今年度の対局は先日の棋王戦で終了。対局数は58でこの部門は1位になりそうですが、年明け時点でチャンスがあった順位戦、棋王戦、NHK杯、朝日杯、棋聖戦とことごとく負けたので、今は負けのイメージしか残っていません。次の対局も決まっていないという状況ですので、ブログも春休みに入ります。
明日18日(金)は棋王戦五番勝負第4局。
19日(土)前夜祭、20日(日)ともに中止になっていますので、お出かけの予定だった方はご確認をお願いします。
朝8時半、最寄駅に自転車で行くと駅に入れず、タクシーを待ったのですが5分程しても進まないので、意を決して千駄ヶ谷まで自転車で行くことにしました。道は知っていたので、順調に進んで1時間で到着。始まるまではいつもと違う感じでしたが、始まってしまえば盤上に集中出来たと思います。
将棋は「やや不利→やや優勢」という流れだったのを「やや不利→必勝」と誤って判断してしまい、まだ1手勝ってる、まだ半手勝ってると思いながら指していたらとっくに負けになっていました。有利と判断する形勢判断は油断を招くだけでほんとに意味がないです。しかも感想戦ではこっちが勝つためにはいくつかのハードルをクリアする必要があり、全然簡単ではない将棋でした。
今期の棋聖戦は戸辺君に逆転勝ち、天彦君に逆転負けでおあいこなんでしょうが、タイトル戦への道が次々に閉ざされていくのは残念です。
新年度の4月~5月、昨年は棋聖戦と王位リーグでそれなりに対局がありましたが、今年はそれがないので、月1ペースになりそう。これも実力なので仕方がなしです。
本日15日(火)は王将戦七番勝負第6局▲久保王将(3勝)-△豊島六段(2勝)の2日目。
毎日jp:将棋にて。
昨日の王将戦。振り飛車ペースに見えていたのが、67手目▲3二竜と張り付いたところではもう居飛車が勝ち易い局面になっているとは、やはり将棋は恐ろしい。その後、77手目▲4四歩の強烈な叩きが入ったところでは居飛車勝勢か、と思わせましたが、まだ大変とは・・・難しい。結果は▲豊島六段が勝って2-3。
今日は携帯中継が3局。王位リーグ▲羽生名人-△吉田四段戦での△吉田四段の昼食注文を見て「どっちかで良いから食べたい」と思ってしまった(笑)
新棋戦の話題を2つ。
リコーと日本将棋連盟が、女流将棋最高峰タイトル戦「リコー杯女流王座戦」を設立(将棋連盟)
阿久津 主税七段 著 将棋のチカラ(白水社)
阿久津七段による将棋、将棋界のことが分かる本。戦術書ではないので初心者から高段者まで楽しく読める内容です。本書のタイトルやNHK将棋講座の「目ヂカラ」は阿久津七段の名前から主税(ちから)です。
中原誠名局集(日本将棋連盟 刊行・販売 毎日コミュニケーションズ)
こちらは説明不要でしょう。有名な▲中原-△米長戦での▲5七銀。あまりにも綺麗な一手で、直前の▲3三歩がピッタリ入る(△2二玉には▲3一角がある)のも素晴らしい将棋。
僕との対戦(H16・1・10・王位戦予選)も掲載して頂きましたが、攻めても攻めても全然効かなかった、という印象が残っている一局です。
さて、息子との四枚落ち。
四枚落ちの定跡は難しいので、矢倉に囲って棒銀を教えています。
この日の2局目では、言ってもいないのに穴熊にして来ました。理論的には△73桂が跳ねても当たらないし、手数も矢倉に組むより1手多いだけだし、香車がいないから端攻めもないしで悪くはないんですが。二枚落ちで上手に香車があったら端を攻められて、正確に受けられないから全然ダメでしょうけどね。
中盤で▲7七桂と跳ねてきたので
「そういう手は良くないよ」
と言ったら
「だって久保さんやってたよ。」
むぅ、確かに。