Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイールのニップルを 全て交換する

2014-03-05 20:04:44 | ホイール
先日よりメンテナンスを施している ARAYA AERO 2 のリムを使ったピスト用ホイール
これのニップルを全て交換する事にしました





古いリムセメントの清掃~ハブのグリスアップと作業を進め ホイールの振れを
点検していましたがニップルの具合があまり良くありません 不安を残すのは
良くないのでニップルを全て交換します






実走行 15km 程度のホイールです 細かな振れ取りを
進めようとしましたが何故かニップルが柔らかく感じ
ます 変な物を使った覚えはないのにね・・






アルミニップルの買い置きも有ったので交換しましょう
HOSHI の 15 番です






フロントホイール分だけ別のビニール袋に取り別け
CRC 5-56 をスプレーしシェイクします この行程は
した方が良いと思います ネジ部とリムに当る頭は
ホイールが組み上がるまでは抵抗が少ない方が良い
ですね

ただホイール組みは人に依り考え方も様々で その
方法も色々です 私がやっている方法が絶対に
正しいと言う訳でもありません






今回はニップルドライバーを使ってみましょう
これは VAR の商品ですが 3500円弱と言う
お値段に バックを踏んでしまいます(笑)




ニップルレンチで全てのスポークを緩めた後
指先で回せる所まで緩めます






ニップルドライバーでニップルの頭側から最後まで
緩めます






ニップルビットを差し込みニップルを取り出します
この AERO 2 と言うリムは ニップルとリムの間に
アールワッシャーと言う専用のパーツを使っています
それをリムの中に落さない様に こんな方法で進める
事にしました




新しいニップルをビットに差し込みスポークに
ねじ込みます






これがアールワッシャー AERO 1 にも必要な
パーツです 但し後期の AERO 1 では必要
無くなりました






少し時間が掛りましたが全てのニップルを
入れ換えました






新しいニップルはネジが抜けない程度に
締め込んであるだけです これから振れ取りをします
シルバーが綺麗ですね






最初はこの位ネジが入っています これを全ての
ニップルを同じ程度まで締め込みます 

今回の基準はニップルの端にスポークを合わせました






今回黒いニップルの角を舐める程固かったので
念の為にオイルを一滴塗布しておきます
塗布する場所はニップルのネジ部





そしてリムのニップル穴 ニップルとリムとの接点はかなりの抵抗が有ります
これで頭までオイルが回ります 今回のリムはニップルが噛り付く程きついので
ここへのオイルは大切ですね 
これらのオイルはホイールが完成するまでの間に必要な物なので 乾燥の速い
オイルが良いと思います




最初は全部のニップルを同じだけ締め込んで行きます
最初は一回転 次に半回転 そして 1/4回転と言う具合です




そしてスポークを指先等でで握りニップルやリム
各部を馴染ませてやります 振れ取りとこれの
繰り返しです




ニップルが抵抗無く回る間は良いですが テンションが
上がり抵抗を感じ出せばスポークレンチでスポークを
保持しながらニップルレンチを使います これは
スポークの捩じれを防ぐ為で とても大切な事です




テンションが上がってくればスポークの交点にも
オイルを一滴








ホイールのセンターも確認します 



 


スポークを色々な方向から苛めます それで振れが
出たら振れ取り 学校でのいじめはいけませんが
ホイールの苛めは幾らしても構いません




ホイールを床に置きリムを持ち体重を掛けます
これも大切なイジメです こんな事を繰り返すと
ホイールが落ち着いてきます






ホイールの振れ取りが終われば ネジの緩み止め剤を
ニップルのネジ部に塗布し 遠心力でニップルの奥まで
まわします 使っているのは LOCTITE 222





これで全てのニップルの交換と振れ取りの作業が終わりました
今回黒いニップルで触れ取りを行った時、何個か角を潰してしまいました
それでニップルを交換したのですが 固い手応えを感じた時にオイルを
使えば良かったですね 少し反省しています

このホイールのグリスアップの様子 【 ARAYA AERO 2 で組んだホイール メンテナンス 】 

コメント (6)
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