カンパニョーロの完組ホイール Shamal Ultra シャマルウルトラ
この間まで前輪の整備をしていました まだ未使用のホイールですが
今回は これのフリーを分解しグリスアップします その作業手順を
ご案内しましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a6/1f6faef7fa1e36792e7ddba17c12a9c7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6e/d4f7ece519e051c9bd8783d600bc6b3e.jpg)
Campagnolo Shamal Ultra カンパニョーロ シャマル ウルトラ
WO の完組みホイールで 後輪は MEGA G3 と言う
スポークの組み方がして有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/04/665963c4cf6bec6bf26f9f6d4c037c96.jpg)
今回はこのボスフリーを分解し グリスアップをします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/07/d3fa743b59a33329badc4896ffec60e9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/bd/caafb5fe2a5fcc1888911bd4b8b44c44.jpg)
フリー側(右側)と ノンフリー側(左側)の形状です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/07/d111de0c63904257acc8b0aa31b4cc6d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1e/f63b87ebe0c060a2fb2214274e65f282.jpg)
では始めましょう 今回のフリーボディを外す作業は
全て右側からの作業になります 中空シャフトの中心は
5mm の六角でここにアーレンキーを使います
その外側のロックナットにはモンキーレンチを掛けます
勘の良い方や工具の使い方を良くご存知の方は ここで
気が付かれたかな
そうですねこのロックナットは逆ネジです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/85/d1da50f6474e5a3952cd38b476b46ade.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/5f/9e3c7dc576ded726c24a3b7c0992f163.jpg)
アーレンキーで相ちゃんし ロックナットを緩めます
ナットがアルミなので角を舐めない様に注意をしましょう
ナットが外れました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6f/a993ccd710de9a85683ef623d0a3efc0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/bc/ddfa5ed06408f472f8ac1b1987a4dcab.jpg)
ロックナットの奥には 20mm 程のアルミのスリーブが
入っています これは引っ張れば抜けます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ca/15d0cd9854b3172a9a607185e131a57f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/0c/eef22cd3268928d835d5769f714dec86.jpg)
これでフリーボディを引っ張れば抜けるはずです
少し抵抗が有りましたが それ程苦労する事なく
抜く事が出来ました
フリーを分解する時は何時もこの瞬間は緊張します
何か おかしな物が飛び出してこないか?って(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/e5bd0713b6665398bd571fb93b2a3778.jpg)
フリー内部のシャフトです 前輪と同じ材質かな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/71/41f1a42abae6b248030b9a199aa48234.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/81/c512ce2aeca99be9821eb2c28c17b9fb.jpg)
フリーのラチェット部です 爪は 3本ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a9/e1bb1bed3da3add03a2d00737335232e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/40/4dcc1470fd8998fff0962349a58264ee.jpg)
フリーの外側 シールドベアリングが見えています
ラチェット側 奥にもシールドベアリングが使われており
2個のベアリングでフリーボディは支えられています
グリスを取ってみましたが カンパの白いグリスより
まだサラサラ感が強いグリスですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/60/ad510e9fabd34439a06eb46db9eb6d0a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/8c/0b4441f1827b6078dfaf3f21fc6afa23.jpg)
スプライン部は 30山 奥に見えている白いものは
ハブ本体回転部の防水シールで この奥にベアリングが
有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/7a/d3b4c9284cb0e3cd634251111f9f7284.jpg)
フリー部のシャフトですが フリー内部のシールド
ベアリングを受ける所は 太くなっている部分です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/07/526901c579a3a0e88a68630e5e905c2d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3f/23df193adf250ebbe34cc774fe96742e.jpg)
さて室内でフリー本体を観察し 分解しましょう
フリーボディでの駆動部はラチェットの爪が三つ
その動きを助けているスプリングが この溝の中に
入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c7/a8d42d3402b04b2807204f1a3187c9ff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d8/b53f63b0d3a464450ded40270b335eae.jpg)
そのスプリングを外します かなり細いバネで
あまり無理はしない方が良いですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/98/3091b3c99ce66dd93f7bad98c4f953aa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/31/1f96b92fe6474390718c337b9b1e0b6d.jpg)
フリーボディの穴に バネの片方の曲がった部分を入れ
そこからスプリングが 3ヶ所の爪を押さえながら 一周
しています
この方法は昔のボスフリーの頃から良く使われている
構造です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/f9/0d9addc97f4ed9798e0e903e2654d302.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/40/e0958e36bc6387b3da9b3f0d6c031708.jpg)
ラチェットの爪を取り外した フリー本体ですが
切削加工後の仕上げがあまり良くないですね
バリを指先に感じます 敬愛するカンパニョーロ
どうしたんだ・・ トォーリオが居ないと駄目なの?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/29/b657e992159b60f88360135f055ab973.jpg)
フリーボディと取り外したバネと爪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fe/d986efa18403098b1257a3bd94959ed8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d2/ae7a7f90db0a9123dc8479209fc7a82e.jpg)
爪の外側と内側
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/d8/ad3d436b1e0cf16ee6851f4ac369030e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/0a/0f72eb98febf22808c80d15ac421735c.jpg)
この写真は何の意味が有るんだ?なんですが
良く観察しないと見落とす処です この爪には上下の
方向が有ります この爪には小さな突起が有りますが
その突起の出代が上下の写真で違います
上の突起の大きな方が フリーボディー側ですが
これは組み付ける時には 自然にそうなりますね
ここでわざわざ書く事も無かったな・・ はは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b7/10a22b409dcdb1ee79b4c02b13430632.jpg)
カンパニョーロ シャマルウルトラのフリーの構造でした 特に難しいフリーではなく
昔から良く使われているボスフリーですね ただ空転させるとかなり手応えが有ります
この後 出来るだけの事をしてみます では次回の清掃~組み付けをお楽しみに・・
フロントハブのメンテナンスはここから 【 カンパニョーロ シャマル フロントハブ分解整備 】
次の作業 【 カンパニョーロ シャマル フリーハブ分解整備 】
この間まで前輪の整備をしていました まだ未使用のホイールですが
今回は これのフリーを分解しグリスアップします その作業手順を
ご案内しましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a6/1f6faef7fa1e36792e7ddba17c12a9c7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/6e/d4f7ece519e051c9bd8783d600bc6b3e.jpg)
Campagnolo Shamal Ultra カンパニョーロ シャマル ウルトラ
WO の完組みホイールで 後輪は MEGA G3 と言う
スポークの組み方がして有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/04/665963c4cf6bec6bf26f9f6d4c037c96.jpg)
今回はこのボスフリーを分解し グリスアップをします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/07/d3fa743b59a33329badc4896ffec60e9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/bd/caafb5fe2a5fcc1888911bd4b8b44c44.jpg)
フリー側(右側)と ノンフリー側(左側)の形状です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/07/d111de0c63904257acc8b0aa31b4cc6d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1e/f63b87ebe0c060a2fb2214274e65f282.jpg)
では始めましょう 今回のフリーボディを外す作業は
全て右側からの作業になります 中空シャフトの中心は
5mm の六角でここにアーレンキーを使います
その外側のロックナットにはモンキーレンチを掛けます
勘の良い方や工具の使い方を良くご存知の方は ここで
気が付かれたかな
そうですねこのロックナットは逆ネジです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/85/d1da50f6474e5a3952cd38b476b46ade.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/5f/9e3c7dc576ded726c24a3b7c0992f163.jpg)
アーレンキーで相ちゃんし ロックナットを緩めます
ナットがアルミなので角を舐めない様に注意をしましょう
ナットが外れました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6f/a993ccd710de9a85683ef623d0a3efc0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/bc/ddfa5ed06408f472f8ac1b1987a4dcab.jpg)
ロックナットの奥には 20mm 程のアルミのスリーブが
入っています これは引っ張れば抜けます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ca/15d0cd9854b3172a9a607185e131a57f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/0c/eef22cd3268928d835d5769f714dec86.jpg)
これでフリーボディを引っ張れば抜けるはずです
少し抵抗が有りましたが それ程苦労する事なく
抜く事が出来ました
フリーを分解する時は何時もこの瞬間は緊張します
何か おかしな物が飛び出してこないか?って(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/e5bd0713b6665398bd571fb93b2a3778.jpg)
フリー内部のシャフトです 前輪と同じ材質かな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/71/41f1a42abae6b248030b9a199aa48234.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/81/c512ce2aeca99be9821eb2c28c17b9fb.jpg)
フリーのラチェット部です 爪は 3本ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a9/e1bb1bed3da3add03a2d00737335232e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/40/4dcc1470fd8998fff0962349a58264ee.jpg)
フリーの外側 シールドベアリングが見えています
ラチェット側 奥にもシールドベアリングが使われており
2個のベアリングでフリーボディは支えられています
グリスを取ってみましたが カンパの白いグリスより
まだサラサラ感が強いグリスですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/60/ad510e9fabd34439a06eb46db9eb6d0a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/8c/0b4441f1827b6078dfaf3f21fc6afa23.jpg)
スプライン部は 30山 奥に見えている白いものは
ハブ本体回転部の防水シールで この奥にベアリングが
有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/7a/d3b4c9284cb0e3cd634251111f9f7284.jpg)
フリー部のシャフトですが フリー内部のシールド
ベアリングを受ける所は 太くなっている部分です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/07/526901c579a3a0e88a68630e5e905c2d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3f/23df193adf250ebbe34cc774fe96742e.jpg)
さて室内でフリー本体を観察し 分解しましょう
フリーボディでの駆動部はラチェットの爪が三つ
その動きを助けているスプリングが この溝の中に
入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c7/a8d42d3402b04b2807204f1a3187c9ff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d8/b53f63b0d3a464450ded40270b335eae.jpg)
そのスプリングを外します かなり細いバネで
あまり無理はしない方が良いですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/98/3091b3c99ce66dd93f7bad98c4f953aa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/31/1f96b92fe6474390718c337b9b1e0b6d.jpg)
フリーボディの穴に バネの片方の曲がった部分を入れ
そこからスプリングが 3ヶ所の爪を押さえながら 一周
しています
この方法は昔のボスフリーの頃から良く使われている
構造です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/f9/0d9addc97f4ed9798e0e903e2654d302.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/40/e0958e36bc6387b3da9b3f0d6c031708.jpg)
ラチェットの爪を取り外した フリー本体ですが
切削加工後の仕上げがあまり良くないですね
バリを指先に感じます 敬愛するカンパニョーロ
どうしたんだ・・ トォーリオが居ないと駄目なの?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/29/b657e992159b60f88360135f055ab973.jpg)
フリーボディと取り外したバネと爪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fe/d986efa18403098b1257a3bd94959ed8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d2/ae7a7f90db0a9123dc8479209fc7a82e.jpg)
爪の外側と内側
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/d8/ad3d436b1e0cf16ee6851f4ac369030e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/0a/0f72eb98febf22808c80d15ac421735c.jpg)
この写真は何の意味が有るんだ?なんですが
良く観察しないと見落とす処です この爪には上下の
方向が有ります この爪には小さな突起が有りますが
その突起の出代が上下の写真で違います
上の突起の大きな方が フリーボディー側ですが
これは組み付ける時には 自然にそうなりますね
ここでわざわざ書く事も無かったな・・ はは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b7/10a22b409dcdb1ee79b4c02b13430632.jpg)
カンパニョーロ シャマルウルトラのフリーの構造でした 特に難しいフリーではなく
昔から良く使われているボスフリーですね ただ空転させるとかなり手応えが有ります
この後 出来るだけの事をしてみます では次回の清掃~組み付けをお楽しみに・・
フロントハブのメンテナンスはここから 【 カンパニョーロ シャマル フロントハブ分解整備 】
次の作業 【 カンパニョーロ シャマル フリーハブ分解整備 】
最近のカンパは昔とは違い精度はかなり落ちてます。
昔はシマノやサンツアーの方が悪かっただけな気もしますが・・・
昔からやっている人はカンパ信仰者がとても多いですね。
世界的に売れているのはシマノですし、近年カンパを使っているチームも大分減少しました。寂しい限りです。
そうなんですか 今はカンパは売れていないんですか?
精度が昔より落ちるとは 具体的にどの様な部分なんでしょう
何か裏付けの資料なんかをお持ちまんでしょうか 大変興味が有るお話です
カンパ信者・・
サンツアーがコンペテイションを作っていた頃
シマノには 試合で使える変速機なんて無かった
じゃ海外は
45年前位にはまだフランス部品も試合会場で見る事が出来ましたが その後数年で全く使われなくなりました
そんな時代 カンパはすでにRECORD と言う素晴らしい高性能 高精度の部品を製造していました
試合で安心して使える部品を求めると自然とカンパに行き着くんですよ
その頃のカンパには妥協せずに良い物を作ってやろうと言うのを感じました そして美しい
こんな時代に自転車に親しむと自然とカンパ派になるんじゃないでしょうか
メンテナンスをしたことがなかったのですが、
こちらのブログで丁寧に手順を解説してくださった
おかげで無事にメンテナンスをすることが
出来ました。
本当にありがとうございます!!
この様な記事がお役にたったとの事を大変嬉しく思います
併せてご丁寧なご報告を有難うございます どうぞまたお立ち寄り下さいませ