Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ブレーキワイヤーの取付けと調整

2020-11-06 20:00:40 | 踏切り自転車 組立て
街乗り用の自転車を組んでいます ブレーキのワイヤーを取り付けます 少しでも良い自転車に
する為に丁寧に作業を進めています その様子をどうぞご覧下さい





普段の脚にする為の自転車を組んでいます 今回はブレーキのワイヤーを取り付けます
ここまでにワイヤーの長さを決めワイヤーが軽く動く為の整備も済ませています






ワイヤーの切り口の面出しを行い 高性能潤滑剤で
オイルアップも済ませています このワイヤーを
使います




右側から始めます 右レバーは前ブレーキにします
これを 右前 と言っています ブレーキゴムの位置は
すでに調整しているので 今回の作業はワイヤーの
取り付けと調整だけです






ワイヤーの取り付けはブレーキレバーの下側で行います
インナーワイヤーの先端に加工された タイコを レバーに
装着しました






レバーのアジャストボルトにインナーとアウターワイヤーを
差し込みます






ワイヤーの片方はブレーキ本体のアジャストボルトに
差し込みます




アウターワイヤーはこの様な形に収まっています






ブレーキのワイヤーを固定する為に ブレーキを掛けた
状態にする道具、ブレーキハサミを使っています






レバーとブレーキ本体のアジャストボルトは ワイヤーの
引き調整をする時に使います 通常はワイヤーを張る時に
使う事が多いのですが 緩める事も考え 1~2回転、余裕を
見ておきます




アウターワイヤーがアジャストボルトのアウター受けに
確実に入っている事を確認し インナーワイヤーを引っ張ります






インナーワイヤーの固定部分です ワイヤーが決められた
場所に通っている事を確認します






ワイヤーのクランプボルトを 5mm のアーレンキーで
締め込みます まだ仮締めでワイヤーが潰れない程度で
結構です






ブレーキハサミを取り外しブレーキを自由にします
レバーを操作しブレーキレバーの握り代を確認します




握り代が良ければワイヤーの本締めを行います ここでは
なるべくアジャストボルトを使わず ワイヤーの張り加減で
調整するのが良いでしょう アジャストボルトはワイヤーを
固定してから、いざと言う時の微調整で使います






インナーワイヤーが長くて邪魔になります 適度な場所で
カットしておきます




インナーワイヤーの長さと先端処理は組立ての最後に
行います この後の組立てで何が起こるか解らないので
少し余裕を残しておきます




フロントワイヤーの取り付けが終わりました






続けて後ろブレーキに掛かります 整備したワイヤーは
とても良い状態です






先端のタイコをレバーに取り付けます






アウターをレバーのアジャストボルトに差し込みます
片方は後ろブレーキまで持って行きます






アウターワイヤーをアウター受けに取り付け
インナーワイヤーは固定部に通します 
ここでもブレーキハサミを使っています




ワイヤーの固定ナットを 11mm のメガネレンチで
仮止めをしておきます






アウターワイヤーをフレームに固定する前に トップチューブの
汚れをワックスで綺麗にしておきます ワイヤーを決めると
掃除が出来なくなります






アウターバンドでブレーキワイヤーをフレームに固定します
マイナスドライバーを使っています




ワイヤーバンドはトップチューブの前後 2ヶ所に使っています
バンドでワイヤーを固定する時は レバー側、ブレーキ本体側
双方のアウターワイヤーの状態を何度も確認しています





ここでする事は前と同じです レバーの握り代を
確認し 良ければインナーワイヤーを本締めします






こちらのワイヤーも適度な長さを残しカットします




余分な長さをカットしたワイヤーです




これでブレーキワイヤーの取り付けと調整が終わりました




ハンドル周りのブレーキワイヤー 長さに付いては事前に
しっかり決めています




リアブレーキ付近のワイヤーの状態 ここは綺麗な形に
収めたい所です




アウターバンド DIA-COMPE のかなり古い物ですが
今回の為に在庫を使いました




チェック

ワイヤーが丁度良い長さなのか 最後にチェックします






通常ハンドルを切る角度は僅かです ここまでハンドルが切れる時は
落車をした時くらいです その時にワイヤーに充分な長さが無ければ
ワイヤーに無理をさせると共に何処かを壊す事になります この程度の
余裕は見ないといけません ここも大丈夫です




これで安全に表を走れる状態にはなりました
完成まであと僅かです





今回はワイヤーの長さの決定から事前整備に時間を掛けました これは何時も競技用の
自転車にしている事ですが街乗り自転車にも区別は有りません 凄く気持ちの良い
ブレーキの操作感になっています 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の記事 【 ブレーキワイヤーに ナノドライ潤滑スプレー 】

次回の記事 【 タイヤの貼り替え リムセメントの量はこれだけ使います 】


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アウターの通し方 (菌一)
2020-11-07 21:31:28
いつも拝見させていただいております。

画像を拝見したところ、後ろブレーキのアウターが、ヘッドチューブを通り越してトップチューブに固定しているようですが、これは、ヘッドチューブの手前を通る方がアウターの擦れによるフレーム塗装の痛みを回避できるようにも思いますが、意図しているのでしょうか。単に好みの範疇でしたらごめんなさい。

本来ですと、アウターの長さを決める際に質問させていただくのが筋だと思いますが、ご教示いただければと思います。
菌一さん (Kino)
2020-11-07 22:33:44
初めまして コメントを有難うございます

ヘッド周りのワイヤーの取り回しのお話しですから 最後の写真を参照しながら 話を進めさせて頂きます

仰っているのは 左ブレーキレバーから 一旦ヘッドの右側を経由するのでは無く 
ヘッドの左側からトップチューブにワイヤーを沿わすルートにすれば良いのじゃないか? と言う事でしょうか

まず仰っていらっしゃる 
>アウターの擦れによるフレーム塗装の痛みを回避できる

これについては現在アウターケーブルはヘッド周りの何処にも接触していないので 塗装を犯すと仰っているのが 良く理解出来ません 
もし接触している様に見えているので有ればご心配には及ばない状態です

菌一さん が提案されている ヘッドの反対側を通す場合 余裕を持ってラインを決めると 
アウターケーブルは絶えずヘッドチューブに接触する事になりますね 塗装を犯す心配をするなら、こちらのルートの方がその可能性が大きいと思いますがいかがでしょうか

もし塗装の剥げを心配しワイヤーが接触しない様なルーティーンでは膝にワイヤーが当りそうな気もします

今まで自転車を見て来た経験からそちらの位置にアウターを通すのは全く検討しなかったですね

今回のコメントをお返ししたのは 冒頭に書いたルートを年頭に置いています もしそこが間違っていたら全く筋違いの話をしているかも分りません いかがでしょうか 
ありがとうございます。 (菌一)
2020-11-08 06:59:41
はい。当方の質問の主旨通りです。

左ブレーキのアウターのアールがきつくなりすぎて、逆にヘッドチューブに接触するのではないかと言う意味ですね。確かにそうですね。

ヘッドチューブのどちらを通すかを見た目で判断するのではなく、あくまで、ブレーキの性能を優先したルートにしていると理解しました。

ありがとうございました。

菌一さん (Kino)
2020-11-08 11:56:08
今回の提案は私が理解した通りだと言う事ですが
仰る通り ブレーキワイヤーに余裕を持たせ操作性を良くすると考えた時に 過去の経験も踏まえ逆を通す方法は見ただけで選択肢には入らないです

そう言いながらもしかしたら・・ と言う事も有るので 実際に試してみました
その結果は ワイヤーにかなり無理をさせ、加えて当初仰っていた 塗装にダメージを与えないと言う目的も達する事は出来ません

この様な事はその様に感じられたので有ればご自分で試されてみるのが一番かと思います

ただ何かを犠牲にしてでも 逆に通す事に価値観を感じる人はそうされれば良い事でも有ります 

コメントを有難うございました

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