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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

仮名Yと訴訟外A

2011-10-24 14:56:51 | ちょっと一言
先日の宴席でのこと。

ある先生とそのゼミ生達と飲んだわけだが、
その先生のことを、仮にYとしておこう。
(Yというと、なにかやらかして訴訟を起こされた人物だ
 という空気がででしまうが、そのような趣旨ではない)

その場で、次のような現象が生じた。

ゼミ生、仮名Aは、
「Y先生は、一週目の講義のときには
 左手の薬指に指輪をしてきた。
 今日はなぜ、してこなかったのか」と発言した。

(訴外Aというと、
 預金通帳を盗んで銀行から預金を下ろして消息不明になったり、
 同じ土地を二重に譲渡したりと、
 これはだいたいロクな人物ではないのだが、
 この仮名は、そのような趣旨ではない。)

Aによれば、この記憶は確かであるという。

しかし、Yの主張によれば、Yは独身であり、
指輪をつけてきた事実はないという。

そこで、第三者Bに、Yが第一週に指輪をつけてきたか、と
クイズを出したところ、是と回答した。

その後、C、Dと聞いていったが
その全員が、第一週にYが指輪をつけてきたと証言した。

これはいったいどういうことだろうか。


単純に考えれば、Yかゼミ生の勘違いであるが、
自分の指のことであるから、Yの勘違いだというのはおかしい。
しかし、他方で、ゼミ生の勘違いというには、証人が多すぎる。

もうすこし洗練された回答としては、
メタスコ星人が、Yの記憶を消し、Yの配偶者をつれさった
ということになるが、
学生の記憶を消し忘れたというのは、
メタスコ星人の仕業にしては、いかにも仕事が甘い。

これに対するラッセルの回答は、広く知られたように、
この世界は、Yが指輪をしてきた、という記憶を持つ人間達とともに
1週間前に創造された、というものである。
しかし、Yにだけ記憶をつけないのは、一貫性がない。


このように謎は深まるばかりである。
私は、個人的には、
Yが二人いて、
一人は、普段、マイホームで原稿を書き、
もう一人は、講義をやったり学生と飲んだりしているのだが、
一週目は、何らかの事情で、マイホームパパが講義をやらざるをえなかった
という方向の解決の仕方が、
Y先生の仕事鬼っぷりをも説明できて、よいと思う。

皆さんは、どう思うだろうか。