ありがとうございました。

2006-12-31 | 将棋
いよいよ大晦日。今年は色々とありましたが、それでも一年は早く感じますね。来年も頑張ります

毎年恒例の新春テレビ番組はこのようになっています。

一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
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今年も残り2日。

2006-12-30 | 将棋
昨年と同じく嫁さんの実家(浜松)に来ています。柊は同い年のいとこと大はしゃぎで遊んでいます


昨日の王将戦挑戦者決定戦は佐藤棋聖が勝って挑戦権を獲得。佐藤棋聖は今年度4回目のタイトル挑戦、5回目の出場です。これだけ出ると多忙を極めるでしょうがうらやましいですね。僕も頑張ります。
第1局は1月11・12日です。
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休暇。

2006-12-28 | 将棋
今日から5日の指し初め式までは予定がなくお休みです。更新はちょくちょくしようと思っています。

明日29日は王将戦挑戦者決定戦佐藤棋聖-丸山九段戦が行われます。中継は毎日インタラクティブです。
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仕事納め。

2006-12-27 | 将棋
午後から千駄ヶ谷で来春から始まる仕事の打ち合わせ。終了後、連盟に。
棋王戦挑戦者決定戦(佐藤棋聖が勝って1月6日の第2局で挑戦者が決定)を観戦中に名人戦に関しての情報が入りました。
名人戦等について(連盟ページ)

心配された王将戦、朝日オープンとも存続です。棋士として「戦う場」が減ること程、悲しいことはありませんからとても嬉しいです。朝日・毎日両社には心から感謝したいと思います。
名人戦問題はこれで一応は決着かもしれませんが、この件で多くの方にご迷惑を掛けてしまったというのは事実。来年はその信用を取り戻す年です。

将棋界は名人戦問題に始まり名人戦問題に終わるという一年だったと思います。我々棋士は日々、色々と考えさせられました。

個人的には竜王戦です。開幕前に「今までで最高の将棋が指せれば」と思っていましたが本当にその通りになり、しかも勝つことができました。この激闘は忘れません。
熱戦が多かったことも手伝って、いつも以上にコメントを頂きました。ありがとうございました良い将棋を指せば将棋界は盛り上がるんだなということを肌で感じることができました。来年も頑張ります
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棋聖戦最終予選対北浜七段戦。

2006-12-27 | 対局

竜王戦が終わり今度は挑戦者を目指す戦いです。棋聖戦最終予選は2勝通過2敗失格システムでベスト8からトーナメントです。

振り駒で先手に。北浜七段の一手損角換わりに早繰り銀模様。銀河戦対阿部八段戦と同じに進みました。

             

阿部八段戦では▲5六銀としましたが▲6六歩と手を変えました。その時の感想戦で出た手です。以下△7五歩▲6七金右△7六歩▲同銀と後手の攻めを迎え撃ちました。

             

具体的な目標がない将棋になってしまったのでここではイマイチと感じていました。以下△5四歩▲6五歩△5五銀となり難解な中盤戦へ。

             

▲6四歩と突いたところ。△6六角を受けるには▲7七桂ですが(受け一方の手では駄目)△8七歩成▲同金△7四歩で金を追われてしまいます。この▲6四歩が入れば△3四飛の横利きが消えるので▲7七桂と受けておいて金が追われません。実戦もそのように進み難しいところはあったものの勝ち。図では手抜きで△6六角と勝負されていたらあまり自信がありませんでした。

勝って幸先の良いスタート。昨年は1勝2敗で敗退してしまったので今年は頑張りたいと思います。年内の仕事は終了。

本日27日(水)は棋王戦挑戦者決定戦第1局。中継は棋王戦中継サイトにて。

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明日対局。

2006-12-25 | 将棋
明日は棋聖戦最終予選対北浜七段戦です。頑張ってきます。
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有馬記念。

2006-12-24 | 競馬
行ってきました
とにかく凄かった。それに尽きます。4角手前の脚が凄すぎました。生で見れて本当に良かったです
今日も外れてディープが勝ったレースで馬券を当てることはほとんど出来ませんでしたが、すごい走りを見せてくれるので悔しさは全くないんですよね。馬券なんて二の次と思わせれくれる程のすごい馬でした。僕は間違いなく生涯競馬ファンですがディープを越える馬は現れるのでしょうか楽しみに待ちたいと思います
今日は久々にU田さんの叫びも聞くことができたし本当に楽しい一日でした

※バルク陣営は「このような流れ(早い流れ)が良くないのかも」いやぁ、逆の読みをしてしまいお恥ずかしい
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明日は有馬記念。

2006-12-23 | 競馬
今日は実家に来ています。柊はじいじに将棋を教わっていました

さて、明日は有馬記念です。各競馬場、ウインズで配布されるレーシングプログラムに僕が書いた文章が載ります。歴史的大一番のレープロに自分の名前が載るなんてこんなに名誉なことはありません。家宝にして孫の代まで自慢します
僕はもちろん現地観戦です
予想は
◎ディープインパクト
○コスモバルク

で行きます。有馬記念で有終の美を飾ったケースは意外に少ないのですがディープならやってくれると思います。
対抗はコスモバルク。ジャパンカップのような上がりの競馬よりも早い流れで上がりがかかる競馬のほうが良さそう。今回は強力な先行馬が揃ったのでバルクにとっては絶好の展開になるのではないでしょうか。
3番手以下は手広く三連単、三連複、◎○の馬単で。
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第19期竜王戦総括。

2006-12-22 | 将棋
開幕前インタビューで自信があると言ってはみたものの(自信がないと言う人はいませんが)自分が佐藤棋聖に勝つという姿がイメージできませんでした。今期の対局数、勝ち星は倍くらい違うしこっちはタイトル挑戦もできていません。直近の対戦では2連敗しています。不安だらけでしたが9月以降、将棋に費やせる時間が増えたので戦えるのではないかという希望も持っていました。不安のほうが大きい状態で開幕を迎えました。

第1局、チャンスらしいチャンスはなく完敗。「やっぱりか」と落ち込みました。

第2局、大激戦の末、負け。実際はどうだったか分かりませんが自分では中盤以降は押し気味に進めることが出来たと感じたので戦えるという手応えを掴みました。
ただ2連敗というのは重たい事実。第2局と第3局の間は竜王戦で負ける夢を何度も見ました。

第3局、終始苦しい将棋でしたが終盤で△7九角という手が出ました。この手は前々から読んでいたわけではなく「絶妙手が落ちていた」という感じです。この手が出現したことにシリーズの運を感じます。この将棋が大きかったです。

第4局、この将棋はどんな展開になっても最後は勝つと思っていました。なんとなくですけど。それ程、第3局の勝ち方が奇跡的だったということです。

第5局、ここからが本当の勝負だと思いました。難解な将棋の末に勝ち。良い内容で勝てたので希望が膨らみました。

第6局、流れはこちらですがそう簡単に行くとは思えませんでした。振り飛車うんぬんではなく納得行くまで考えられなかったのが敗因です。
内容完敗、時間も余してという第7局に向けて嫌な負け方。
「振り飛車だから参考外」と思うしかありませんでした。

そして第7局。最後だし悔いが残らないように納得行くまで考えて指そう。それだけを決めて家を出ました。攻勢という好きな展開になったこともあり落ち着いて指すことが出来ました。

今回の七番勝負は本当に苦しい戦いでしたがこの経験はかけがえのない財産です。
改めて将棋の厳しさ、深さ、難しさを実感しました。
あまりにも精神的に厳しかったのでもうこんな思いはこりごりだという気持ちとまたこんな勝負がしたいという気持ちが半々といったところです。

年内も対局がありますし、対局が続きます。年末年始はゆっくりしてまた頑張りたいと思います。ありがとうございました。
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竜王戦七番勝負第7局。

2006-12-22 | 対局
帰宅しました。例によって振り返ります。

1日目:振り駒で先手に。後手番になったら追従するつもりでしたが主導権を取れないので先手番が欲しいと思っていました。
2手目△3二金の連投には驚きましたが4手目△4一玉を見て佐藤棋聖が△3二金にこだわった理由が分かりました。この手がいい手でした。しかし4手目にして早くも新手とは将棋にはまだまだ可能性があるんですね。
先手としては▲2七歩:△8四歩型の矢倉にしたいのですが、それができません。例えば▲6八銀とすると△3四歩と突かれて▲2七歩:△8三歩型の矢倉になってしまいます。よって5手目は▲2六歩として▲2六歩:△8四歩型の矢倉に。これは少し妥協した手順と言えます。△4一玉をとがめに行くなら相掛かりなどもあるのでしょうが、最終局なので矢倉にと思いました。
2手目△3二金に対して▲2六歩なら△8四歩で角換わりの出だしに合流します。なので△3二金は角換わり党の人にはあまり効果がありませんが矢倉党にとっては厄介な手になるかもしれません。ただの挑発ではありませんでした

▲3七銀から3筋交換の▲4六角:△6四角対抗型に。
手順は違いますが47手目は一年前にNHK杯戦で井上八段と指した将棋と同じ局面です。ここで後手の選択肢は△7四銀と△9五歩という認識だったのですが△8四銀という手があったとは。これに対して▲3六銀と立つと△6九角の筋で狙われるので角交換して▲4六銀と受けにも使えるようにしました。
52手目は攻められる手を考えていましたが、どれも互角以上に戦えると感じていました。△7三銀にはビックリしましたが指されてみればなるほどの一手で「攻めろ」と言われると有効な攻めがありません。この辺りの駆け引きは矢倉ならではです。攻めもないので△6五歩~△3九角を防ぐ▲5七銀を封じ手に。

夕食後、控室でボクシングを見て21時に自室へ。21時半頃に布団に入りました。「2年前はあまり寝られなかったんだっけ」などと思い出していました。2年前は勝ち負けに直結する局面だったのですが今回はまだまだこれからという局面。すぐに寝られるだろうと思ったのですが・・・。あれこれ考え出したら気になってしまいました結局、寝たのは1時過ぎだったと思います。

2日目:△9五歩▲4六歩までは予想通り。次の△6二銀は考えていませんでした。攻めるならここしかないと思い▲4五歩と仕掛けました。
65手目▲4六銀と出た局面では△6二銀を使うのに2手掛かるのと右桂の働きの差で指せると思っていました。
千日手模様でしたが千日手にはなりません。71手目▲2四歩が感触の良い手。飛角交換は▲5二角と打つ手が▲4一角成、▲4一角打などを見て厳しい手になります。2筋と3筋に歩が立つのでこれは先手良し。
81手目は▲1六飛のつもりだったのですが△3五歩で攻めが細いことに気が付いての予定変更。再度△3八馬なら▲2四飛と歩を取ってから▲2六飛△4八馬▲1六飛のつもりでした。
この辺りは指せるとは思いましたが具体的な攻略手順がないのでどうかなと感じていました。
103手目▲3五歩と打って局面が考え易くなったと感じました。
飛を取って勝ちになったと思いました。この後は「慎重に慎重に」と言い聞かせていました。
123手目▲2四歩~▲5七角が見えて勝ちを意識しました。
135手目▲4四角のところは少し複雑な手順なので何度も何度も確認しました。

勝って4勝3敗で防衛。本当に苦しいシリーズだったので勝ちが決まった時は涙が出そうなくらい嬉しかったです。応援ありがとうございました。

10月からピリピリしている状態が続いていました。その緊張感から解き放たれて打ち上げではいつも以上にお酒がおいしく感じました

今夜にでも竜王戦総括を書きたいと思います。
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