リムに接着剤を使って装着するチューブラータイヤは定期的なメンテナンスが必要です
特に難しい事をする訳では有りませんが 安全に走行する為に点検整備を行います
先日から整備をしている National のロードレーサーです 何時でも乗れる様に
整備はしていますがほとんど乗る事無く保管しています この自転車に使っている
チューブラータイヤは走行の有無に限らず、定期的なタイヤの張り替えは必要です
私はリムセメントを使っていますが 時間の経過と共に
その接着力が低下します その状態はとても危険なので
タイヤの張り替えを行います
使ているタイヤは Panaracer パナレーサーの 270g程度の
廉価な物です 張り替える前に現状を観察します この
サイドに見えるフンドシと呼ばれる布がタイヤから剥がれ
かけています
このリムとタイヤの間に有る布は本来タイヤに接着
された物です 最近のタイヤはパナレーサーに限らず
多くのメーカーの物で同じ症状が出ます
高級タイヤの買い置きはしていませんが今回クラスの
ものは 新品未使用でも保管していると捲れて来ます
ちょっと困ったものですね
一ヶ所トレッドに傷が付いています 以前に小さな
ガラス片を拾いパンクをした所ですが パンクを
直した時に内側からパッチを貼っています 傷も
大きくなっていないのでまだ大丈夫でしょう
タイヤを剥しましょう バルブから空気を抜きます
空気を抜きバルブの反対側からタイヤを剥します
リムとタイヤはセメントで接着していますので タイヤの
サイドをリムから摘み上げる様にリムから剥していきます
あら、タイヤからフンドシが剥がれリムに残ってしまいます
これはいけません
本来はこの様にタイヤとフンドシが一緒になった状態で
リムから剥すものです
タイヤから全部のフンドシが剥がれるともう使えません
ドライバーに助けて貰います リムとフンドシの間に
双方に傷を付けない様にドライバーを差し込みます
ドライバーの先は反対側へ出ています
ドライバーでタイヤの両サイドを交互に持ち上げながら
ドライバーを移動して行きます 慌てずゆっくりと進めます
有る程度手先が入るくらい剥がれたら 手でタイヤを
上に持ち上げる様に剥して行けば良いですね タイヤを
張ってから時間が経っているのでセメンが風邪をひいて
います
タイヤを外しました この様な状態のリムセメントは
一応タイヤは引っ付いていますが 一旦外れると一気に
剥がれてしまいます 日常に使用する自転車はこの様な
事が無い様 少なくとも半年に一度はセメンの塗り替えを
行った方が良いですよ
風邪をひいてしまうとこの上に新しいセメンを塗っても
古い物は生き返らないので この後でセメントの除去も
行いましょう
さて取り外したタイヤです フンドシの両サイドが
ほとんど剥がれています
これは保管している新しい予備タイヤです 本来は
フンドシとタイヤは強固に接着しているものです
フンドシの中心はまだタイヤに接着しているので
両サイドの補修をしてやります 私が乗る程度なら
それで充分持ちます
フンドシとタイヤの接着にはボンド G17 を使います
古くから有る接着剤ですが今でも色々な所で使われて
います 歯ブラシも有った方が良いですね
ボンドを適量、タイヤとフンドシに塗り拡げます
あまりボンドが多いとサイドの硬いタイヤになって
しまうので やっと引っ付いている・・ そんな程度が
良いと思います
一度に長い距離は難しいので出来る範囲で塗っては
接着を繰り返して行きます
両サイドの補修が終わりました それ程時間は
掛かっていません 1本 30分程度です
他にも同様のタイヤが有ったのでついでにやって
しまいました ご覧の様に他のメーカーのタイヤも
同じ症状です Panaracer Vittoria LION がここに
吊ってあります 幾ら下位グレードの商品であっても
捨てられないです・・ 最後まで使ってやりますよ
今回のフンドシが剥離する問題はちょっと悩ましい
事柄ですね この写真は同じ日にタイヤを剥した
Vittoria RALLY ビットリアのラリー 決して粗探し
では有りませんが実際に有った事例なので紹介
致します 保管期間は長くタイヤ装着後は 300km
程度の走行です トレッドも充分残っています
何時も走行時は 7キロ位の空気圧で使っています
空気を抜いてタイヤを外します リムセメントの
塗り替えが目的です
リムと黒いタイヤのあいだに見えているのがフンドシです
タイヤを外す方向へ力を入れるとリムにフンドシが残り
タイヤだけが外れて行きます フンドシのタイヤ面には
黒い接着剤が使われています
このタイヤもドライバーを使い丁寧に剥しました
この後ボンドを使い先程のパナレーサーの物と
同様にフンドシの貼り付けを完了させました
六甲山に日が沈んで行きます 綺麗な夕暮れでした
走行距離の多い人ならこうなる前にタイヤの摩耗で寿命が来るのだと思います
でも走行距離の少ない人は注意して点検した方が良いですね そしてリムセメントも
半年に一度塗り替えれば セメントの溶剤で古いセメントも生き返り掃除までする
必要も有りません
今回のタイヤは一晩置けば使えますがホイールの古いリムセメントの除去と、新たな
ベッド作りをしないといけませんね 次回もお付き合い下さい
特に難しい事をする訳では有りませんが 安全に走行する為に点検整備を行います
先日から整備をしている National のロードレーサーです 何時でも乗れる様に
整備はしていますがほとんど乗る事無く保管しています この自転車に使っている
チューブラータイヤは走行の有無に限らず、定期的なタイヤの張り替えは必要です
私はリムセメントを使っていますが 時間の経過と共に
その接着力が低下します その状態はとても危険なので
タイヤの張り替えを行います
使ているタイヤは Panaracer パナレーサーの 270g程度の
廉価な物です 張り替える前に現状を観察します この
サイドに見えるフンドシと呼ばれる布がタイヤから剥がれ
かけています
このリムとタイヤの間に有る布は本来タイヤに接着
された物です 最近のタイヤはパナレーサーに限らず
多くのメーカーの物で同じ症状が出ます
高級タイヤの買い置きはしていませんが今回クラスの
ものは 新品未使用でも保管していると捲れて来ます
ちょっと困ったものですね
一ヶ所トレッドに傷が付いています 以前に小さな
ガラス片を拾いパンクをした所ですが パンクを
直した時に内側からパッチを貼っています 傷も
大きくなっていないのでまだ大丈夫でしょう
タイヤを剥しましょう バルブから空気を抜きます
空気を抜きバルブの反対側からタイヤを剥します
リムとタイヤはセメントで接着していますので タイヤの
サイドをリムから摘み上げる様にリムから剥していきます
あら、タイヤからフンドシが剥がれリムに残ってしまいます
これはいけません
本来はこの様にタイヤとフンドシが一緒になった状態で
リムから剥すものです
タイヤから全部のフンドシが剥がれるともう使えません
ドライバーに助けて貰います リムとフンドシの間に
双方に傷を付けない様にドライバーを差し込みます
ドライバーの先は反対側へ出ています
ドライバーでタイヤの両サイドを交互に持ち上げながら
ドライバーを移動して行きます 慌てずゆっくりと進めます
有る程度手先が入るくらい剥がれたら 手でタイヤを
上に持ち上げる様に剥して行けば良いですね タイヤを
張ってから時間が経っているのでセメンが風邪をひいて
います
タイヤを外しました この様な状態のリムセメントは
一応タイヤは引っ付いていますが 一旦外れると一気に
剥がれてしまいます 日常に使用する自転車はこの様な
事が無い様 少なくとも半年に一度はセメンの塗り替えを
行った方が良いですよ
風邪をひいてしまうとこの上に新しいセメンを塗っても
古い物は生き返らないので この後でセメントの除去も
行いましょう
さて取り外したタイヤです フンドシの両サイドが
ほとんど剥がれています
これは保管している新しい予備タイヤです 本来は
フンドシとタイヤは強固に接着しているものです
フンドシの中心はまだタイヤに接着しているので
両サイドの補修をしてやります 私が乗る程度なら
それで充分持ちます
フンドシとタイヤの接着にはボンド G17 を使います
古くから有る接着剤ですが今でも色々な所で使われて
います 歯ブラシも有った方が良いですね
ボンドを適量、タイヤとフンドシに塗り拡げます
あまりボンドが多いとサイドの硬いタイヤになって
しまうので やっと引っ付いている・・ そんな程度が
良いと思います
一度に長い距離は難しいので出来る範囲で塗っては
接着を繰り返して行きます
両サイドの補修が終わりました それ程時間は
掛かっていません 1本 30分程度です
他にも同様のタイヤが有ったのでついでにやって
しまいました ご覧の様に他のメーカーのタイヤも
同じ症状です Panaracer Vittoria LION がここに
吊ってあります 幾ら下位グレードの商品であっても
捨てられないです・・ 最後まで使ってやりますよ
今回のフンドシが剥離する問題はちょっと悩ましい
事柄ですね この写真は同じ日にタイヤを剥した
Vittoria RALLY ビットリアのラリー 決して粗探し
では有りませんが実際に有った事例なので紹介
致します 保管期間は長くタイヤ装着後は 300km
程度の走行です トレッドも充分残っています
何時も走行時は 7キロ位の空気圧で使っています
空気を抜いてタイヤを外します リムセメントの
塗り替えが目的です
リムと黒いタイヤのあいだに見えているのがフンドシです
タイヤを外す方向へ力を入れるとリムにフンドシが残り
タイヤだけが外れて行きます フンドシのタイヤ面には
黒い接着剤が使われています
このタイヤもドライバーを使い丁寧に剥しました
この後ボンドを使い先程のパナレーサーの物と
同様にフンドシの貼り付けを完了させました
六甲山に日が沈んで行きます 綺麗な夕暮れでした
走行距離の多い人ならこうなる前にタイヤの摩耗で寿命が来るのだと思います
でも走行距離の少ない人は注意して点検した方が良いですね そしてリムセメントも
半年に一度塗り替えれば セメントの溶剤で古いセメントも生き返り掃除までする
必要も有りません
今回のタイヤは一晩置けば使えますがホイールの古いリムセメントの除去と、新たな
ベッド作りをしないといけませんね 次回もお付き合い下さい
フンドシの剥離は、廉価版以外でもあるんですね。VITTORIA COMPETITION STANDARD 21-28だけかなって思ってました。200㎞ぐらい走って、もうあちこち剥離しています。見栄えだけなら少し我慢するかと思いますが、やはりみすぼらしくていやですね。走らないときは空気を抜いておくというのはどうなんでしょう。
もう一つ、Kinoさんはチューブラのリムテープは、どのような認識をお持ちでしょうか。
今でもこのタイヤが有るのかは不案内ですが ラリーと価格的には同じ程度のタイヤじゃなかったでしょうか
フンドシが捲れるのは 走行距離の問題では無く製造後の時間経過に依る様な気がします
タイヤは幾らか在庫を置く様にしていますが 未使用の物でも捲れています
そうであれば自転車屋さんで長く在庫された物も要注意です
空気圧の件は保管品でもなるなら関係がなさそうですね
この症状は今回紹介した 3銘柄以外のタイヤでも発生しています 私は高額なタイヤは使っていませんがそれらがこうなったら情けないですね
リムテープの件
私の認識は、世界一高額な両面テープ・・ これは冗談ですが、本当の事ですね
最近のリムテープは MIYATA の物が代表されるかと思いますが 私の選手時代にも有りました
それを使った事も有りますが当時の物は良く無かったので 直ぐにリムセメントに戻しています
今のリムテープが当時の物と違うのは承知しています
多くの人がタイヤの装着が楽だと言う理由で テープを使う人が多い様ですが パンクをした時なども併せて考えると本当にそうなのかな? とは思います
トラック競技でリムテープを使う選手はいません
これがリムセメントの安全性、優位性を語っている気がします
こんにちは。
毎回大変参考になります。
私もゴミタリアのチャンピオン履いていますが、安いだけあって褌が剥がれてきます。
(最近買いたそうとネットで金額をみたら倍近くなっていてビットリアコルサより高くなっていて驚きましたが・・・)
ところで教えて下さい。
外でパンクした時、セメントを剥がせないかと思いますが、一旦セメントを塗ってタイヤを代えて、自宅でまた剥がしてセメント綺麗にしてから張り直すのでしょうか?
因みに亀はテープ派です。
外でのパンクの修理の件
リムセメントを使っている場合 パンクしたタイヤを外し、そのまま何もせずにスペアタイヤを装着し空気を入れればそこでの作業は終わりです
定期的にリムセメントを塗り替えているとタイヤを外してもセメンの粘度と接着力が有る程度残っています
ただパンク前とは接着力も弱いのでそれに応じた走り方は必要です
帰宅後タイヤを外しリムセメントは新たに塗りますが
リムに残ったリムセメントの除去は必要有りません むしろ置いておくべきですね
リムのリムセメントの除去は 塗り重ねた物があまりにも多くなった時 又は今回の様に完全に乾燥してしまっている時です
いつも物静かな自転車語り こちらのブログは心の落ち着く時間となっております
クリンチャーは廉価なこともあり,初心者の方はクリンチャーから乗り始めて.「チューブラーって手間がかかるんでしょ?」「高価だから」とその良さが分かってもらえないのがムズムズします
昔のようにいろんなブランドがあり選択肢が広ければクレメンセタエクストラのようなふっかふかのベッドのような乗り心地も味わってもらえるのになぁと思うおっさんでした
いつも非常に丁寧にご返事を頂き、恐縮です。タイヤの名前はタイプミスと言うより、おっちょこちょいな性格と、最近発症したちょっと辛い網膜の病気のせいだと思います。
リムセメントの認識に、大きな間違いがありました。断片的にkinoさんのブログを見ているので、リムセメントは剥すのが大変だという思い込みがありました。だから、リムテープを使用していました。定期的なメンテナンスをすればカチカチに固まったセメントをとる必要がないのであれば、次の機会にでも一度試してみようと思います。確かに高い両面テープですね。行きつけの自転車屋さんの好意で、皆で使っていいですよテープが準備されているので、ついつい甘えてしまっています。亀次郎さんへのご返事も、大変役に立ちました。ありがとうございます。
いつも拝読させていただき、整備に大変役立たせていただいております。ありがとうございます。
長く乗っていなかった関係で、最近90年代に購入し、ベビーパウダーまみれにしてポリ袋にいれ押入れで保管していたクレメンクリテリウムセタエキストラを装着したのですが、ゴムはもちろん硬化していましたがふんどしはしっかり接着していました。当時は一年もすると結構はがれてきていたと思うので、保管状況にもよりそうですね。
太いチューブラーなど、いつでも手に入ると限らないタイヤは買いだめしたいところなのですが、トレッドも含め、どのように保存するのが良い、あるいはましなのでしょうか。何かお教えくださると幸いです。
何分ブログというものにコメントを書くこと自体初めてで、失礼があればお許しくださいませ。
最近はトラックレサーで街道だけでは無くバンクでクリンチャーを使う競輪選手の人も多く居ますね
これはやはりメンテナンスが楽だと言う事の様です
ただトラック競技ではクリンチャーを使う選手は居ないので チューブラーの安全性と優位性を表していますね
タイヤの装着時だけを考えるとテープは確かに簡単に仕事が出来ますね
ただ一旦タイヤを外すとその跡処理が大変そうですね
リムに残ったり タイヤに残ってもそれを使うならテープの剥しと言う作業は避けれないですもんね
リムセメントだと帰宅後タイヤを張り替えるので
スペアタイヤは パンク修理をした物や使い古した物で O.K です タイヤを最後まで使い切れるのも良いですね