神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

神戸・山王神社(兵庫)

2008年03月31日 | ■神戸市兵庫区
家内安全

山王神社

(さんのうじんじゃ)
神戸市兵庫区門口町36



ビルの谷間でも氏子の皆さんにしっかりと守られている山王神社。


〔御祭神〕
大山咋神
(おおやまくいのかみ)
大己貴神
(おおなむじのかみ)



 JR兵庫駅の南東、国道2号線から少し入ったところに、ビルとビルとに挟まれてひっそりと鎮座する神社があります。意識して通らないとついつい見逃してしまいそうなこの小さなお社の名前は山王神社といいます。

 この付近には、戦国時代に花隈城に拠って織田信長公に謀反を起こした荒木村重公を打ち破った池田信輝公が築いた兵庫城の北門があったために門口町と呼ばれるようになったといわれています。また、町域が福巖寺の門前に広がっていることから、その門前町という意味で門口町と呼ばれるようになったという説もあります。




社殿



 兵庫の山王神社は、近江国・比叡山麓に鎮座する日吉大社より大山咋神を勧請して建てられましたが、創建時期ははっきりとは分かっていません。しかし、日宋貿易日明貿易で栄えながら応仁の乱の兵火に巻き込まれて荒廃し、戦国期には国際貿易ハブ港湾の座をに奪われていった兵庫津が、大阪夏の陣で兵火に巻き込まれて衰退していったに替わり、江戸時代に天下の台所として経済に中心地になった大阪の外港として再び勢いを取り戻していくといった盛衰の歴史を見つめ続けた門口町エリアの人々の守護神として崇敬を集めていたことは確かなようです。




境内には本殿のほかに稲荷社も祀られています。



アクセス
・JR「兵庫駅」下車、南東へ徒歩10分
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拝観料
・無料

拝観時間
・常時開放

神戸の神社
兵庫県神社庁神戸市支部
神戸新聞出版センター

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