年度終わり。

2009-03-31 | 将棋
棋王戦は△久保八段が勝って、3勝2敗として、初タイトルとなる棋王を獲得。振り飛車党のタイトル保持者は藤井九段以来ですから、久しぶりです。
これで新年度はA級よりB級1組のほうがタイトル保持者の人数が多いという、近年の実力拮抗を象徴するような事態になりました。調べたわけではありませんが、B1にタイトル保持者3人というのは普通に考えれば初めてのことだと思います。


今日で年度が終わりますが、初めての後手番勝ち越しという歴史的な一年になりました。
初めて「後手」勝ち越し 08年度公式戦(毎日新聞)

「将棋は先手有利」が定説でしたが、そうとも言えなくなってしまいました。これからは、どんな時代になっていくのでしょう。って他人事ではありませんが


将棋大賞決まる 羽生名人が2年連続最優秀棋士賞(毎日新聞)

僕は優秀棋士賞を頂けることになりましたが、勝率5割台では複雑な気持ちです。次は堂々と受賞できるように頑張らないといけません。
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今日のこと。

2009-03-30 | 将棋
今日は葛飾が生んだスーパースター歓迎の集いでした。
宝木塚小学校の先輩であり、プロ・フリークライマーである平山ユージさん(ブログ)とは初めてお会いしました。
とても謙虚な方ですが、クライミングには熱い思いを持っておられて、お話していてそれがひしひしと伝わってきました。クライミングと将棋、ジャンルは全く違いますが、とても参考になりました。この競技の映像を見たのは初めてですが、会場の小学生同様、僕もその迫力に圧倒されました。平山さんのブログにリンクが張ってある日産HP:スペシャルコンテンツからも映像が見れますが、想像が付かないほどすごい世界だと思います。今日の貴重な経験を新年度に生かしたいものです。

心配していた講演も無事に終わり、ホッとしました。素晴らしいイベントを開催して頂きました宝木塚小学校、葛飾区教育委員会ほか、関係各位の皆さまに厚く御礼を申し上げます。

今月は聖学院中学・高校同窓会主催の祝賀会、今日のイベントと、卒業後も気に掛けて頂けるのは本当に嬉しいことですね。


棋王戦最終局▲佐藤棋王-△久保八段は18時現在、難解な終盤戦のようです。どちらが勝つでしょうか。
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明日棋王戦最終局。

2009-03-29 | 将棋
明日30日(月)は棋王戦最終局、佐藤棋王(2勝)-久保八段(2勝)が行われます。
久保八段2連勝の後、佐藤棋王が2連勝を返して最終局。年度末の大一番を制するのはどちらでしょうか。
中継は棋王戦中継サイトにて。
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詰将棋。

2009-03-28 | 将棋
明日29日(日)は詰将棋解答選手権が行われます。選手権ブログでは速報があるんだとか。

小言妻氏は僕が遅いとバカにしているけども、僕が遅いというより宮田君ら一部の人が早すぎるんですよ。
宮田五段インタビュー(選手権ブログ)を読みましたが、詰パラ3月号6時間半て。しかも本将棋以外の問題も含みって。

僕なんて自慢じゃないですけど、3月号のある問題1問で6時間半以上かかりましたけど(笑)僕は詰将棋を解く習慣が付いたのが大人になってからなので、もっと早くやっておけば良かったです


講演原稿、書き終わりました。講演経験が豊富な瀬川さんにおおよその文量などを聞いて書きました。活字になるわけではないので、細かい言い回しとかを気にする必要がなく、思っていたよりも早く仕上がりました。後は、うまくしゃべれるかどうか。


明日の高松宮記念はスリープレスナイト、アーバニティの2頭軸3連単総流しで。
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DSハチワンダイバー。

2009-03-28 | 将棋
昨日、早速連盟普及部に問い合わせたところ、大盤が借りられることになったので、取りに行って来ました。大盤と言っても黒板やボードに貼り付けるタイプなので、軽くて楽ちんです。


DSハチワンダイバー買いました。ストーリーモード、二こ神戦は、二こ神が大模様を張ったあたりから始まるのですが、原作通りに矢倉から穴熊に潜って快勝しました
コンピューターの棋力は市販されているパソコンソフトほどは強くないので、自分そんなに強くないんだよな、という方でも十分に楽しめるものだと思います。
「ダイブ」を使うと10秒ほどダイブした後、コンピューターが良さそうな手を教えてくれる、というのも面白い機能です。試しに使ってみたら、僕から見てもそこそこの手を教えてくれました(笑)

柊は、横でずーっと見ていて、エンディングに出てきた「なるぞう君」に大喜びしていました。ただ、自分では指したくないそうで(負けるのが嫌なんでしょう)「けいばじょう(ダビスタ)がいい~」とか言い出す始末。
優駿最新号の表紙、ロジユニヴァースを見て「これ、よこやまのりひろ。このおうまさん、にげきったんだよ」
付録DVD、ダイワスカーレットの有馬記念を見てスタート直後に「これしってる。13ばんにげきり、いちばんうしろにいた14ばんがおいこんで2ちゃく」
本当、そんなに好きなら競馬の道に進んだほうがいいと思いますよ。
再び将棋に興味を持つのはいつになるんでしょうね
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告知。

2009-03-27 | 将棋
昨日の日記の補足。本業以外に時間を取られるのが嫌なのではありません。ネット事業は自分が好きな分野でもあるので、委員会に入ってやるのは全く苦になっていませんが、準備した分がそのままスムーズに進む状況であって欲しい、ということです。


お知らせが遅くなりましたが、来週30日、葛飾が生んだスーパースター歓迎の集い(将棋連盟HP)という行事で、初めて講演のようなものをします。今日は、その原稿を書きます。書き始めたところで、将棋というゲームの説明で息詰まったので、用意できれば大盤を持って行くつもりです。

夕飯前には書き終えて昨日発売されたDSハチワンダイバーを買いに行きたいのですが、どうなりますか。最近、柊が全く将棋をやらないので、これで釣ろうかと(笑)
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王将戦終わる。

2009-03-26 | 将棋
王将戦第7局は△羽生王将が勝って4-3で防衛。

羽生王将戦5連覇…深浦王位を降し 4冠を堅持(毎日新聞)
羽生、緩急自在の指し回し 王将戦逆転防衛(毎日新聞)

注目の一局は△羽生王将の注文で△8五飛戦法に。近年は減少傾向にあり、羽生王将自身も久々となる同戦法を最終局に持ってくるとは、誰もが意表を突かれたのではないでしょうか。
羽生王将は4冠を守り、タイトル通算は72期。72期ってすごい数字ですね・・・。



以下、ここ数日のことを簡単に。


一昨日、対局後に連盟徒歩1分のところにある中華で夕飯。徒歩1分というのが便利で、関係者が誰かしらいることが多いです。
僕は愚痴が多かったわけですが、帰りのタクシーで先崎さんに色々と心配してもらい、少し気が楽になりました。電車がある時間なのにわざわざタクシーに誘ってもらい話して頂き、嬉しかったです。


昨日、競艇に誘って頂いていたので、初競艇に行って「万哲予想競艇版」を拝聴する予定が、急遽ネット事業委員会の呼び出しが入ってのでそちらへ。午後2時~棋士会だったので、呼び出しがありそうな気はしていたのですが、やっぱりでした。
何日か前にも書きましたが、ネット事業委員会は幾つかの問題を抱えていて暗礁に乗り上げている、という状況です。現在は、皆さんにとてもお願いを出来る状況にないことは分かっていますが、将棋連盟がネット事業を開始する際には、改めてお願いに上がりますので(上がると言ってもここにですが)是非とも宜しくお願い致します。
タイトル保持者がこんな暗いことを書いていたのでは、棋士を目指そうという子供が減ってしまいそうなので、暗い話題はやめて、明るく行こうと思います。


今日は理化学研究所「将棋思考プロセス研究」の実験でした。

この研究は07年に始まっていて、現在進行中です。詳細は下記、当時の発表をご覧下さい。

理研-富士通が脳機能活動に関する共同研究プロジェクトを開始(富士通)
理研-富士通が脳機能活動に関する共同研究プロジェクトを開始(理化学研究所)

駒が配置されている図面を5秒見て記憶し、パソコン上の画面に並べる、という作業をしましたが、僕は記憶力が良くないので過去に参加した棋士の中でもワーストだったのではないかと・・・
常識的な形(矢倉、美濃など)ならばプロ棋士は間違えようがないのですが、ランダム配置の時は将棋の知識があまり生きないので、記憶力勝負になります。僕はトランプの神経衰弱で嫁さんに歯が立たないくらいなので・・・。


早いもので、桜が咲き始めました。同時に、虫達も戻り始めました。どうやれば虫嫌いが直るんでしょう。嗚呼、また暗い話題だ(笑)
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王位リーグ2回戦、先崎八段戦。

2009-03-25 | 対局

先手番で相矢倉。

 

              

 

▲3五歩に△同銀と取ったところ。ここから▲3五同角△同歩▲3四歩と強攻して良し、かと思いましたが△4九角と打たれて、攻めが細いので大変な形勢でした。この大局観の悪さは直りそうにありません。

 

              

 

難解な戦いが続き、△3一桂と受けたところ。ここでは▲8一金と桂を取って▲4三桂と▲2八桂を狙うべきでした。▲4三桂だけでは心細いと思ったのですが、▲2八桂の両取りもあったとは。

 

実戦は2図から▲2三銀成△同桂▲5五歩としてしまったので△3二銀と受けられて攻めが切れてしまいました。

以下、入玉を確定されて、自玉が一度も攻められることなく投了。

 

昨年に続いての2連敗スタート。最後まで頑張ります。

 

これで今年度の対局が終了。成績は27勝21敗、0.563でした。

昨年度、初めての5割台になったと思ったら、また下がってしまい、先行きが思いやられます。当ブログでも敗戦解説が多く、これでは続かないので4月からの新年度は良い成績を残したいです。

 

本日25日(水)・26日(木)は王将戦第7局、羽生王将(3勝)-深浦王位(3勝)。最終局なので、先手後手は振り駒となります。いよいよ、最終局、どうなるでしょうか。

毎日jp-将棋にて。
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明日対局。

2009-03-23 | 将棋
明日24日(火)は王位リーグ2回戦、先崎八段戦です。
このリーグは1敗までの事が多く、もう後がありません。今年度最後の一局、頑張ります。
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北九州ハイビジョン将棋フェスティバル。

2009-03-22 | 将棋
小倉より戻りました。振り返ります。


9時半~指導対局。開始1時間で右腕が痛くなる。いつから、こんなんになったのでしょう


13時~ペア対局(▲山崎七段・里見倉敷藤花-△神吉六段・矢内女王)の解説。笑いを取ったのは神吉六段ですが、将棋は予想通り?▲ペアの勝ち。


14時~トーク。
実は神吉さんとまともに話をするのは、かなり久しぶり。飛び入りで数分だけ参加してもらった08年3月の第1回大和証券杯女流最強戦・決勝大盤解説会、将棋会館でちらっと、というのを除くといつ以来でしょう。もしかしたら、05年7月の黒部将棋祭り以来なのかもしれません。
久々の神吉さんの話術と物真似がツボにはまり、身動きが出来なくなるほど笑ってしまい、失礼しました。

ここでも話題になりましたが、今日はNHK杯戦決勝戦▲森内九段-△羽生名人の放送日でした。「羽生名人の△9四歩が妙手で逆転勝ち」という締め方をしましたが、これは誤りだったことが感想戦で判明。△9四歩には▲6二金△同玉▲6一金から、後手玉に詰みがあったのです。詳しくはNHKテキスト、専門誌をご覧下さい。
よって「△9四歩が素晴らしい頑張りで、逆転に結び付いた」が正しかったです。弱い解説者で申し訳なかったですm(__)m


15時半~記念対局▲谷川九段戦。
記念対局だけは解説室が別に用意され、お客さんは大型スクリーンでその映像を見て、イヤホンで音声を聞く、という形式。なので、お客さんが笑っていても、何で笑っているのかが対局者には分からず、気になりました(笑)
将棋は力戦から激しくなり、最後は谷川先生にしては珍しい終盤戦のミスで、拾わせてもらいました。


1泊2日という短い滞在でしたが、主催のNHK北九州放送局・北九州市西日本産業貿易コンベンション協会、関係各位の皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。
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