真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

守衛さんもその高校の顔?

2007年07月01日 | Weblog
土曜日でお休みだったが、高校訪問をした。予めアポイントをとっていたので、約束時間5分前の朝9時25分に着いた。受付を探し守衛さんが居た。

「おはようございます」と明るく(私はそのつもりだった)守衛さんに声をかけ、面談約束の部署と相手の名前を告げた。応対してくださった守衛さんは、私を見ても、立ち上がりもせず、椅子にふんずりかえって、約束の相手に連絡をとってくれた。そして、窓越しに、あごをしゃくってそこに置いてある訪問者ノートに記入するように言った。少し、驚いたが言われるままに名前を記帳して、訪問部署に行った。

お約束の先生は、熱心に私の話しを聴いて下さったのだが、たまたまそこの理事長と私が大学の同窓である話になると、その教諭は「理事長に言ってやってくださいよ」と私に言うではないか。えっ、私がその理事長に何を言えば良いのだろうと、頭の中でぐるぐる考えたが答えが見つからなかった。当たり前だ。初対面の教諭から何か言ってやってくれって言われても、私が理事長に何を言えば良いというのか。

帰り際に、もう一度守衛室に立ち寄りご挨拶をした。その守衛は相変わらず両足を投げ出したままでふんずりかえって、今度は椅子を窓に平行にして座り、首を私の方に直角に向けて、退所時間を記入するように言った。要は、守衛は来訪者に対してまっすぐ向いて座っていなかっただけでなく、ふんずりかえったままで、立ち上がりもせずに応対をしているのだ。

ここの理事長は、経済界でも若くして起業し、カリスマ経営者として今とても注目を集めている人だ。TVにも頻繁に出演し、持論を述べ、若い人たちの指示もあつい。安倍首相の教育再生会議の委員(正確な名前は忘れました)も勤めている人なのだ。

自分の経営する高校の守衛さんがこんな対応をしていることを理事長はもちろん知らないのだろう。多角経営をしている起業家である理事長は、ビジネスに忙しくて高校まで眼が回らないというのだろうか。TVで述べる彼の持論と若者へのメッセージは熱く、経験に基づいたものなので納得できるし、だからこそ、熱狂的な支持を受けているのだと思う。

でも、ちょっとおかしいと思いませんか?あの理事長の経営する高校の入り口の対応がこのようではと、思うのだが。受付は、その会社の顔と言うではないか。高校とて同じことだ。企業が巨大化すると、大企業病に陥るというが、このカリスマ経営者は、このことを知ったらなんと答えるのだろう。「経費節減のために守衛はアウトソーシングしているので」、とでも言うのだろうか。もしも、そうだとしたら、経費節減よりももっと大きなものを失っているような気がするのですが、如何でしょう?


コメント (2)
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