真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

「우리(ウリ)は要注意

2024年05月19日 | Weblog
日本人だけでなく、外国人に対しても、初対面の相手にすぐに年齢を聞くのは失礼だ。ましてや女性に歳など聞けない。

しかし、韓国では初対面の相手に対して、むしろ積極的に年齢を尋ねる。理由は簡単で、一歳や、一ヶ月でも差があれば、上下の関係をきちんと区別する傾向があり、「年上の人を敬う」ということをとても大切に考えているからだ。

名前の呼び方も変だと思う。実際の名前を呼ばないで、「오빠(オッパ)」と「형(ヒョン)」と呼び、意味は「お兄さん」、「언니(オンニ)」と「누나(ヌナ)」と呼び、「お姉さん」という意味だ。

日本では自分の兄弟姉妹だけに使われるが、韓国では身内だけでなく、年上の誰に対してもこう呼ぶ。名前を覚えなくて良いから楽っちゃ言えば楽だ。理由は、韓国は苗字が少なくて、例えば、キムさんというと多くの人が振り返るらしい。

とは言うものの、韓国語を勉強していて、母方と父方のおじさんやおばさんの呼び方も違うし、女性や男性の呼び方も複雑で、全て覚えるのに苦労した。日本だったら、父方、母方とつければ良いだけだ。

そして、「우리(ウリ)」というのは、「私たち」という意味だが、韓国では、あらゆるものにこの「우리(ウリ)」をつけて呼ぶ。代表的なものに「우리 나라(ウリ ナラ)」という言葉があり、「우리 엄마(ウリ オンマ)」や「우리 아들(ウリ アドゥル)」もよく使われる。日本語でいえば、「うちの母」や「うちの息子」といった感じだ。

韓国の人たちにとって、この「우리(ウリ)」というのは、身近な人や物に対して親しみや愛情を込めてつける愛称のようなもので、「우리(ウリ)」をつけて呼ぶことは、その相手や物に対して愛情を持っているという証だ。

だから、「우리(ウリ)という言葉ひとつで、人と人との関係を見ることもできて、人とのつながりや絆を大事にする韓国らしい表現だ。

韓国人の友人から、「우리(ウリ)って呼ばれたら要注意だって言われたことがある。親しい間柄だから、なんでもありってことらしい。

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