真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

お世話になりました

2007年07月23日 | Weblog
私はもうかれこれ20数年通っている歯医者さんが四谷駅の近くにある。私の家は吉祥寺方面なので、なぜそんな遠くまで中央線に乗って行くのかと良く聞かれたものだ。確かに、歯医者さんは沢山ある。でも少しくらい遠くても歯医者さんを変えるつもりは全くなく、高齢の母までもがお世話になっている歯医者なのだ。

そこの歯医者さんとの出会いは、お正月休みがあけた1月5日だったと思う。まだお正月休み中の所が多く、街は閑散としていた記憶がある。歯の詰め物が取れてしまって困り、職場の人に電話番号を教えてもらって電話したら、まだ休み中だけれど、診察して下さるというので出かけて行った。今、お世話になっている先代の先生に診察してもらったのが最初だった。

なぜこの歯医者さんに通い続けているかと言うと、私は事情があって歯のケアを注意深くしていないと、余病が出てしまうのだ。その事情を理解していて下さる先生は、私が歯痛の時には時間に関係なくいつでも診て下さるのだ。そして、最初の頃は、いくらお願いしても、自由診療ではなく、保険の範囲内での治療で十分だと言い、神経を抜かず、歯を抜かない治療と予防医療がいかに大切かを教えてくださった。だから、母も私も先生をとても信頼している。

もう一つ、この歯医者さんに通っている理由がある。ここには4人の歯科助手さんが何時もいて、実にテキパキとよく働くのだ。全員がとても感じの良いお嬢様達で、観ていてとても気持ちが良いし、お互いの連携プレーもうまくいっているように思う。患者さんに対する気配りも素晴らしく、この女性達に会うのも楽しみなのだ。

ところが、約1月前に、先輩と呼ばれている助手の方が今日で退職すると伺った。私はお礼のカードを書こうとしたのだが、はたと困ってしまった。この方の名前を知らないのだ。そう言えば、長い間お会いしているのに4人の助手の方の名前を知らない。先輩と呼ばれていることだけを知っていたという訳だ。カードをお渡しする前に名前を伺うのも変なので、カードを止めにした。

私たちは気がつかずに生活していて、突然、あっ、これを知らなかったという事が多々ある。名前は微妙な問題で、一度伺った名前を再度本人に伺う事は出来ない。考えてみたら、この歯医者さんで女性達のお名前を一度も伺ったことが無かったな~と思った。いまさら、名前をあらためて伺うのも変だし、かといって、名前を知らないというのも変な気がする。

この先輩はある事情があって退職し、実家に帰るのだそうだが、もう会えなくなるのかと思うと寂しい。今思えば、この先輩の笑顔に随分励まされたと思う。歯科医院が好きな人は殆どいないだろうが、受付で優しい言葉をかけてもらったり、治療中に優しくしてもらうと、痛みも和らぐような気がする。

人との出会いは突然で、わかれも突然やってくるけど、今日はしっかりとお礼を言わなくちゃと思う。「長い間ありがとうございました。そして、お疲れさまでした」と。

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