2021年09月16日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[漁業関係者から不安と憤り 北朝鮮弾道ミサイルが石川県舳倉島の約300キロ沖に落下]
北朝鮮が2021年9月15日発射した2発の短距離弾道ミサイルが、能登半島沖の舳倉島から北に約300キロ離れた海域に落下したと推定されることがわかった。
“MRO北陸放送”が伝えた。
日本海で操業を続ける漁業関係者からは、不安と憤りの声が聞かれる。
防衛省の推定結果によると、15日午後、北朝鮮から発射された2発の短距離弾道ミサイルは、変則軌道で750キロほど飛行し、能登半島沖の舳倉島から北に約300キロに位置する日本のEEZ=排他的経済水域内に落下した。
EEZ内にミサイルが落下したのは、おととし10月以来となる。
航空機や船舶への被害はなかった。
県漁協によると、当時、能登町の小木港を出港した中型イカ釣り船11隻が、日本海の大和堆北側からロシア近くの海域にかけて操業中だった。
県漁協小木支所の関係者は、船団の安全な漁を脅かす北朝鮮による今回のミサイル発射に憤りを隠せない。
「うちの船が操業している地点から100キロあるなしの距離に着弾しているようなので、大変なことが起きている。こういう暴挙をやめてもらうしかないので、国に何とかしてもらいたい」(石川県漁協小木支所・白坂武雄参事)としている。
北朝鮮による弾道ミサイルの発射は3月25日以来、約半年ぶりで、当初、政府は2発のミサイルが日本の排他的経済水域の外に落下したとみられるとしていた。
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