5月8日(月)
30年の歳月過ぎた。
弱り切った体では墓参も出来ない。
親父のような旅立ちが良いな。
会陰部が激痛で眠れない。
月曜日、朝8時半 救急車で運ばれた病院へ電話した。
4月30日(日)に臨時診察したが、診察料金は仮払いだったので
支払いと同時に、泌尿器科医師に診察を依頼した。
「激痛で殆ど眠れません」。
「尿管カテーテルを抜いてください」と頼んだ。
医師は言った。
東京で治療をしたので、緊急事態の時
遠すぎて困った状態になります。
しょんぼりとお願いする。
「カテーテルを外して、深夜 尿が出なくなったら
又救急車を呼ぶことになり、専門医が不在の場合は断られますよ」
医師は、少し間合いを置いて
「では、ご自分で尿を排出する器具を使いましょう」
看護婦に、その準備を指示する。
別室に入り、看護婦の面前に
おちちんをさらけ出す。
看護婦が
尿道から水を注入する。
激痛で叫ぶ。
注入はストップ。
次に
長いプラスチック棒を取り出した。
液状クリームが塗られれいる。
棒の先端をおちんちんの穴に刺し込めと指示。
自身の萎れ切った茎を見。
左手でおちんちんを持ち
右手でゆっくりと尿道に刺し込む。
うあ 恐怖!
看護婦が、皮をもっと剥いて息吸って吐いて
リラックスして、ゆっくり刺し込んでください。
なかなか、違和感があり、奥まで入らない。
看護婦が、もう一息です。
奥まで入った瞬間、ビニール管から尿が
アルミ容器に流れ出す。
水道管の蛇口から、棒を刺し込んで
錆を落としているようだ。
医師が言った。
「頭ボケてなく、手が動けばできます」
今後、夜 排尿困難になったら
ご自分でしてください。
10本 渡された。
なくなったら、病院に知らせてください。
気持ちは落ち込む。
治療は13時に終了。
院内トイレで、予め用意していた
尿漏れパンツに履き替える。
帰途は、カテーテルを外したので
痛みはなくなったが、違和感はある。
ひと月ぶりに、ゆっくりだが
痛みなく、スムースに歩ける。
昼飯は サイゼリアでランチ。
ジュース類をがぶ飲み。
水分を多く摂取し、尿道が塞がるのを防ぐ。
一カ月ぶりに、ゆっくり椅子に腰掛けられた。
これからは快適な動きが出来ると思った。
その夜の苦痛は予期していなかった。