Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロードバイク サドルの水平を見る

2015-11-22 20:13:54 | ロード
先日から乗る回数を増やしているロードバイク 体型の変化からポジションの変更を
考えていますがその前に現在のポジションの再確認を行います 今回は特にサドルの
取付け角度、水平度を見てみましょう





自転車に乗るうえで一番大切なサドルですがここを触るのはとても勇気の要る事です
今回は思い切ってサドルの位置を触ろうと思います その前に現在の状態を正確に
確認しておきます






この自転車を組んだ時にサドルの取付け角度は
水平にしています 処が見る時に依って前下がりに
見える事が有るのでそれを確かめてみます






この様な事は中途半端に見ても意味がないので
レーザーレベルと言う機械を使い作業を進めます






この機械を正確に使う為、私の自転車小屋の床には
直角に交わるクロスラインを珠墨(しゅずみ)で打っています





この様な状態で 横のラインに沿って自転車を置き
ハンガーは交点の真上です
機械は直角に交わった縦のライン上にセットします
自転車の様な奥行の有る物には真正面からレーザーを
当てる必要が有ります







自転車から伸びた珠墨の上に機械の三脚を置きます




三脚の正確な位置を示す為に 三脚の下に機械から
レーザーのポイントが照射されています






見易い様に黒い布を置くとこの様に赤いポイントが
良く見て頂けます これが珠墨の上に来る様に
三脚を置いています




自転車から直角に伸びた線の上に置かれた機械からは
この様な水平と垂直のレーザー光が照射されています






まず垂直ラインは 自転車のハンガー芯に合せます
そのレーザーは上下に伸びて トップチューブを越え
天井まで照射しています ここが真正面からレーザーを
当てる大切な処です






これは横の水平ラインです 自転車の左右をカバー
して照射しています このラインを前後のエンド芯、
ハブのシャフト芯に合せます






水平ライン(レベル)の高さを動かすのには三脚の
調整機能を使います






前後のエンドの中心に 水平ラインが来る様に
レーザーレベルの高さと メンテスタンドの傾斜を
調整しました






自転車と機械を正しくセットした状態です
自転車の水平とは前後同じ直径のホイールを装着した状態で 
水平な床の上に置けばその状態が作れます メンテスタンドの
上で行うには、前後のエンド芯(ハブ芯)が同じ高さに有れば 
その自転車は水平になっています 今回は正確にその状態を
作りました




今回の目的の一つサドルの取付け角度を確認しますが






水平を見る為にサドルの後部側の一番高い部分と
前部の高い部分に水平器を設置します






ただこの形状のサドルとこの長さの水平器では
正確にセットが出来ません






少し知恵を絞って 倉庫に有った板を用意しました
この真っ直ぐな板をサドルの上に乗せましょう






これで正確な測定が出来ます 何か泥臭い事を
していますが水平器を見ると限りなく水平に近い
状態でした 良く前下がりに見えていたのは何かの
具合でそう見える事が有ると言う事なんでしょう

※ 今回は水平に拘っていますが 決してこれが正しい
サドルのセッティングだと言っている訳では有りません
ここには個々の好みや感覚が深く関わってきますそれを
反映させるのが当然重要です ただその状態を探し出す
為に水平な状態から始めるのは効果的だと思います






サドルの状態は確認出来ました 折角機械をセットしたので
他の部分もチェックしておきます これはハンガー芯からの
サドル後退寸法を見ています これも凄く大切な寸法ですから
サドル先端に下げ振りを下げて測ったりします でもそれはどう
考えても正確にブリ(重り)を降ろす事は出来ません サドルの
真下にはフレームが有るんですから・・ 
この自転車のサドル後退寸法は 33mmです






これはフレームのハンガー下がりを見ています
自転車の性格を決める大切な寸法です この
フレームは 70mm です






これはハンガー芯の垂線からのハンドル位置 440mmです
これもステム長を決める時に参考に出来る数字です





この図面は選手時代の自転車をレーザーレベルで測定し寸法を図面に落したものです
今はこのポジションを再現して組んで有ります ポジションで悩んだ時や自転車を
組み替える時にはこれが役に立ちます






機械を仕舞う前にハンガー芯の位置をトップチューブへ
印しておきます サドルの前後位置の調整に使えます






色々な事が確認出来たので次はサドルとハンドルの
高さを変えてみます 今考えている事を忘れない様
フレームにテープを貼っておきます





自転車のポジション これは私の場合人に見て貰わなくても自分の感覚で
決める事が出来ますが 今ポジション出しに悩んでいる人やこれから始める
人にも この様な図面を作っておくと幾らか作業は楽になるんじゃないかと
思います  


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