Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

飲食店の 看板修理

2017-11-11 20:21:34 | よもやま話
友人や知り合いからは色々な事を頼まれますが、今回は看板の修理です
最近は驚きもせず頼まれればなんでもやります





今回は見て頂いた様に飲食店の看板です この様な話から始まります
お店 : Kinoさん 何処か溶接機を持っている所知らない?
私  : どうしたんですか?
お店 : 先日の台風で看板の脚が取れてね
私  : だったら私が預かって帰り 直しておきますよ。




そんな会話がお店で有るわけですが
このお店のマスターとは頻繁にゴルフに行ったり飲みにも行くので
上手く修理が出来なくても ごめんなさいで済むから預かりますが
そうでなければ出来る事では有りません






看板のベースと本体が取れています 溶接跡が解らないですが
自動溶接と言う奴なんでしょうか






溶接部分を良く見るとかすかにその跡が確認出来ます
今回の修理も溶接で行きましょう






溶接をするにしろ看板の中は確認しておきましょう
熱で不具合が起る物が入っていても困ります 上の
パトライトの付いている所がおそらくカバーでしょう








天板のビスを外してみます 何故か皿ビスが使われています






全てが見えるのかと思っていたら パトライトの部分だけ
切り取って有ります






パトライトの配線を切断して天板を外してしまいます
電気のコードは捩じって有りました、こう言うのは
発熱する事も有り危ないですね、後で絶縁端子を使い
繋ぎ直しましょう




天板を外しました






樹脂の文字の部分が、本体からスライドさせて外せました
概ねこの様な構造ですよね これで内部が確認出来ます




この看板も30年近く経つらしく 至る所に錆が発生しています
今の間に錆を落しておきましょう






回転道具に助けてもらい 出来る範囲で済ませます
ここで意地になると先に進みません






ベースと本体の高さを合せ、脚が真っ直ぐ取り付く様に
セットしています






溶接機が有ると言っても 100V 用で 溶接棒も 1.4mm までしか
使えません 本職の人達が見れば全てが玩具だと思いますが
こんなのでも有れば便利です






溶接がし易い様に看板の位置を変えながら進めています
職人さんがする、魚の鱗の様な溶接がしてみたいです
何か根本的な所で考え方を間違っているのでしょうね
どうしても団子みたいな溶接跡になってしまいます




脚の周りだけでは少し不安が有ったので金折れを使い
少し補強もしておきました 金折れ=アングル型の金物です








預って来た時に脚の中に水が溜まっていました
ベースの底に水抜き用の穴を開けておきます






天板を取付けますが パトライトの取付け穴に
電気のコードが一緒に通っています これは新たに
穴を開けコードはそちらへ入れる様にしました






パトライトを外した天板や 本体にマスキングをして
塗装を行います マスキングの後はまず錆止めです



before after



いきなりですが塗装も終わりました 看板本体の金属部分
ベース部分 全て錆止め~艶消しの黒色の塗装で仕上げています






天板を止めていた皿ビスは新しくし平ビスに変えました
それほど手を掛けた塗装では有りませんが、綺麗に
仕上がっていますね






ではお店の開店に間に合う様に届けましょう
急がないとは言われていましたが、私がそう思ってしまうと
仕事が進まなくなるので 昼食抜きの通しで 6 時間の作業です





先日自転車で河原を走った時に咲いていました もう花が終わった実ですよね
今回の仕事は脚の取付けだけの希望でしたが 酷く錆びているのを見ると
そのままにしておけませんでした 随分綺麗にしてくれたね、その言葉で充分です

と言いながら、次に歩いて行った時に生ビールをご馳走してもらいましょう(笑)

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自転車の塗り替え 完成写真

2017-11-05 20:28:03 | シティサイクル 塗り替え
新車から 25年が超えたシティサイクルの塗装の塗り替えを行いました 
その様子は毎回ご案内させて頂きました、今回はここで完成した写真を
着手前の写真と見比べながらご紹介させて頂きます




完成写真

持ち主の ERI さんの希望で グリーン系のカーキ色をマット塗装にしています
艶消しを自転車に塗るのは初めてでしたが 落ち着いた雰囲気に仕上がりました


着手前

新車から 25 年経った Miyata ミヤタの完成車 ピンク系の色が塗られていました
多少のメンテナンスをしながら故障も無く頑張っていた自転車です




before after



リアホイール周りはこの様に変わりました 今回は塗装の剥離はせずに
古い塗装の表面を均し下地に使っています







ハンドル付近 ハンドルやステム ブレーキレバーにはマットな黒色を塗り
ベルの樹脂部は自転車と同じ色を塗っています この部分だけでも自転車が
新しくなった様に感じます




メンテナンス



塗装だけでは無く自転車の乗り味に係る部品の整備も行っています 
チェーンは丁寧に洗浄をしてから 用途に応じたオイルで仕上げています









整備については分解した回転部分は全てグリスアップを行っています
そんな中でフリーホイールを分解すると 2個有るラチェット機能の爪の片方が割れていました
アーク溶接で爪を溶接しリューターで爪を成形し修理を行いました これの修理をしたおかげで、
今後、私自身の整備の巾を拡げる事が出来そうです




before after



特に傷みが酷かった後ろの泥除け 錆を落しへこみと曲りを修正しました
私に板金の技術が有る訳では無いので、有る程度は妥協しています
錆の再発に気を付けながら塗装をしました







サドルは本人の希望もあり茶系の物に交換しています この鋲が可愛いと言っています







雰囲気が随分と変わり全く別の自転車になりましたね
作業日数は 9 日間 毎日 7 時間程度の作業でした 材料と手間代を考えると
とても割りの合わない作業です でも所有者も私もそんな事は考えていません
本人は後 20 年乗るって言っています(笑)
皆さんには長くお付き合いを頂き有り難くお礼を申し上げます。

前回の記事 【 シティサイクルの塗り替え計画 完了しました 】

このシリーズは
ここから始まっています 【 カーキ色って どんな色ですか 】

コメント (14)
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マビック キシリウム カセットフリー点検

2017-11-03 20:03:20 | 自転車整備 フリーホイール
MAVIC マビックのクリンチャーホイールで Ksyriumu キシリウムと言うグレードが有ります
それに使っているカセットスプロケットに振れが出ています 点検してみましょう





私が知人の為に組んだ街乗り用のスポーツバイクですが これには20年程前の
マビックのキシリウムを使っています これのカセットフリーの歯が左右に振れています
その原因を探り対策を講じましょう






バーエンドバーとサドルで支えられるので天地逆にして
リアホイールを外しました






昨日シフトワイヤーが切れたのでそれの交換をした時に
スプロケットのローギアが左右に振れているのに気が付きました
この様にスケールを当ててフリーを回して見てみると確かに
1 ミリ弱振れています






一旦スプロケットを外してみましょう ロックリングを外す
専用工具です  SHIMANO TL-LR15 フリーホイールリムバー 






これはスプロケットリムバー フリーが回らない様に
使います 薄歯用です






モンキーレンチで黒いリムバーを回しロックリングを
緩めます ※ 正ネジです
この時スプロケットリムバーはモンキーとは逆の
方向へ力を入れ フリーが回らない様に保持しています




ロックリングが外れました






トップギアとその他のギアをフリー本体から抜きます







このマビックのフリーにはスプロケットを取付ける時に
樹脂製のスペーサーを入れています




この樹脂のスペーサーが変形して スプロケットを
左右に揺らすのじゃないかと想像していたのですが
いかがでしょう・・・ 実際かなり変形しています






これでホイールのフリー本体が全て観察出来ます
回してみるとこれ自体に不具合は無さそうです




樹脂のスペーサーは 1mm 少し有ります 新しい時は
もっと厚かった気もしますが 少し痩せましたね






用意して来たスペーサーは金属製で 1mm と 1.5mm の物です






両方を試してみましたが 薄い方はロックリングの締め代に
少し不安が有ります 1.5mm の方を使いましょう

このスペーサーの厚さは ローギアの時に変速機のプーリーケージが
スポークに接触しない事 トップギアにチェーンを掛けた時チェーンが
リアエンドやシートステー チェーンステーに当らない事 
加えてロックリングが確実に締まれば OK です 
後は変速機を調整する事で対応出来ます




スプロケットを取り付けます CLARIS クラリスの 8 速です






ロックリング用の工具で締め付けます 30~50N/m のトルクが
指定されていますがこれはかなり大きな力です
締め込む時は先程のチェーンが付いた工具は必要ありません


この後自転車に取付け確認しましたが振れは完全に止っていません
考えられるのはローギア自体の歪みですが そこまで確認していません
5速 6速時代のボスフリーはかなり揺れますが、そこまでは酷く有りません 
街乗りでは許容範囲でしょう 何かスッキリしませんがこれで様子を見てみます





百日紅の実が弾けだしました ピンク色の花から種になるまで長く楽しませてくれますね
長くシティサイクルの整備にお付き合い頂きましたが 久し振りのスポーツバイクでした
私も少し自転車に乗らなきゃ・・・

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シティサイクルの塗り替え計画 完了しました

2017-11-01 20:07:25 | シティサイクル 塗り替え
25 年乗り続けたシティサイクルの色の塗り替えを行い 長く皆様にお付き合い頂きましたが
今回の組付けで全てが完了します 完成後の写真は最後になりますがどうぞご覧下さい





ピンク系の塗装がされていた Miyata ミヤタのシティサイクルですが
この様に緑系のカーキに塗り替えました 今回の保安部品等を取付けて完成です






ハンドルにベルを取付けましょう
ベルの樹脂部にフレームと同じ色を塗っておきました








マスキングテープを剥すと綺麗に塗れています
ハンドルに取付けました






シートステーに後ろから視認し易い様に反射鏡を付けます 
これは灰色をしていたので樹脂部に艶消しの黒色を吹きました






マスキングを剥すとこの様に仕上がっています
これを取付けましょう








分解前と同じ場所にしました






ペダルを取付けます ペダルには新しいグリスを入れています






樹脂製の一体構造のペダルです 残念ながら回転部分が
分解出来ない構造でしたが グリスポンプを使いベアリングに
グリスを注入しています
 






ペダルの取付けネジにはグリスを塗布します
一般車でペダルの外れない物を良く見ます 
グリスは固着防止が目的です








ペダルをクランクにねじ込み ペダルレンチでしっかりと
締め込みます ※ 右側は正ネジです






取り付けた後ではみ出したグリスは良く拭き取って
おきます






左側のペダルもネジにグリスを塗り取り付けます
※ 左側は逆ネジです






ペダルレンチを使い締め込みます








ペダルが取り付きました グリスは、はみ出す位
しっかりと使えば良いですね 拭けば綺麗になりますから・・




これでペダルの取付けが出来ました




このバイクスタンドは自転車が直立するので
整備がやり易く作業がはかどりました






元々 LED の補助灯が付いていたので 付けておきましょう






前後のタイヤの空気圧も点検し 空気を入れておきます






サイドスタンドなど部品の駆動部にオイルをスプレー
しておきます ヴィプロスのグレサージュです






最後に鍵を取付けます 新しいリング錠を用意しています






ブレーキを取付け場所にセットしシートステーにバンドで
取付けます






シートステーの左側にもバンドで固定すれば 
鍵の取付けも終りました






鍵のキーホルダーは元の奴を付けました
鈴です




ブロワ―で埃を飛ばします






柔らかいウエスで組立て中に付いたオイルなどを
拭き取っておきます




完成です・・



新車から 25 年経った Miyata ミヤタのシティサイクルです ピンクの塗装は長年使い
錆が出ている所も有り 持ち主の ERI さんの希望で マットなカーキに塗り替えました
限られた時間の中で出来るだけの事はしたつもりです ご覧になって頂いている皆様にも
長くお付き合いを頂き有難うございました 着手前後、 before and after は写真を整理して
また改めてご紹介させて頂きます

前回の作業 【 シティサイクルの組立て ブレーキ グリップ サドル 】

完成後の写真はこちらです 【 自転車の塗り替え 完成写真 】

コメント (4)
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