂防事業は、地形や風土、歴史が似通っている点で、木曽谷上流においても非常に参考になります。
 
 木祖村と同様に奈川最奥部かつ過疎の村ともいえる奈川村(現松本市)では、昭和58年の集中豪雨による災害を受けたことで、平成5年に防災事業が着手されました。
 興味深いのは、防災目的だけでなく地域の活性化に資する目的で砂防事業が行なわれた事です。整備にあたっては当時観光立村を目指していた奈川村総合計画との整合性を図りながら着工され、文化や自然との共生、人々が楽しめ、和らげる砂防施設になりました。


奈川/栃洞沢床固工・流木止め:自然の景観に溶け込むよう設計された流木止め五基。
左手前は寄せ石護岸工。中央の巨岩も型枠で人工的に作られた「偽岩」。右は木柵工。


 近年では平成16年の台風23号通過の際、大量の流木を捕捉し、下流の橋脚破損を未然に防いだ実績があります。

 午後からは上高地のかつての名所、旧釜トンネル出口付近にあった「釜ヶ淵=釜ヶ淵砂防えん堤」を見学。

 昭和19年、わが国最初期のアーチ式えん堤です。当時から「上高地」という著名な観光地に位置することに配慮して施工されました。
 
 現在はえん堤上部まで完全に土砂で埋まっていますが、えん堤上部からの落水が滝のようにも見え、石積みパターン(矢羽小谷積)やアーチ式形状が周囲の景観と調和しており、景観的な評価が高い建造物です。

 竣工後60年たっても「登録文化財」として価値が認められ、観光資源としての役割を果たしているのを見ると、100年先を見据えた工事を行なってきた当時の関係者の意識の高さに、公共事業とはどうあるべきかを考えさせられます。





9月9日 小木曽:諏訪神社例大祭

2007年09月10日 | 活動日誌その他
9月9日 諏訪神社例大祭。8:00~

 木祖村の小木曽地区、宮の森団地の隣にある【諏訪神社】の例大祭です。

 かつて諏訪神社の例大祭では、獅子舞・奉納舞・花火・運動会・演芸会・仮装行列が行なわれてきたそうですが、祭りは少しづつ形を変えています。数年前まではたしかに「峰ちはる」さんとかご当地スターの歌謡会がありました。
 今年は、前夜の花火大会に加え、当日神事の後、お神輿が小木曽全域を巡幸。子供神輿が宮の森から商店街を渡り、獅子舞・三番叟・ビンゴゲーム・環御祭(餅巻き)が行なわれました。


 

 
 獅子舞は「太神楽獅子」で、「四方締め」「祓い」「洞入り」という三段から構成されるストーリー性のある獅子舞です。13区の自治会長さんによると「女の人が失恋した物語が入っているらしい」とか。

 

 女装をした獅子の舞とドウケ(道化)による滑稽なやり取りでは、13区の自治会長さんが求めに応じて飛び入りされ、ひょうきんな掛け合いで拍手喝さい。ホライリ:洞入りで本格的な獅子舞が始まると、子ども達がこぞって獅子頭に触れたがる一幕もあり、大盛況でした。

 

 最後にお神輿が境内で回った後、餅巻きが振舞われました。傍で見ていた宮司さんが「今までにない新しいスタイルで、いいお祭りになったなあ」とつぶやいておられました。
 
 祭の中心的役割を果たしている「訪友会」の人によると、一時は神輿の担ぎ手が6人まで減って存続の危機を迎えた事もありましたが、なんとか乗り越えて、最近では青年が20名以上も集まってくれるようになったとの事。小木曽では保育園もできて子どもも増えているので、老若男女が楽しめるよう色々と工夫をして行きたいとの事です。




 

9月8日 花火大会(諏訪神社祭礼1)

2007年09月08日 | 活動日誌その他
9月8日 19:30~諏訪神社例大祭:奉納打ち上げ花火

 「小木曽の花火」は江戸時代から行なわれ、現在も木祖村の年中行事になっています。
 花火といえば、海育ちの私にとっては海開きの行事であり、花火大会は浜辺でやるものでした。東京に移ってからは「両国の花火」「柴又の花火」が馴染み深く、広い河川敷でやるもの。そしてどんどん河を遡り、湖で行なわれる「諏訪湖の花火」。木祖村にやってきてからは山の中で行なわれる源流の「小木曽の花火」と、海から上流へと様々なタイプの花火を見ることになったわけです。

 山の中で行なわれる花火は、空気が乾いていると炸裂音が山間に反響するのが印象的です。時間を置いた一発一発とそれぞれの余韻に耳を澄まし、ふと空を見上げると一面の天の川。これほど風情がある花火大会はありません。
 
 地元の人は思い思いのお気に入りの場所に出かけて花火を楽しみます。我家でも椅子と飲物とツマミをぶら下げて、花火が一番良く見える、とある田んぼの真ん中に出かけました。

 木祖村の花火は、秋の虫の音をバックに、誰にも邪魔される事なくプライベートな時間を楽しめる花火大会です。