木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

5月9日 村有林のクマハギ被害

2008年05月09日 | 木祖村議会と議員
5月9日 木祖村菅地区、ケト沢上流部の村有林でのクマハギ被害状況の視察。
 昨年ごろより「クマハギ」被害が増加しているとの事で、木祖村議会で被害状況の確認を行ないました。

    

 「クマハギ」とは、熊が人の背丈ぐらいまでヒノキや杉の樹皮をむいてしまい、せっかく育てたヒノキを枯らしてしまったり、材木としての価値を損なってしまう被害です。なんでも、樹皮をはがしたところから出てくる樹液は甘いそうで、それをペロペロなめるんだとか。

 樹皮をはがされた木は、はがれた場所から乾燥して亀裂が入り、やがて立ち枯れてしまいます。仮にそのまま育ったとしても、用材として一番高く売れる部分がダメになってしまい、材木としての価値が低くなってしまいます。

 実際に見てみると相当なもので、村有林では10年生~30年生ほどのヒノキが軒並みやられていました。現在のところ、応急的にこれを防止する策としては、スズランテープを根元に巻く方法があるそうですが、大変な手作業です。

 村では、里山でのイノシシや鹿、サルによる農作物食害だけでなく、熊によるこうした被害など、農林業での問題が大きくなっています。