黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

宇都宮市中引き回しの刑

2006-02-24 22:20:40 | 旅行
宇都宮市内もやはり雨にそぼ濡れていて、ジャズの町らしい雰囲気が
しないことも無きにしも非ず。東京では雨でも、きっと雪に違いないと
言う妄想めいた思い込みは見事に破壊されました。なんとなく、栃木は
もう東北雪国みたいなイメージがあったのです。

この日泊まるホテルは駅から徒歩2分ほどのところにありましたが、
チェックインまではまだ時間が。少し離れたところにはパルコとかがある、
東武宇都宮駅を中心としたもうひとつの中心地があります。雨は降って
いるけれど、事前に見ておいた地図だとそれほど遠くない感じです。
それに靴下も買わないと(雨続きで乾いていなくて。ユニクロも無印も
道中にいくつかあったけど、原油高のせいか無印もユニクロも値上がりして
いて買うチャンスを逃したのです。せこい私。ええ気後れしましたとも)。
とりあえず、無印がテナントに入っているパルコを目指します。

ところが駅近くから見えているパルコ、歩けども歩けども近づかず。
あれは大道具さんが作ったセットなんだとすら思われました。降り続く
雨、距離の縮まらないパルコ。靴下なんかどうでも良くなってきて、
こうなったら石田純一みたいに素足で靴を履いてやる!と叫びそうに
なった頃、ようやくパルコに着きました。

無印で靴下を買って、時計を見るともうすぐチェックインの時間。ここまで
来たのならここいらで晩御飯を食べる事を決め、ホテルに遅くなります、と
だけ電話を入れて、そのあたりをうろうろしました。

餃子の街と謳う位なのですから、餃子横丁と言えるくらい軒を連ねている
と思っていたのですが、これが・・・吃驚するくらい見つけられません。
私の目が節穴なのか、それとも本当に餃子屋がないのか。

パルコの隣にある長崎屋には幸いにも大きな書店がありました。これ以上
うろついていても餓死するか、道に迷うかのどちらかになりそうでしたので
早速駆け込んで、地域情報を扱うコーナーに向かいます。「おすすめ餃子100店!」
とかそういうタイトルの本を探したのですが見つからず・・・やたら目に
付く「東京なんちゃら」や「京都なんちゃら」に宇都宮市民の控えめすぎる
態度をみたように思います。

それでも栃木の観光ガイドブックのようなものを見つけて、それの餃子特集を
見ます。思いのほか、餃子店がこのあたりに無いことにショックを受けつつも
一店絞り、脳に地図を焼き付けて(買えよ)記憶が消えないうちに店を目指します。

ああ、買えばよかった・・・地図では簡単に見つかりそうな場所にあったのにも
関わらず、同じ道をぐるぐる・・・仕方なしに、目に入った魚屋さんで
その店を訪ねたところ、誰も知りませんでした。仕方ないので、そこの
ご主人お奨めのところを聞いたところ、長崎屋の地下に色んな店の餃子が味わえる
アンテナショップのようなものがあるとの事。ああ、長崎屋。きっと立ち読み
だけした、愚かな旅人に対する仕打ちなのでしょう。もう抗う事無く、生まれた
ままの心で長崎屋に向かいます。
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宇都宮旅程

2006-02-23 22:28:26 | 旅行
雨にそぼ濡れる羽田に降り立ち、わき目も振らずに東京モノレールの
第一ターミナルビル駅に向かいました。事前に宇都宮に向かうには
上野に行く必要があるということだけ覚えておいたので(無謀)、まずは
上野に向かいます。

モノレールの窓から見る東京の街は雨が降っていることもあってか、決して
幸福層には見えませんでした。汚染された河川と倉庫街、何もない汚染
気味の更地。自由が丘やらヒルズやら表参道やらを夢見て上京した、女子の
夢が瞬時に破壊されること請け合いです。無条件に夢見る時代など、遥か
かなたに捨ててきた私にはうら寂しい光景くらいにしか見えませんが、
「NANA」なんかが愛読書の女子には鼻骨が粉砕骨折するくらいのインパクトが
あるのではないでしょうか。

終点の浜松町でJRに乗り換えて、上野に向かいます。人の多さにこみ上げる
ものがありましたが、うっかりサーヤに見られているかもしれません。そんな
事にでもなってしまっては一生の恥です。柱の影で休憩しつつ、ホームにて
電車を待ちます。

上野まで電車で20分ほど。山手線って思った以上に駅があるのですね。
山の手線の内側なんてネコの額ほどの土地みたいな言われ方をテレビなどは
よくされますが、たった一人でほうり投げ出されたら遭難必死です。
あまたの住人が、遭難しないように必死に生きているのかと思うと、感慨
深いものがあります。私にはできそうにないですから。

上野に着いて、宇都宮行き電車の時刻を確認します。発車までは大体30分。
宇都宮までの車中で読む本を探すために、駅中の本屋に立ち寄り物色します。
とは言っても、ここ最近はいい本を見つけられずにいます。好きな作家で
まだ読んでないのがありますが、一人旅で読むのはちょっとヘビー。そんな時
目に入ったのが辛酸なめ子氏のエッセイでした。表表紙の写真でジャケット
買いしました。サーヤコスプレでにこやかに微笑まれる著者のインパクトに
クラクラです。もうそれ以上のインパクトあるものに出会えそうな気がしません
でしたので、早速購入です。

電車の発車までまだ20分あります。セルフスタイルの喫茶店で珈琲を買って
喉を湿らせながら、ページをめくります。「消費セラピー」と銘打たれた
その著作は、作者自らが自腹でさまざまな物を買い求め、癒されたか癒され
ないかを綴っています。これがもう・・・素晴らしい 笑。笑いを押し殺す
のが大変でした。

そのまま読みつづけたい気持ちを抑え、宇都宮行きの電車に乗り込みます。
車窓から見えるのは近所と大差のない町並みでしたので、がっかりした
気持ちを誤魔化すのも兼ねて続きを読みました。行き帰りで1冊と見積もって
いたのですが、宇都宮手前の「雀宮」というやんごとないのか何なのか
よく分からないけれど、気になる駅に着いた頃には読み終わりました。

気が付けば、目の前のおばさんが菩薩系の表情を湛えて、長いすの上で横に
なっていました。頭の中では「Get Wild」のサビが流れました。聞いている
のは綾戸智絵なのに。

電車は宇都宮駅のホームに滑り込みます。
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帰還

2006-02-23 00:54:42 | Weblog
別に静かの海に足跡を残してきたわけでもないし、
マゼランよろしく世界一周をしたわけでもないけど、
無事に帰ってくることが出来ました。

宇都宮では発熱か?と思われるような状態もありましたが、
大事に至ることはなく、それ以外に目だったトラブルも起きる
ことなく、無事に旅程を終えることが出来ました。

マグリット、最高!
コメント (2)
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感想

2006-02-20 13:04:30 | Weblog
搭乗まで一時間くらいしかなかったので、あんまり真新しい空港を
うろうろする事が出来ませんでした。スカイマークエアラインの
カウンターと、2階のレストラン街と、あとは待合ロビーくらい。
もっとも、それ以外に何があるかといえば展望ロビーくらいだけど。

平日、しかも雨という状況にも関わらず空港は混雑していました。
新名所に、新しいスポット好きの神戸住民が行かない訳がありません。
ただ、空港が本当に望む来場者、飛行機の利用者はまだまだ出足は
鈍いとの報道。それを証明するかのように、待合ロビーはがらんと
していました。

空港としての前途は厳しいようです。

ただ、乗ってみると機内はほぼ満席でした。東京行き以外の便が不振の
中心となっているのでしょうね。あと、一部の航空会社・・・。
搭乗を待つ間も「JALだけは乗りたくない」みたいな話を耳にしました。
確かに、JALに乗るくらいならANAに乗るでしょうね。値段もサービスも
それほど変わりないのですから。

JALの前途も厳しいようです(その割に、地上職員の危機感は微塵も感じ
とれないけれど)。


写真は昼食に買い求めたサンドイッチとコーヒー。揺れる飛行機の
中でも食べやすくて、味もなかなか美味しかったです。次は展望ロビーで
飛行機を眺めながら食べたいです。雨降りの日が多くなったので、
春はそう遠くないところにあるように思います。
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ついに

2006-02-20 11:02:30 | Weblog
到着です!

本当に空港があって、機能してるなんて。
いまだに絵空事のような気がします、目の前に
その全てがあるというのに。
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