馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

再掲 45年前三島由紀夫事件と富士山。

2019-12-02 07:13:18 | 日記

2019年12月1日(日)

東京湾最奥 茜浜から雪富士を遠望。

紺青の天空とディープブルーの海原

水平線の終わりに綿を引きちぎった雲

合間に肉眼で微かに雪富士が見えた。

50年前の冬富士に想いを馳せる。

スクラップ帳に糊で貼り付けたセピア色の写真が

50年の歳月が過ぎたことを物語る。

山岳部時代 

4年間 初冬の富士山で雪上訓練をした。

厳冬の北アルプス縦走を遂行するためだ。

 

70才を過ぎる。

年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。

過ぎてしまった時間より旦夕迫る余命はいつまでろうか?

若くして逝ってしまった同期に想いを馳せる。

 

紺青の天空を背景として凛として雪富士。

しかし、アイスバーンの急斜面は

雪煙が舞い、強風は、アイゼンの歯が氷に食い込まず

滑落をピッケルと2本足の3点確保で耐えた。

 

なにものも恐れなかった青春のたぎり。

 

 2015年11月26日のブログ再掲。

 

11月26日(水)

雨シトシト! 寒い。

45年前 11月25日三島由紀夫割腹事件が起きた。

昨日、今日とTV、新聞、週刊誌が三島由紀夫事件を特集。

ままなく、半世紀が来る。

今でも、私の薄い脳では理解不能。

 

あの当日、私は大学山岳部4年生だった。

凍風、強風、氷の富士山で雪上訓練をしていた。

 

25日は富士頂きに幕営。

テントが浮き上がる程の強風。

煙草を吸うが、酸素不足で苦しく、一人ずつ

代わる代わる交代で吸った。

26日 下山。

同期と二人御殿場のゴミ箱から拾った新聞で

三島由紀夫事件を知った。

同期が言った。

「おい、応援団のあいつが出ているぞ」

水を吸い千切れかけた新聞を見詰めた。

 

 

今年4月に同期会を柳橋事務所でした。

 

 

その時、参加した元応援団同期に

あいつの近況を尋ねた

ここでは詳細を書けないが

太平洋岸の温暖な処で夫人と平穏に暮らしていると聞いた。

 

あの新聞を見て驚いた山岳部同期は

既に旅立ってしまった。

 

どんなにあがいても、死ぬのに失敗はない。

 

 

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三島由紀夫 (花田幸徳)
2022-01-03 17:29:31
初めまして
『 昭和・私の記憶 』から来ました。
昭和45年の三島事件
人それぞれの想いで以て斯の出来事を捉え、夫々の想いで以て色を着けています。
それだけ 世の中にとっても、大きな出来事だった・・・と、そう想います。
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