本53冊目－2017｜21世紀を生き抜く3+1の力

さまざまな技術の進歩により加速度的に変化している世界。

その大きな変化の中にあって、自分はどうやって生きていくのか。

現状維持では時代に置いていかれてしまいます。

これから必要となる力は何か。

未来を想像して必要な力を教えてくれる本です。


まずは未来を覗いてみる

2050年の世界はどうなっているか。

もちろん正確な予測ができるわけではないけれど、シナリオを作ってみることは有意義です。

こういうときによく用いられるのが人口動態。

人口は急に増えたり減ったりするものではないので、ある程度たしかなデータとして利用することができます。

世界はどう変わり、その中で日本はどうなるのか。

誰もが認識しているように、少子高齢化が進む日本が徐々に競争力を失っていくことは否めません。


必要なスキルは？

２章では変わっていく未来で必要とされる３つの力について解説されています。

１．考える力

個人の活動がクローズアップされる未来。

言われたことをこなすだけでは仕事が無くなってしまうかもしれません。

ゴールを見すえて１人１人がしっかりと考えて行動できることが求められます。

２．共創する力

いくら個人の活動が強くなるとはいえ、１人でできることは限られています。

仲間とともにゴールに向かっていかなくてはいけません。

そのときに必要なのが多様性。

同じ価値観の人ばかりが集まっていても良いアイディアは生まれてこないでしょう。

多様な価値観を持つ人たちがゆるいつながりでチームを作り、ミッションを達成していく。

また別のミッションでは新しくチームを作り、、、そんな時代がやってくるかもしれません。

３．進化する力

自分のことを客観的に見て、成長するために物ごとに必死に取り組む。

積極的に新しいことにチャレンジして自分の幅を広げる。

現状に満足して足を止めてしまうと成長のチャンスを失ってしまいます。

１歩でも２歩でも前に進めるように、日々精進していかないといけません。


+1とは何か？

本のタイトルには「3+1の力」とあります。

３つの力は上述したとおりですが、では残りの１つは何でしょうか。

それは３つの力の軸となる「自分が目指したいもの」と書いてありました。

これから迎える「個」の時代に、自分が目指したいものを考え抜き、そしてそれを達成するために３つの力をフル活用する。

日本が元気になるために、あるいは国を越えて世界がより良くなるために、「個」の力が必要となる時代がやってきて、そこにコミットできる人であってほしい、そんな願いが込められているのかもしれません。