ようこそRAIN PEOPLES!超バラバラ妄想小説『雨族』の世界へ! since1970年代
「雨族」
断片49-園の内側、赤い空
5.失意
私が正午に私の可愛い女の子のマンションに行くと、私の可愛い女の子は、すでに死後硬直が始まっていた。
私は再び昨夜の夢の感触に襲われ、目を細めた。
強烈な光に包まれたように思ったのだ。
私の可愛い女の子は、舌を巨大ななめくじのように突き出して死んでいた。
絞殺だ。
犯人は言うまでもないだろう。
これで、私の一世一代の冒険計画は、オジャンになった。
彼女なしでは何の意味もない。
さて、私はこれからどうするのだ。
日常に戻り、日々を生きる。
私は再びコンピュータ・プログラマの生活へと戻るのだ。
機械との単調なたたかいへと。
私は匿名で警察に電話して殺人を知らせると、37万円を富士銀行の私の普通預金口座に入れて、私の別の私の可愛い女の子の待つ白いアパートへ帰った。
私には、私の可愛い女の子が、まだ3人いた。
殺されたのは、クロエ。
残りはベティと今日子と「イパネマの娘」。
私のアパートにいるのは、ベティだ。
断片49 終
This novel was written by kipple
(これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。)