後手番で相矢倉に。

　　　　　　　　　　　　　　　

良くある定跡型。△６四角は▲８八銀と引かせないという意味です。

ここで▲２五歩を決めないで▲５七角だったので△３三桂と反発。▲５七角は▲８八金～▲６八金～▲７八金右の狙いですがいつでも△４五歩▲同桂△同桂▲同銀△５三桂があるので固めることが出来ません。実戦は▲２五歩から桂交換に。

　　　　　　　　　　　　　　　

１歩得＋４枚で守っているので後手指し易い局面。ここから△７五桂と打ち▲６八金引だったので(▲７六金のほうが優る)△８四角が次に△８七桂不成▲同金△６六角▲同銀△８六歩の狙いと△７三桂の活用を見た絶好手に。▲５七角は△７三桂、▲４八角と▲３九角は△８七桂不成～角を取って～△８六歩▲同金△同飛▲同銀△６六角で王手飛車がかかるので受けがありません。実戦は△８四角以下▲５七銀△６四歩▲同歩△６五歩▲７五角△同歩▲６三歩成△７六歩と進行。駒得で優勢に。

早い段階で差が付いてしまったので夕食休憩前に終了。勝って５連勝。後半戦もこの調子で頑張ります

夕飯を食べようと入った店に天彦と糸谷四段がいました。糸谷四段は４月のデビュー以降１７勝３敗と勝ちまくっている注目の新人で昨日も朝日オープン本戦で中原永世十段に快勝していました。会話するのは初めてでしたが僕の想像とは違って良くしゃべるし、普通の高校生でした。

他の対局を終電まで見て帰宅。

明日はB級2組順位戦対小野八段戦の対局です。５連勝目指して頑張って来ます

今日は午前中から免状署名。午後２時～棋士会。名人戦問題が三者協議を待つという状況のせいか思っていたよりも人が少なかったです。

対局だった村が早く終わったので天彦氏と一緒に家で王座戦の検討。序盤、中盤、終盤とそれぞれに見応えがある素晴らしい一局でした。特に終盤戦はすごかったです。△７一香で先手からの攻めが切れているのには一同感嘆。
これで羽生三冠は王座戦15連覇。通算タイトル獲得数も「65」で中原誠永世十段の「64」を抜いて歴代単独２位となりました。気が遠くなる数字です

王座戦が終わり年内のタイトル戦は竜王戦を残すのみとなりました。いよいよです

今日は研究会。メンバーの一人が夕方から用事があるとのことなのでオープン戦で１０秒将棋をひたすら指す。今月は「対局(２)＋練習将棋(６)＋カラオケ(？)」でようやく１０局(曲)到達。くらいの実戦不足だったのでいいトレーニングになりました。１０秒将棋は常に頭が回っているので疲れます

明日２７日は王座戦第３局です。
中継はNIKKEI NET 将棋王国です。第１局、第２局と力戦型が続いていますが明日は何が飛び出すでしょうか。

昨日の夜に録画しておいた「電車男」特別編を見ました。亀戸で一人暮らしをしていた頃、よくアキバで遊びました。若手棋士の日記にも書いてありますがメイド喫茶にも行ったことがあります
一人暮らしを始めたのは高校卒業直後の2003年5月。将棋の勉強に集中する為に始めた一人暮らしでしたが、C級１組に昇級した直後で気が緩んでいたこともあり遊びに集中してしまいまして誰かが見ていると仕方がないので勉強するのですが誰にも見張られていない状況で勉強するのって本当に大変なことだと分かりました。
夜中に寝て、お昼頃に起きるという生活で誰にも邪魔されない自由を満喫していました。
王座戦でいいところまで進んだのでまた将棋中心の生活に戻ったのですがあれがなかったらしばらく遊んでいたことは間違いありません。あの調子で遊んでいたら・・・と思うとゾッとします。いい思い出ですね。と言ってもまだ３年しか経っていませんが。


週刊将棋が届く。
それを見て柊が「パパ」
少し前までは手当たり次第にパパと言っていたような気がするのですが完璧に分かるようになった様子。今週号には僕の写真が４つあるのですが、全部見つけていました。この中には数年前の写真も混ざっているのですが柊が躊躇なく「パパ」と言うのを見るとあまり変わっていないということでしょう

最近は受験生のような生活だったので昨日はよい気分転換になりました。今日からまた頑張って勉強します。

明日２５日森内名人－郷田九段戦で開幕する王将リーグをMSN毎日インタラクティブで対局盤面画像を配信するそうです。先日も書きましたが将棋中継はますます充実していきますね。
今週は・・・

２４日(日)：Ａ級順位戦佐藤棋聖－谷川九段。名人戦棋譜速報
２５日(月)：上記王将リーグ。
２６日(火)：Ｃ級１組順位戦。名人戦棋譜速報
２７日(水)：王座戦第３局。NIKKEI NET 将棋王国
２８日(木)：なし
２９日(金)：Ｂ級１組・２組順位戦。名人戦棋譜速報
となっていて中継が無いのが木曜日だけです。これだけ毎日のように中継があると見る側も大変ですね
僕も家にいる日は中継を見るのですが対局が終わらないとなかなか寝ることができません。順位戦は普通に日付が変わりますからね
これからは持時間によって対局開始時間を変えるなどの見る側への配慮も必要なのかもしれません。

今日は新四段と村を家に招いて将棋を指しました。
「忙しくて家で将棋やる時間がない」と嘆く二人。
「四段になったらみんな１年くらいは遊ぶんだよ」とアドバイスしてあげました。悪い先輩だなぁ

村は相変わらずの食欲で
僕「梨のおかわりいる？」
村「いる。あとさくらんぼも」
僕「さくらんぼがあるとは言ってないぞ」
これには一同爆笑。

夜は焼肉。プロ入り祝いということでいつもとは違うお店へ。僕もここで祝勝会を開いてもらえるように頑張ります

カラオケへ。カラオケ店に行くのはかなり久しぶりでした。学生時代は結構行ったのですが高校を卒業してからは行っていないと思うので４年振りくらいでしょうか？
１．画面をタッチするだけで選曲が出来るようになった。
２．歌い易いようにキーを変更してくれている曲がある。
これが当時と変わっていた点です。

次はボウリングへ。３ゲーム投げてさすがにみんなへとへとになり解散。
将棋→焼肉→カラオケ→ボウリングはさすがにハードで疲れました(笑)

前々から「美容院に行ったら？」と嫁さんに言われているのですがなかなか第一歩が踏み出せません。１回行っちゃえばなんてことないと思うのですがその初回が大変でして。「なんだそんなこと」と思われるかもしれませんが美容院に一度も入ったことがない人間にとっては妙に敷居が高く感じるのです

心配している事は・・・
・若者の流行にうといので店員さんと話が出来るかどうか
・どういう髪型にしますか？と言われても長年変えてないのでどうしたら良いのかわからない。雑誌を見せられても分からないから「お任せします」としか言えない。
・髪型を変えて周囲に微妙な反応をされたらどうしよう

毎回、なんだかんだ理由を付けて床屋に行くのですが今回もいつも通りに床屋に行きました
「短くして下さい」と言ったら
「前も短くしちゃっていいんですか」
と店員さんに心配されてしまいました(笑)
少し短くし過ぎた感もありますが洗髪も楽ですし長いよりはマシです。


午後から連盟に。棋譜のコピーが目的だったので１０分ちょっとで連盟を後にしました
嫁さんに「棋譜をコピーするだけの目的で連盟に行く」と言ったら「移動時間がもったいなくない」と笑われました。
「移動時間は詰将棋を解くからもったいなくない」と力強く宣言したものの実際は眠くなってウトウトするわけでして。
データベースがあれば棋譜をコピーしに行く必要はないのですがパソコンが古いのか旧型のデータベースしか入ってくれないのです棋譜は見れるのですが消費時間が分かりません
パソコンはもうすぐ４年になるのですが柊がHとZキーをはがしたのと牛乳がこぼれて左側のShiftとCtrlキーが不能(右が使えるので問題なし)な以外は元気に見えます。もっとはがしてくれたら踏ん切りも付くのですが(笑)

棋譜は囲碁・将棋チャンネル：銀河戦ページにてご覧になれます。

１回戦は真田七段との対局でした。振り駒で先手番になり矢倉に。

　　　　　　　　　　　　　　

▲３五歩を警戒する△６四角のほうが多数派ですが△４三金右もたまに指される手です。これに対しては▲３五歩が定跡。△４三金右に対して▲６八角だと△７三銀▲７九玉△７五歩と後手に角を上がる一手を省略されてしまいます。

　　　　　　　　　　　　　　

△３四金▲同銀△同銀と金銀交換が行われたところです。この辺りまでは昔からの定跡で奨励会時代に指した記憶があります。△４六角と捌かれてはいけないので▲５五歩△同角▲５六金と先手を取ります。△２二角に▲９六歩が▲９七角を見た絶好手になりました。▲９七角が分かっていても受ける手が難しく、ここでは先手良しのようです。

６０手目の△６三歩では△４六飛としたいのですがこれには▲６四角△６六飛に▲６八飛(参考図)があります。

　　　　　　　　　　　　　　

後手玉は▲６三角以下の詰めろになっているのでこれは先手勝勢。

いい形で初戦を突破することができました。

２回戦は丸山九段との対局でした。後手番になり、角換わり腰掛銀の先後同型に。

　　　　　　　　　　　　　　

ＮＨＫ杯戦：対松尾六段戦と同じような進行を予想していたのですがここで▲２四歩△同歩▲７五歩△同歩▲３五歩が丸山九段が用意してきた作戦でした。こちらは全く予期していなかったので早くも一本取られたという感じです。

▲１五歩を△同歩と取ると▲２四飛△２三歩▲２六飛で後手勝率がかなり低い形になってしまうので△６五歩▲１四歩△６四角と変化しましたが、今まで誰もやったことがない手だけあってさすがに無理なのかもしれません。

　　　　　　　　　　　　　　

△７六歩▲同銀△７七歩が手筋の攻め。△７七歩はぜひ覚えて頂きたい手で▲同桂でも▲同金でも△７五歩に勢いが付きます。実戦は▲同金△７五歩に▲同銀が好手で△同角▲７四歩△６四角▲７三歩成△同角で後手を引くので自信がない展開。▲同銀のところ、▲６七銀左と引くと△６六歩で攻めが早くなります。

　　　　　　　　　　　　　　

▲２三歩と垂らした局面。「飛の横利きが通って味がいい」と思って△４三金右と指したのですがこれが悪手でした。この金を上がってしまったために▲４五銀に△同銀右と取れなくなってしまったのです。(▲同歩がまた銀取りになるので)△５四銀と△４四銀で大事なのは３三と５三に利いている△４四銀です。▲５六銀と交換するのは△５四銀でなくてはいけないのです。図では△４六角▲４七金△３五角ぐらいのほうが良かったと思います。直後の▲７一角が厳しく、ダメにしてしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　

ここまで追って無念の投了。勝負所(△４三金右)で形にとらわれて指してしまったのが悔やまれます。

昨年優勝した銀河戦ですが今年はベスト８で終了　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

今日は朝から免状署名。しばらく行っていなかったので２時間書きました。

お昼を食べながらＵ田記者と競馬談義。凱旋門賞の話になり僕が
「ディープの単勝４倍も付くなら超おいしいじゃないですか。日本で買えるならドカンと入れたいっすね」と言うと
「私はそんなに甘くないと思っているんですよ。そりゃあ、もちろん勝って欲しいですよ。でもですよ、まず最内枠に入ったらどうするんですか？エルコンドルは自在性もあったし好スタート切ったから良かったもののディープは逃げれないでしょう？海外競馬は人気馬はすぐに包まれますからね。二つ目の不安はすごい大雨になった時です。ディープが道悪の鬼の可能性は残されてるとは言え、やっぱり走りなれている向こうの馬のほうが有利ですよ」

でもですよ、不安その１はシロッコ、ハリケーンラン、ディープの３強を警戒してか出走頭数は１０頭を切りそうなので包まれる可能性はかなり低くなりました。
不安その２は天候。こればっかりは祈るかしかありません。降ったとしても克服出来る可能性があるわけですから、楽観的に考えるしかないでしょう。
というわけで１０月１日は歴史的快挙が大いに期待出来ると僕は楽しみにしています。凱旋門賞生中継は１０月１日(日)ＮＨＫ総合テレビ24：02～25：00です。

午後は週刊将棋の取材。もちろん竜王戦七番勝負についてです。今週末で二週間前ですから、あっという間ですね。

明日は書くことがなさそうなので要望がありました銀河戦解説の予定です。