六日のあやめ

読書記録('17.10月)

「Oggi」に掲載されていた草なぎ剛くんの連載「絶対的好感論」が12月号で最終回。
“その男、誠実につき。”との副題通り、毎回剛くんの真摯な考え方を知ることができた。
最終回読みながら涙がこみあげてくる。
終わってしまい残念だけど、今までの連載に感謝、書籍化して欲しい。

'17.10月読書記録
初読(3)+再読(3):6冊

読書メーター(10月分)より

10/30:【蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)/乾 くるみ】
蒼林堂古書店に集うメンバーたちの会話が楽しい。謎解きに関しては軽くなるほどって感じだけど、ミステリ談義に頷くこと多い。小峰元が懐かしかったり、北村薫デビュー時は私も女性作家だと思ってたり、他にも色々。各話の内容に関連する作品が紹介される「林雅賀のミステリ案内」がまた興味深く納得感も強い。
気になっていたマスターとしのぶ先生の関係性が最終話で明らかにされ、ミステリ案内での最後の文章に繋がりニンマリ。

10/24:【AX アックス/伊坂 幸太郎】
殺し屋シリーズ第3弾だけど前2作と違い連作短編、形式だけでなく趣がかなり違うと感じる内容。2話目のBEEは「ほっこりミステリー」で既読だった。ほっこりのままかと思いきや4話目でさらりと記された“そしてその結果・・”からの一文に、うそおぉと思わず口にした衝撃、最終話で切ないながらも痛快さも感じて納得。管理人が約束を守る人で本当に良かった。
兜と彼女との出会いシーンのラストが爽やか。恐妻家ネタの面白さに笑ったけど妻を愛しているからこそと思うし、息子の克巳が好青年で素敵、家族の温かさを感じた。

10/16:【罪の声/塩田 武士】
本屋大賞発表時に図書館予約でやっと順番回ってきた。
「グリコ・森永事件」を題材にした小説、企業名がギンガ・萬堂、かい人21面相がくら魔天狗等になってるけど事件の流れは史実通りと思う。未解決事件の特集企画を命じられた阿久津の取材シーンは本作執筆での著者の体験と重なる感じ。
31年前の犯罪に自分の声が使われたと知った俊也の衝撃や苦悩、もう2人の子供たちの悲劇、フィクションだけど現実もそうかもしれないと思うほどで胸が痛む。この事件の犯人はアンチヒーローのように見られることもあるけれど卑劣な犯罪だと伝わってくる。

10/12:【まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫)/三浦 しをん】
文庫化購入で再読。
多田と行天の過去が前2作からさらに具体的にわかり切なさもあるけど、はるを預かったことが2人の救いになったと思う。笑える部分も多くバス騒動が可笑しくてたまらない、実は大変なことになるんだけど、老人たちの会話に声出して笑ってしまう。
行天が曽根田のばあちゃんに告げた言葉と同じことを裕弥が言う、それをかみしめ愉快な気持ちになる多田、幸せを感じるトナカイとサンタが嬉しい。

10/9:【まほろ駅前番外地 (文春文庫)/三浦 しをん】
(再読)番外地表記になるほど感、時系列としては前作「まほろ駅前多田便利軒」の続きで多田と行天の同居2年目の話であり、脇役視点もある番外編。
星と曽根田のばあちゃんインパクト強い。岡夫人の観察がとても好き。由良公がギョーテンの内心を代弁するところジーンとする。
柏木亜沙子の登場、健康食品にこだわり過ぎる矛盾、子供に対する行天の怯え等、最後の2編は次作狂騒曲に繋がる。

10/5:【まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)/三浦 しをん】
(再読)狂騒曲文庫化購入でシリーズ1作目から読み返し。
多田と行天の魅力に惹きつけられ、現実には正直別世界の人たちと感じてしまうだろうルルとハイシー、星さえも、知り合ってみたいと思う。
便利屋への依頼者たちの事情が沁みる。抱いていたチワワを多田の胸元に押し付けるマリちゃんの決心、園子と抱き合う清海、長身の北村が小柄な両親と弟に話しかけ笑いあうシーン等涙が出た。
「幸福は再生する」素敵な言葉。

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<メモ>
病院:10/25(Y)、10/18(K)
*4週1飲:リカルボン
ケアマネさん来訪:10/27
Tさん:10/9、23
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