馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

振り返る 雨に濡れたあなたの黒髪。

2023-09-12 07:35:57 | 日記


では、これなら
雨の物語の大人版ワード禁止にならないか?
過ぎ去った恋の想い出。
76歳の時間を経て
純粋に昇華したラブストーリーを残す。

76歳 色恋などとっくに失せた。


番外編
3歳で保育園で隣に座り
20歳で別離
25年後
雨の銀座で再会
実話ですよ。

僕たちは、25年の月日を経て再会するのだ。
銀座のホテルのカフェ
緑を茂らした巨木が店内奥の席で待っていた。
ライトブルーのワンピース
小顔に小さな唇に薄紅
当時と変わらぬ穏やかな目元。
ゆっくり僕を真一文字に見詰めながら歩む。
僕も座ったまま見詰める。
暫く会話はない。
それから、空白とも感じる時間が過ぎた。

カフェを出ると、霧吹き雨だ。
ビルの谷間から見上げる空は薄グレーの泡。

傘もなく歩く。
僕たちは、幾数十年の時が過ぎて逢った。
新橋駅の汽車ポッポロータリでお別れ
彼女が振り返る。
雨に濡れた、あなたの黒髪と
悲しみと思慕を滲む瞳
言い知れぬ感情の渦巻きが巡る。
雨の中 慕情

哀愁の街に霧が降る(山田真二)


僕と幼馴染は、保育園で一緒
そして20歳で別離。
僕は彼女の遠ざかってゆく姿を
スローモーションになった目が追っている。
だが、僕の心臓は非常な早さで鼓動を揺さぶっていた。

桜上水緑道  

彼女は、小柄な姿にほっそりした脚が
緑道の落葉を軽やかに踏む。
陽光の小道は、玉川上水の暗渠だ。
木漏れ日の中、残り少ない花びらが
彼女のからだをつたって落ちた。
立ち止まり、ゆっくりと顔を横に向けた。
しかし 振り返りはせずに
とうとう小道の終わりに行き着いた。
彼女は僕の方をふりむいて
別れのしぐさをし、姿を消した。
実際は 東横線多摩川園前駅を下りて
銀杏かプラタナスの並木道か
不確かな記憶。?
20歳の時だ。
それから、時は奔流となり
思い出すことなく
人生は僕から幼馴染を奪っていった。
加速度をつけて流れてゆく。


僕たちは 45歳の時
銀座寄りのホテル
緑が覆うカフェで再会するのだ。
あの日は、曇り空であったが
カフェを出ると雨だった。

僕は下段左から5番目
彼女は隣


幻想の想いから
ふっと、我に返った。
見上げる空には、茫漠とした青の背景に
白雲が浮かんでいる。

まもなく、僕たちは この夜から幕引き
互いの死も知らず。
純粋な慕情の欠けらも消える。

↓ 毎朝 歯磨きタイムにスマホで聴きながら
念入りに磨く。

フォレスタ(FORESTA)<君恋し> RailSim 2

星は何でも知っている/星星知我心-SaxRuby(Cm key)

「シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg」~Soundtrack by Michel Legrand

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