次のようなご質問を頂きました。
今回は憲法に関係ない質問です。恐縮ですがお願いします。
試験も一段落し、新たに趣味を見つめようと思っています。
そこで、小学生のころから考えていた将棋を本格的に始めようかなと思っております。
先生は将棋を得意とされているようですが、
初心者から独習するに一番適した入門書や戦法書でおススメはございますでしょうか。
この場で質問するのは恥ずかしいのですが、よろしくお願いします。
いやあ、このようなご質問にお答えするのは、大変気がひけます。
私の将棋の実力は、法学でいうとだいたい学部二年生くらいです。
なので、その程度の人間の言うことだと思って、お聞きください。
将棋が趣味です、という人は大きく分けて
観戦派と実戦派に分かれます。
むかしは、将棋観戦は将棋世界や週刊将棋といった専門雑誌を見るしかなかったのですが、
現在では、七大タイトル戦の本戦は全てリアルタイムで見ることができます。
しかも名人戦以外は無料です。
しかし、無料無料と喜んでいるだけでは、スポンサーの皆様に失礼です。
タイトル戦がある時期は、スポンサーとなっている新聞社の新聞をぜひ、ご購入ください。
将棋の棋戦は、なんと、赤旗(新人王戦)から産経(棋聖戦)まで、
あらゆる新聞がスポンサーになっています!
なので、棋戦のたびにスポンサー紙を買うというのは
いろいろな新聞をよむという楽しみにもなります。
こちらの方は、もうどんどん観戦するのがお勧めです。
ネット中継には、初心者向けの解説もありますので。
他方、実戦派ですが、
こちらは、まずは
『羽生善治のみるみる強くなる 将棋序盤の指し方入門』でしょう。
この本は、大変うれていて、
『憲法の急所』は一度たりともアマゾンランキングでこの本より上位にはなっていません!
で、実戦が強くなるには、ということですが。
初心者は、まず一~三手の詰将棋から入るのがいいと思います。
詰将棋をたくさん解いていくと、
自然と、棋譜を読むのが苦痛でなくなってきます。
羽生先生の本と短い詰将棋の本を一・二冊やるだけで、
初心者同士の戦いでは負けなくなると思います。
そして、棋譜(7六歩、3四歩、2六歩とかという数字で表された将棋の指し手)
が読めるようになりましたら、定跡書に入ります。
私のお勧めはやはり、
森内俊之『矢倉の急所』、藤井猛『四間飛車を指しこなす本』『四間飛車の急所1』です。
将棋には、いくつか基本戦法がありますが、
矢倉と四間飛車というのが、居飛車・振飛車の基本とされています。
さらに先に進む場合には、羽生善治『羽生の頭脳』シリーズです。
これは全主要戦法について細かく解説された将棋ファンのバイブルと言えます。
とりあえず、こんな感じでしょうか。
ではでは、将来お手合わせできる日を楽しみにしています。