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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo SUPER LEGGERI ペダルを磨く

2020-05-13 20:02:44 | 自転車整備 ペダル
Campagnolo SUPER LEGGERI カンパニョーロ スパーレゲロは 1974年に発売されたペダルです
今回はペダル本体を艶が出るまで磨いてやります





クイル型のロードペダルの外環を切り落としピスト型に加工しました
前回はパーツクリーナーを使い油脂汚れを綺麗にしています 今回はアルミで出来た
ペダル本体を磨いてやります カンパのアルミは気持ちの良い艶が出ます






今回は金属磨き剤 ピカールを使います 昔は同じ用途で
メリナと言う商品も有りましたが最近は見なくなりました






現在はこの様な状態ですプレートは黒いアルマイトがされていますが
本体部分はアルミの地肌のままです ここを綺麗にします






ピカールはコンパウンドや練りタイプの用意もしていますが
今回の状態ならピカールケアと言うクリーム状の物で行けるでしょう
作業を始める前の手ですが、作業が進むにしたがいこれが真っ黒になります






綿のウエスに適量取り 指先で根気良く磨いて行きます




徐々に光沢が出て来るこの過程が結構好きです






手先だけで磨きが出来れば良いのですが・・ 整備台から
場所を床に移しました






使えるものは足も使います あまり人にお見せする事では
有りませんが、磨き作業では効果的な方法です






ペダル 1個目でこんな状態です まあペダルを磨こうと思った
時には、こうなる事は覚悟していました(笑)






磨き終わったペダルです とても綺麗な艶が出ています
手足を汚した代償です 全てが許せます




まだ手を付けていない方との違いを比べてみましょう




左が未施行 右が施工後です




未施行

作業前の状態です




施行後

磨きが終わった方です オールドカンパ時代のアルミは
磨くと深い艶が出ます 綺麗ですよね




ではもう片方のペダルも磨きます






先程と同じ様にこちらも磨きました 手足が汚れるのは仕方が
無いですが、カンパ独特なこの艶を得られる喜びの方が大きいです




左右のペダルを並べました






左側と右側のペダルです





ペダルの裏側も綺麗に仕上がっています コンパウンドだけではこの輝きは出ません
ピカールに含まれた油脂分が良い光沢の手助けをしてくれています




今回の磨き作業はこれで完了です





自転車整備で大切な事は安全に走れ壊れない自転車を作る事ですが それに美しさが加われば
気持ちよく自転車に乗れます これも大切な事だと思います





散歩をしていると この様な眩しさを感じる程の花に出会います 綺麗ですね

カンパニョーロ スパーレゲロ クイル型をピスト型に替え美装まで完了しました
この後時間を見付けてグリスアップも行います その時はまたお付き合い下さい

前回の作業 Campagnolo 【 ロードペダル 美装 】

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Campagnolo ロードペダル 美装

2020-05-11 20:02:50 | 自転車整備 ペダル
Campagnolo カンパニョーロのペダル SUPER LEGGERI スーパーレゲロ の整備をしています
その一環作業として美装を行います







CAMPAGNOLO SUPER LEGGERI カンパニョーロ スーパーレゲロ
クイル型のロード用ペダルの外環を切り落としピスト型に加工しました
今回は切削部の仕舞いと美装を行っていきます






上は加工前の状態ですがプレートの外環を切り落とし
今は下の状態になっています 最終的にはグリスアップも
行いますが今回は外装を綺麗にして行きます






それ程酷い汚れでは有りませんが細部の汚れを
パーツクリーナーを使い綺麗にします








パーツクリーナーと歯ブラシを使い 細かな部分を洗浄しています
ただこの段階では回転部分にクリーナーが入らない様に気を付けています
現在も回転は良い状態です 手応えから昔のカンパグリスを使っているかと
想像しています そのままの状態で内部の観察を行いたいと言う思いからです




細部の汚れの清掃が終わりました






次は外環を切り落とした部分のアルミ素材が剥き出しになっています
ここは腐食を防ぐ為に何かの処理をしたい部分です






切削部の腐食を防止する為に塗装を行います
まずはシンナーで油脂分を拭き取ります




塗装部分を残し他に塗料が付かない様にマスキングを行いました






塗装をする部分はごく僅かです でもこう言うのは私の
塗装環境では結構難しいです




まずは塗料の食い付き 密着性を良くするミッチャクロンを
吹きます 一吹きだけで良いでしょう






黒の艶消し塗料です これが元のアルマイトに近い色です
加えて失敗をし難い塗料でも有ります




黒の艶消しを吹きました




もっと吹きたいと言う気持ちを抑えてここで終わりにします
マスキングを剥がすタイミングまで待ちます






塗料が乾燥してしまうまでにマスキングテープを剥がします
乾燥してしまうと剥がすのが難しくなります






とりあえず塗装は過不足なく上手く行った様です
ここから乾燥が進むと艶が引き 本体の色と変わらなく
なって行くのじゃないかと思います 乾燥を待ちます








塗装が乾燥しました 艶消しの塗料は使い勝手が良いので
1本用意しておけば結構使い途が有ります





自転車部品は防錆に気を使ってやると長く使う事が出来ます 大切な事だと思います





小さくて可愛い白い花です 花の名前は知りません
この後ペダル本体も研磨剤を使い光沢が出るまで磨いてやりたいと思います
ただひたすら磨く作業になりますが次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 Campagnolo 【 ロードペダル 外環を切ります 】

次の作業 【 Campagnolo SUPER LEGGERI ペダルを磨く 】

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Campagnolo ロードペダル 外環を切ります

2020-05-08 20:08:45 | 自転車整備 ペダル
Campagnolo カンパニョーロのロード用ペダルはクイル型で本体外側には外環が有ります
今回その外輪を切り落としピストタイプに改良いたします その作業風景をご覧下さい





Campagnolo SUPER LEGGERI カンパニョーロ スーパーレゲロ 1974年登場の
アルミプレートのロード用ペダルです






カンパニョーロがこのクイル型のペダルを発売したのは
1950年の RECORD でプレートが鉄の物でした 
このスーパーレゲロはその当時の形を引き継いでいます






クイル型には外側にこの様な外環が付いているのが特徴です
私も自転車である程度走れる様になるまではこのタイプを
使っていましたが この外環が何故必要なのか分らずこの
恩恵を受けた事も有りません その後はピスト用のペダルを
ロードで使っています




今回はこの外環の部分を切り落としてしまいます






切り落とす部分に墨を入れました 最後にヤスリで成型するので
おおまかな位置での墨です




切り落とすのはサンダーを使いましょう






研磨用の刃が付いています 切断用に交換します






金属の切断用に交換しました 金の卵と言う商品ですが
良く切れる刃です




切断作業は外で行います 切削粉が沢山出るので室内では
後始末が大変です






ペダルを固定する為にバイスに挟みました 傷が付かない様に
木片を併用しています






後で成型する事を考え黄色い墨は残して切るつもりでいます
でもサンダーは結構暴れるので慣れないと難しい作業です






片方を切断しました 切った瞬間に勢い良く口が開きます
軽合金で有りながら弾きの良い硬い材質だと感じます
実は同じ事を選手時代にもしています、その時はいきなり
口が開いたので驚きました






外環の片方を切りました 結構口が開きます
この硬さの物を湾曲させて ペダル本体に固定するのは
難しいだろうな なんて考えながら作業を進めています






もう一方も切りました 黄色の墨を残して思った場所で
切れています






もう片方のペダルの外環も切り落としました





さてこれで外環を切る作業は完了です電動工具を使えば短時間で終わりますが
失敗した時の覚悟も必要です 切り口の仕舞いをやりましょう




整備テーブルに帰ってきました 続きはここで行います






切り落とした外環です 他の物ならキーホルダー等に
加工する事も有りますが、これは使い途が無いですね(笑)






さて切削箇所を成型して見栄えも良くしましょう




削る量もしれているので小振りなヤスリを用意しました
出来るだけ切った事が分からない程度の仕上げはしたいですね





クロモリのロードレーサーですが これにピスト用ペダルを使っています 50年くらい経っています






Campagnolo のピスト用 鉄プレートです
これの形状に似せれば良いですね








ペダルを外してプレートの形を観察します これと同じにするのは
少し困難です自分の感覚で削る事にします




成型と言っても削る所も少なかったのでヤスリで
少し擦っただけで終わりました






指先で触れてもザラツキを感じない様に軽く面取りをしています



 
ここまで作業を進めました、今回の作業はただ外環が必要が無いと言うのでは無く 
クイル型よりピスト用の方が遥かに使った時の感触が良いのでこの様に加工しています 





黄色く可愛い花が寄り添っていました
この後ペダル全体の美装と切削部に錆予防の為に塗装をしておきたいと思います
それらは次の記事にさせて頂きます次回もどうぞお付き合い下さい

次の作業 Campagnolo 【 ロードペダル 美装 】

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丸ノコ 安全カバー ストッパー

2020-05-07 20:00:28 | 色々な道具
電動丸ノコには刃を覆う安全カバーが付いています 本来してはいけない工作ですが
カバーを動かない様に固定する為の細工を行いました





電動丸ノコです 私達建築関係に従事している者だけでは無く一般の方達でも
お使いになる道具だと思います これには高速で回転する刃から身を守る為の
安全カバーが付いていますが 今回はそのカバーに細工を施します




この刃を覆う様な黒い部分が安全カバーです これは丸ノコを回転させ
木材を切り進める時に、木材の端に当り自動的にカバーが開いて行きます






使う時の状況では片方の手で 安全カバーを開きながら
使う事も有りますがこれが作業を進める上で 左手が
塞がってしまう原因でも有ります 
今回は少し細工をしてこのカバーが開いたままの状態に
したいと思います






どの様な細工をするかはまだ決めていません 私の頭の中で
考えながら進めます








使えそうなネジが有ります 10mm のボックスレンチで
ナットを外してみました






プラスドライバーを使いオスネジを外しました ここは駆動部で
シャフトの先にネジが切られたパーツでした






手を加える為に用意したのは自転車の車輪に使っている
ステンレスのスポークです






スポークを必要な長さにカットします この道具は一般的な
プライヤーですが、物を掴むだけでは無くこの切り欠きの部分で
針金などを切断する事も出来ます




今回は 1.6mm 程度のステンレスですがこの位なら簡単に
切る事が出来ます






ネジの太さを測っています 外径 4.8mmです
これに合せてスポークを丸く加工したいのですが
流石にこの大きさは難しいかな・・・






結構硬い素材なので真円の加工は出来ませんがボルト、ナットに
挟み込む形を作りました




ステンレス用のハンダの用意をしました






加工した端末をハンダ付けして 丸い形状が開かない様にしました




その後スポークを何箇所か折り曲げ 先程外したネジの部分から
この位置にスポークが留まる様に形を作りました スポークの
端末が切断したままで少し気になります








スポークに自転車の回転部分に使うベアリングを使いハンダ付けをします
サイズは 仁丹と呼ばれる 1/8 (3.1750mm) です これで手触りが良くなりました




これはどの様な役目を担っているのか見て頂きます








加工前は安全カバーを左手で操作し 開放状態を保つ為に
左手を添えていましたが 今回の加工で保護カバーを
固定する事が出来ます








カバーを開く為のパーツを今回のスポークで固定しています 
これで左手がフリーになります






またカバーを元に戻す時には スポークの先を少し触る事で
カバーが元に戻ります これはスポークの復元力がそれを
可能にしてくれています





今回の加工は安全面から言うとしない方が良い工作です ただ実際に仕事をする上では
左手が自由になる事で丸ノコをしっかりと保持できるなど良い面も有ります 
大工さんなどは木っ端(こっぱ)でクサビを作りそれを使っている方を良く見ます





あまり目立たず そっと咲いていました
今回は自転車整備では無く仕事絡みの記事でしたが、自転車の方も続けて書かせて頂きます
どうぞお付き合い下さい

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丸タイヤ スペアタイヤの用意

2020-05-06 20:02:38 | ピスト
丸タイヤとはチューブラータイヤの事を 27×1-1/8 丸タイヤと呼んでいた時期が有りました
チューブラーホイールで走る時はスペアタイヤを携帯します そのスペアタイヤを用意します





チューブラータイヤを使っていると WO タイヤの用にチューブやパンク修理道具を
携帯するのではなくタイヤを持って走ります リムセメントを使ったホイールでは
この様にスペアを用意します






スペアタイヤは使い古しの物で結構です あえて古い物を
使います 加えてタイヤの内側にリムセメントを塗っています

新しいタイヤをスペアにするのが駄目な訳では有りません
その場合も同じ様にリムセメントを塗布しておけば良いです






前日に塗ったリムセメントが乾き指先で触ると少し粘度を
感じる程度に落ち着いています

リムセメントを使ったホイールでパンクした場合 スペアタイヤに
交換する際に新たにセメントは使いません リムとスペアタイヤの
リムセメントの僅かな接着力で走行します その為に今回の様に
リムセメントを塗り用意しています






タイヤを携帯し易い様に空気を抜きタイヤを畳みます






タイヤの中の空気は出来るだけ抜いてしまっています






バルブの方から畳んで行きます




この様にバームクーヘンの様に 2回丸めました




バルブ側を保持しながら 逆側に掛かります








バルブ側と同じ回数 丸めています






丸めた 2つの物を 左右から合せます






2つ合せた物の裏表です




これでタイヤが畳めましたが 初めてすると左右の
大きさが揃わない事が良く有ります そんな時は
綺麗に出来るまで、何度もやり直せば良いですね






畳んだタイヤをサドルの後ろに取り付けます この様に
サドルレールに取り付ける事を スペアタイヤを吊る
と昔から言っています




タイヤを括るのは使い古しのトウストラップを使います
最近は使わなくなりましたが スペアの為に皮のストラップを
是非お買い求め下さい これは他にも使い途が有り便利です






今回はハブナットを使った街乗りピストなので
ホイールの脱着の為に 15mm のスパナも携帯します




これでスペアタイヤの準備が出来ました スペアの
吊り方を見れば その人の自転車歴とセンスが分る
部分です 皆さんもどうぞ綺麗に格好良く吊って下さい





良いお天気です ここは普段あまり人を見ない公園なのですが最近は親子連れの姿を
良く見ます 小さなお子さんが家にずっといるのも可哀想ですよね





近くを散歩すると可愛い花を見かけました 清楚な感じが良いですね

今回は定期的なタイヤの貼り換えから 4回にわたりお付き合いを頂きました
また違う自転車整備の様子も記事にしますのでどうぞお付き合い下さい

今回の整備はここから始まりました 【 丸タイヤを貼り換える ピストバイク 】

コメント (2)
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