昨日の叡王戦の組み合わせ発表に電話出演しました。
過去２回は自分の意思で不参加だったので、ソフト戦がなくなって全棋士参加になった今回から出るのは申し訳ないとは思いますが、精一杯やりたいです。
電話出演は依頼があった後にニコ生の将棋担当者に出てもいいんですかと確認したら、ぜひ、とのことだったので出させてもらいました。温かいコメント、ありがとうございました。
ニコ生はフットサルや競馬の企画もやっていただき、勝手に愛着を持っているので、今後も視聴者の方に楽しんでもらえるよう、頑張りたいと思います。

番組全体の感想としては将棋連盟書道部の顧問をされているという書家の先生が全現役棋士の名前を書きあげたわけですが、嫌な顔ひとつせずにこなしているのはすごく印象に残りました。
全棋士のエピソード、人柄を紹介した永田さん、大川さんのコンビもとても良かったです。

一昨日はダービーで東京競馬場。囲碁の大竹先生ら各界の方にお会いしましたが、藤井四段の話をされることが多いです。

昨日は棋士総会、終わった後はいつものメンバーで食事に行きましたが、戸辺さんは速攻で食べて東竜門(関東若手棋士)の打ち合わせへ、と相変わらず忙しそうでした。

名人には和服のことも聞きましたが「あれはゴマチャンではない」と。
と言うか、ゴマチャンをあまりご存じない様子でしたが、今はもう有名じゃないんでしょうか。
タマちゃん？(2002年に多摩川に現れた)とか言ってる人もいたし。

30日(火)19時～叡王戦 予選 組み合わせ発表

この番組の話題になった時に村山が「天彦さんも電話出演すんの？」と聞いてましたが、そもそも叡王は予選には出ません。
今期からタイトル戦になった叡王戦は6月に開幕とのことで楽しみです。

名人戦は初めて先手番が勝って名人の3勝2敗に。
盤外の話ですが、本局の天彦の和服ってゴマちゃんですよね。。。加藤先生が「相手がモスグリーンのスーツだと闘志がわかない」と言ってましたが、相手の着物にゴマチャンがいたら和んでしまいそう。。。今度、白瀧呉服店に行ったら見せてもらおう。

本局では名人、控室に布団を注文て、斬新な新手。
対局場と宿泊場が異なる場合、対局場にも各自、部屋が用意されてそこで食事をします。確かにそこで横になる場合は座布団をまくらにするくらいしか手が無いんですが、わざわざ布団。。。よほど布団で寝るのが好きなのかと。

このあたりの話は朝日新聞：将棋に詳しいです。


28日(日)放送のNHK杯、久保王将－宮田六段戦は解説を担当します。NHK杯は宮田六段、松尾八段、といった同門の棋士の解説をすることが多いです。

23日は棋王就位式がありました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は永世棋王ということで表彰やスピーチも多く加藤先生にもお祝いの言葉を頂きました。加藤先生が「渡辺さんが竜王を連覇している理由がわからなかったけど、わたくしの将棋を勉強していると知って、納得がいった」というのは良く出てくるネタだと思うんですが、この日も笑いを取っていました。2011か2012の竜王戦での打ち上げで加藤先生に質問した手は昭和54年1月、中原先生との王将戦第４局、38手目△45歩なんですが、しばらくやってないので図面の張り方が思い出せないのと、その話は長くなるので、また来週にでも。

藤井四段は19連勝で竜王決勝トーナメント入りですか。気は早いですが初戦の相手は5組優勝の増田四段で現役最年少棋士と2番目に若い棋士の対戦です。竜王決勝トーナメントに入る前に他の棋戦がいくつかあると思いますが、この連勝はどこまで続くんでしょうか。
将棋連盟モバイルがこの将棋を無料中継していました。途中で重いと感じたのは気のせいじゃなかったようで、多くの方がこのアプリを初めて使ったと思うと普及効果は計り知れないものがあります。

将棋連盟の会見前に三浦九段にお会いして、ご迷惑をお掛けしたことをお詫びしました。
三浦九段からは「お互いに傷を負ったけど前向きに」などと返答をもらい、同席した佐藤会長からは「今日をもって終結として一緒に頑張っていきましょう」とありました。
連盟の会見後には本件に関する取材を受けました。
詳しくは将棋連盟から発表があった通りで、今後は今まで以上に将棋界の発展に努力していきます。将棋ファンの皆様にも改めてお詫び申し上げます。

後手番でしたが早々に千日手になって先手番に。指し直し局は角交換振り飛車を相手にどう打開するか、でしたが、やや分が悪い仕掛けになってしまい、ジリジリと苦しくなった将棋でした。負けて1勝4敗でリーグを終えました。
2回戦から後輩相手に4連敗というのは深刻に受け止めないといけないですし、巻き返せるように6月から改めて頑張りたいと思います。

電王戦が終わりました。△56角から一気に攻め切ってしまうんですね。
佐藤康会長も印象に残った手として言及していましたが、1手前の△62飛の段階で△56角が成立するのを読み切るのは人間には難しいように思いました。
自分は2012年に米長先生の対局の解説をしましたが、以降はソフトが強くなるのを目の当たりにすることになります。2013年～2015年の団体戦は様々なドラマがありました。2016年からは叡王戦の優勝者が対戦しましたが、今はPONANZAだけでなく他のソフトもかなり強くなっています。電王戦に出場した対局者、ソフト開発者の皆さん、お疲れ様でした。


明日22日(月)は王位リーグ最終局、菅井七段戦。

※本局は携帯中継があります。

Abema TVでの中継もあります。

今日は電王戦第２局。いよいよソフト対人間の最終決戦です。名人も状態は良さそうなの好局を期待します。

ニコ生：将棋

戦型は2手目△42玉からの角換わりですか。ニコ生を見ていますが、参謀の永瀬六段によれば2手目△42玉は9通りの候補のうちの1つ、と。初手こそ意表でしたが、割とよくある将棋にはなりそうです。

名人戦第４局、封じ手は規定の18時半から48分経ってから、でしたね。
封じ手の時間が来て、考えがまとまってないのに封じてしまって、後に後悔したことは自分もあります。そういう意味では封じ手時刻が来ても納得がいくまで考えるのは好手ですが、3人の立会人が部屋にいる状況で考え続けるのはなかなかプレッシャーがかかるものです。
棋譜コメントで『18時47分、佐藤が「大丈夫ですか」と盤側に声をかけてから席についた。』とあって意味が分からなかったのですが、続けて『18時48分、副立会人の糸谷八段、豊島八段に座布団が運ばれた。これは廊下で待機するスタッフに、佐藤が要望したとのこと。』
「大丈夫？」というのは座布団なしで座っていて苦しそうにしていた糸谷君を心配したのか・・・。確かに糸谷君が長い時間、座っていることは珍しいけども・・・。同じ立会人でも豊島君ならいつまでもじっと待てそうなのが、また可笑しいです。
それはさておき封じ手時刻を48分過ぎてから、というのは異例で、この将棋を左右する局面だと名人は判断したんでしょう。そしてその判断は正しかった、と。


何日か前の藤井四段テレビ特集の中で待ち構える側として自分もマンガ込みで紹介してもらったみたいですが、今日は18連勝をかけた対局があるんですね。

藤井聡太四段、歴代7位タイ18連勝か！？AbemaTVで竹内雄悟四段戦を緊急生中継(Abema TV)

​昨日は解説番組の収録と取材。解説局が棋王戦第５局だったので、改めて大変な勝負だったことを思い出しました。永世棋王と書く機会が少ないのでまだ実感がないんですが、来週の就位式が終われば違ってくるかもしれません。
取材は自分の事というよりは藤井四段、コンピューターソフト、など将棋界の話題についてで、記者の方も「最近の将棋界は話題が多くて取り上げるほうも大変」とおっしゃっていました。
先日、壊れたドアは一応直っていたみたいですが、応接室を使う方は閉じ込められないように気を付けて下さい。。。

藤井四段については将棋に詳しくない方に聞かれることも多く、最近だと「渡辺さんは何段なのか、何歳でなったのか」と聞かれて「九段の最年少記録を持ってるんだった」と答えたら「普通はそれも破られるんですか」と返されて、まぁ、となりました。
一昨日のＮＨＫ杯は結果を知っていても見ましたが、▲95歩からは1筋～9筋の全てで戦うという珍しい将棋。どう見てもミスが出易い将棋な上に時間が無いのを無難に乗り切るのはすごいなあ、と。

息子の趣味の変遷にともなって今年は野球を見に行く頻度が高いです。自分はヤクルトなんですが、一昨日は東京ドームの日ハム戦に。パリーグの試合を見るのは高校生以来のはずですが、ロッテのすごい声量の応援はあの頃から変わらないですね。
将棋会館と神宮は近いので、免状などの仕事をしてから歩いて神宮に行く、という味のいいパターンを既に今シーズン２回やりました。