2023年01月13日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[2023年 ロシア 春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業が好スタートを切る]
今年2023年も1月1日から開始されたロシア漁業にとって最も重要で世界最大の漁業となる春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、所謂“Aシーズン”は好スタートを切っている。
操業開始から同年1月10日までの生産量は5万1,700トンで前年同期を1万6,400トン上回っている。
当該操業は、4月9日まで110日にわたり展開され約130隻が着業、極東海域のスケトウダラの年間漁獲量の60%が生産されることになる。
漁業シナリオは例年どおり、カムチャツカ・クリール海域から開始され、西カムチャツカ海域に北上、反時計回りに魚群を追い、3月に北部オホーツク海域で操業を展開し、これを最終漁場に完了すると予想されている。
今年2023年のオホーツク海主要3海域のスケトウダラのTAC設定は89万7,000トンで、Aシーズンの獲り残し残枠は、10月15日から開始されるBシーズンで利用されることになる。