Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シートポスト 簡単にスペーサー

2009-03-22 00:19:33 | 製作・加工
自転車を触っていてシートピンを締めてもシートポストが固定出来ない 
なんて事は無いですか?
またフレームのシートパイプより細いシートポストを使いたい時なんかは 
サイズ調整の為のスペーサーを作りましょう ごく簡単に出来ますよ




最近でこそシートピラーのサイズも豊富になり フレームにシートピラーが合わない
なんて事はほとんど無くなりましたが 昔はメーカーの完成車でも最初からスペーサーを
噛まして有った物も多く有りました
ちなみにこのシートピラーは 藤田サドルのHUPEL RIDER ヒューペルライダーは
微調整が出来る初めてのピラーで 1970年頃の発売だったと思います



では作ってみましょう

用意するのはこれだけ スペーサー最近はシムとも言いますが、そのシムにする為の
飲料水の缶 これは加工がし易く腐食もし難いアルミ缶が良いでしょう
使う道具は定規とカッターだけです






まずアルミ缶の上下の蓋を切り落とします カッターでも驚く程簡単にプスと刺さります
でも刃は新しい物を使いましょう カッターに限らず刃物は切れ味が悪いと余計な力が入り
余計に危険です






次は缶の内側からカッターを入れアルミ缶を開きます 
この辺の作業からはハサミを使っても良いですよ






開いた缶を必要な大きさに切ります




スペーサーの上部に当る部分に 5mm 間隔位で2~3mm の切り込みを入れます
これは丁寧に作業した方が仕上がりが綺麗に出来ますよ






切り込みを入れたアルミ缶 次にこの切れ込み部分を外側に折り曲げます






外側に折り曲げた処です 
かなり柔らかいので折り目に定規を当てがった方が綺麗に曲げられるでしょう




折り曲げた物をシートポストに巻けばこれで完成です






この上部を折り曲げた部分は シートチューブに差し込んだ時の脱落防止の為に
返りを作っています また ピラーを差し込む時にこの返しが有った方が楽です
ここだけが表から見える部分ですから丁寧に工作した方が良いですね
返りの巾は 切り込みを入れる時に使うフレームの形状に合わせ調整しましょう






フレームとシートピラーのサイズが合わないなんて
昔のメーカーの完成車では当たり前の様に有った事です

新車の時からブリキで作った粗悪なスペーサーが 良く挟まれていました
競技用の自転車でも シートクランプを締め込み過ぎて
クランプ部が伸び シートピラーの締め付けがゆるくなる
なんて事はたまに有るでしょう・・


サイズの調整はシートピラーに一周巻く必要もなく隙間に応じ 巻く長さは調整
すれば良いですね
緩ければ もう少し厚い缶で作るか重ね巻きをしても良いでしょう


昔は 試合へ行くのも良く輪行袋を利用しました
それでサドルを抜いたりすると 出かける前はなんとも無かったのに 
試合の前日にありゃ~ なんて事がたまにあるんですよね
そんな 時にこの方法を知っておくとちょっと『お徳 』かな(笑)

ステムの引き上げ棒 いつも一緒の場所で締め付けるので
フォークコラムの内部が膨らみ 締め込みが甘くなる事もあります
そんな時は また別の方法が有りますが 
これは また別の機会に・・

コメント (6)
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